恵比寿駅から代官山駅まで普通に歩いて約8分。小さな坂道を愛でながら歩く♪ほのぼの楽しい散歩道をご紹介！

代官山のサックス教室でサックスを習いはじめました。「代官山」を選んだのは、新しいことをはじめるなら、知らない街で始めてみるのも面白いかなと思ったから。地図で見ると、代官山は、恵比寿、渋谷、中目黒など人気のおしゃれスポットの真ん中あたり。ぶらぶら歩くだけでも楽しいかも。とTVのお散歩番組よろしくサックスケースを片手にブラブラ歩いてみました。
まず見つけたのは、恵比寿駅から徒歩約2分のところにある「恵比寿神社」。恵比寿というからえびすさんが古くからまつられているのか、と思いきや、もともとは「天津神社」と呼ばれていて、戦後、兵庫県西宮氏の「西宮神社※」からえびす様を勧請して、地名にちなみ「恵比寿神社」と改称したそうです。
※西宮神社は、えびす様をおまつりする神社の総本社。毎年男子たちが開門と同時に参拝1番乗りを競って走る「福男」が有名な神社です。

えびす様のご利益は、商売繁盛・大漁祈願・五穀豊穣。もちろんそのご利益があると思いますが、もともとのお名前である「天津（アマツ）神社」は、多岐にわたるご利益があると知られている神様です。だからどんな願掛けでも叶えてくれる気がします。周囲は雑居ビルに囲まれていて、小さな敷地にひっそりと佇んでいる神社ですが、次から次へとコンスタントにお参りに来る人が絶えないのには驚きました。みんな長居をするわけでもなく、都会人らしくサクッとお参りしてサクッと通り過ぎていく。地元の氏神さまとして長く愛されてきた神社なんですね。

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恵比寿駅前の雑居ビル街を抜けると、ぼちぼち坂が見えてきます。起伏が多い土地。斜面に建てられているマンションが目立ちます。この街で生活をするならば、電動自転車がおススメです。2021年住みたい街ランキングでも「恵比寿駅」は、堂々の2位（SUUMO住みたい街ランキング2021 関東版より）！人気の山手線沿いの駅の中でも、恵比寿はオシャレさとローカルさのバランスが良いのかもしれません。

カラフルな遊具が印象的な恵比寿公園を通り抜けて、区立長谷戸小学校のわき道となる緩やかな坂を上がっていきます。小学校の壁面には子どもたちが描いたかわいい絵が目を楽しませてくれます。きっと描くことが楽しかっただろうなーっと、ほのぼのした気分に♪

坂を上ったところに現れたのは、渋谷区立長谷戸小学校の裏門です。門には、歴史を感じさせる青く錆びれた銘板がありました。旧字体で書かれた学校名の表記はノスタルジックで素敵です。調べてみると、区立長谷戸小学校は1912（明治45）年開設、長谷戸という名前は「ながやと」と読むらしく、「代官山から下る長い谷の入り口」という意味でこの辺は1967年まで「長谷戸」という地名だったそう。名前から土地柄や歴史を推測することは多くありますが、やはり！代官山は、地名にするほど斜面の多い土地だったのですね。

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小さな坂を上ったり下ったり道の変化を楽しみながら、代官山で暮らす人々の生活感あふれる道すがら、おしゃれなカフェや雑貨ショップなど話題のスポットが現れるのが代官山の魅力。そんな光景を興味深く観察しながら代官山駅のすぐ近くまで出てきました。この坂を下って東急線の線路をまたぐように作られた遊歩道を進めば、代官山の象徴の一つ「代官山アドレス」があります（目前のタワーです）。

代官山アドレスは、商業施設とタワーマンションの複合総合施設。もともと同潤会代官山アパートがあった場所の再開発プロジェクトとして2000年に竣工したランドマーク的存在です。サックス教室は、代官山アドレスを通り抜けたちょうど向かい側。通り抜けようとしてパティオのオブジェのような壁に面白い記述を見つけました。「恵比寿は、『夷』『戎』『胡』とも表記され、」と書いてあります。ふむふむ、思わず先が読みたくなる興味深い内容です。他の壁など至るところに書かれているので、時間がある時にじっくり読んでみようと思いました。
恵比寿駅から代官山駅までは、徒歩約8分。そこには緩やかで優しい坂道と、人気のスポットでありながら人の営みが感じられる落ち着いた雰囲気がありました。話題のお店も多く、道を変えればまた違った発見がありそうです。距離もほどよく無理なく散策できるはず。趣味は「サックス」に加えて、今後は「散歩」も加えようと思います。

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