アコギが上達しなくて悩んでいませんか?
アコギはあらゆるジャンルで使用されている楽器のひとつです。バンドのアンサンブルの中でもその存在感をしっかりと発揮してくれますし、ソロ楽器としても、そして弾き語りの伴奏楽器としても活躍してくれます。
また、表現力が高い楽器であるにも関わらず、効率的に練習すれば、短期間でもある程度演奏を楽しむことができるようになるという点も大きな魅力のひとつ。
しかし、練習していてもなかなか上達できず、悩んでいるという方も多いのではないでしょうか?先ほども触れました通り、アコギは初心者の方でも比較的手にしやすい楽器のひとつ。ですが、その一方でアコギをはじめて
みたものの、挫折してしまうという方も決して少なくありません。
そこで、今回はアコギ初心者でもすぐに上達できるちょっと意外な方法をご紹介していきましょう。
アコギが上達しない人にありがちな共通点
練習しているにもかかわらず、なかなか上達することができない方には、いくつかの共通点が見られます。
もちろん、すべての人が当てはまるわけではありませんが、下記の点に覚えがある方は改善するように心がけましょう。
①楽譜を読みすぎてしまっている
アコギを練習する際に、楽譜を使用するという方も多いでしょう。もちろん、楽譜を読んで練習することは大切です。
しかし、楽譜を読みすぎてしまうことには注意が必要。五線譜にしてもギター向けのTAB譜にしても同様です。楽譜にあまりに集中してしまうと、音を意識することができなくなってしまうケースが多いのです。
曲にしても、練習フレーズにしても、まずは耳で音を聴き、そして自分が演奏する音を聴くことがアコギ上達には重要となります。
もちろん、いきなり耳で聴いた音をギターで再現するのは難しいでしょう。なので、楽譜の使用は有効です。ですが、楽譜のみに頼って練習するのは初心者の方にはおすすめできないのです。
クラッシックの世界などでは、楽譜を初見で演奏するといったケースもあります。ですが、それは五線譜を完璧に読むことができる一流演奏家の話。
楽譜をまともに読むことができない初心者の方が同じことをやろうとすると、間違った解釈でフレーズや曲を覚えてしまう可能性の方が高いのです。それよりも、耳をしっかりと鍛える方が上達への近道となるでしょう。
②バレーコードが弾けずに諦めてしまっている
アコギ上達の大きな壁になってしまうもののひとつとして、バレーコードが挙げられます。いきなりバレーコードと言っても、どんなものなのかさっぱりわからないという方も多いでしょう。
バレーコードの代表として、初心者の方が最初に躓くケースが多いのが「F」です。さまざまな押さえ方がありますが、もっとも一般的なのが人差し指で1フレットの全ての弦を押さえ、人差し指が3弦2フレット、薬指で5弦3フレット、小指で4弦3フレットを押さえるというフォーム。
ここで問題となるのが人差し指で全ての弦を押さえるというポイント。初心者の方にはこれが壁になるのです。ある程度の握力も必要ですし、コツを掴むまでは、すべての弦をしっかりと押さえることができないもの。当然、適切に押弦できなければ正確な音は出せません。つまり、コードとしてきちんと鳴らすことができないのです。
もちろん、Fのみでなく、バレーコードは無数に存在しています。そのため、これが弾けなければ多くの曲の演奏ができないのです。
しかし、バレーコードは決して難しいものではありません。一度コツさえ掴んでしまえば、自在に使いこなせるようになります。
諦めずに、その壁を乗り越えることができるか否かで、次のステップへと進める…つまり、上達できるかが決まるのです。もっとも、バレーコードはそれほど高い壁ではありません。最初に挑戦してできなかったからといって、諦めないようにしましょう。
③教則本通りにやろうとしすぎてしまっている
独学でアコギを練習する場合、多くの方が教則本や教則DVD、また最近では当サイトのような情報サイトを参考にするかと思います。
もちろん、初心者の方にとっては有益な情報や練習方法を知る上で、教則本等を利用することはとても有効です。だからと言って、教則本通りにやろうとしすぎてしまうのも問題。
なぜなら、その人にとってベストな練習方法は人によって異なるのです。効率的に上達するためには、自分に合った方法で練習する必要があります。
どんなに高い評価を受けている練習方法であっても、すべての人にマッチするというわけではありません。
なので、教則本に掲載されている通りに、忠実に練習していてもイマイチ上達が見られなかったり、合わないと感じた場合は、柔軟に別の練習方法に挑戦してみることも大切です。
もちろん、ひとつの練習フレーズ粘り強く練習するというのもひとつの練習スタイルですが、あまり頑固になりすぎてしまうのは非効率。特に初心者の段階で、自分に合わない練習を無理に続けると、誤ったフォームなど、悪いクセがついてしまう恐れもありますので注意してください。
アコギを上達させるためのテクニック
なかなか上達しない人の共通点は以上の通りです。あなたが改善しなければならないポイントも見えてきたかと思います。
そこで、ここからは具体的にアコギ上達のためのテクニックや練習方法などについてご紹介していきましょう。
①好きな曲で弾き語りをする
アコギにはさまざまな演奏スタイルがありますが、ロックやポップスなどの楽しむのであれば、まずは好きな曲の弾き語りに挑戦してみましょう。
歌いながらの練習はアコギ上達のためにとても有効です。ただ弾くだけでなく、歌うことによって、音が正しく鳴っているのか、リズムがキープできているのかを確認することができるのです。
アコギ初心者の方の場合、客観的に自分の音を聴くことに慣れて折らず、弾けている「つもり」になっているケースも少なくありません。この状態ではどんなに練習しても上達は望めないでしょう。それどころか、悪いクセがついてしまいます。
だからこそ、弾き語りの練習をすることで、自分が本当に正しく弾けているのかを把握することは重要なのです。
また、弾き語りは、主旋律、メロディに釣られることなくリズムキープやコードチェンジをする練習としても有効です。初心者の方が、複数の楽器やボーカルのアンサンブルを楽しむ場合、どうしても他のパートに釣られてしまうことがあります。これでは演奏が台無しです。弾き語りによって、釣られずに自分のパートをしっかりとプレイする練習をしておきましょう。
この他にも、いろんな曲の弾き語りをすることによって、さまざまなコード進行のパターンを覚えることもできます。コード進行の把握もアコギ上達の上でとても重要なポイントですが、この点につきましては後ほど詳しく解説しましょう。
②立ってギターを弾く
アコギは座った状態でプレイをすることも多い楽器です。ですが、あえて立って弾く練習もしてみましょう。
ストラップを使用し、立って弾くのと座って弾くのでは、大きく感覚が異なるものです。使用するストラップの形状や、タイプによっては座って弾くよりもポジションが不安定になったり、うまくホールドできないこともあるでしょう。そんな状態でも安定して演奏できるようになることも大切です。
ライブなどでは、常にベストな環境で演奏できるとは限りません。だからこそ、いろんな状態・ポジションで演奏をこなせるようになる必要があるのです。
また、いつもと違った状態で演奏してみることによって、気付くことができることも。結果として、誤ったフォームや、悪いクセなどを修正する機会にもなるでしょう。
ただし、立って弾く場合、ストラップの長さには注意が必要で。あまり長くしてしまうとギターの位置が低くなりすぎ、正しいポジションでは弾けなくなってしまいます。そのため、フォームが崩れたり、最悪の場合、無理な力がかかることによる怪我を引き起こすこともあります。注意しましょう。
③未完成の状態で路上ライブをやってみる
いつかもっと上達したら人前で演奏してみたい!楽器を手にする方の多くがそんな目標を持っていることでしょう。
アコギの場合、もっとも身近なもののひとつが路上ライブでしょう。街中や公演などで、アコギを手にして弾き語りをしているストリートミュージシャンを目にする機会も多いかと思います。
ですが、完璧を求めているといつまでたってもライブをすることはできません。それよりも、上達するためには未完成の状態であっても人前での演奏に挑戦してみることも大切です。
最初は当然緊張しますので、いつもより巧く弾けなかったり、場合によっては頭が真っ白になってしまうことも。
ですが、そんな状態で演奏するからこそ得られるものも決して少なくありません。
まず、人に聴かれているからの「緊張感」を持って演奏することによって、集中力を身につけることができます。練習ではできていても、本番ではできなくなってしまう…そんな経験をお持ちの方も多いでしょう。
本番でも実力を発揮するには、そんな「緊張感」を持って演奏する経験を重ねることが重要。まさに路上ライブは絶好の機会と言えるでしょう。
もちろん、これは単なる精神論・根性論ではありません。脳科学的にも、緊張・プレッシャーを経験することで、心身の動揺を抑えられることがわかっています。つまり、緊張を強いられる状態、つまり路上ライブは科学的根拠のあるトレーニングと言えるでしょう。
※参考サイト
https://www.lifehacker.jp/2017/03/170322_ted_public_speaking1.html
また、ライブとなれば失敗したからといって、演奏を途中で止めることはできません。最後まで演奏を続ける必要があります。
アコギ上達のために、ミスはあっても最後まで弾き切ることは重要です。「アコギを弾ける」という自信になるだけでなく、ミスをリカバーする技術を磨くことにも繋がります。だからこそ、未完成な状態で路上ライブを行うことは有効な練習方法なのです。
④アルペジオが入った曲も練習する
コードストロークもアコギの魅力を活かす奏法のひとつ。しかし、もうひとつ重要な奏法があります。それがアルペジオ。この奏法にはいくつかの解釈、そしてスタイルがありますが、アコギにおいてはコードを分解して音を鳴らすという奏法です。
メロディを奏でるリードにおいても、伴奏にも用いられるテクニックですので、ぜひとも身につけておきたいところ。
そこで、コードストロークのみでなくアルペジオが入った曲も積極的に練習しましょう。
⑤コード進行のパターンを理解する
これはアコギに限った話ではありませんが、楽器を演奏する上で重要な要素となるのがコード進行です。
コード進行には無数のパターンがありますが、ロックやポップスなど私たちにとって身近な音楽において使用されるものはそれほど多くはありません。なので、いくつかのパターンを覚えることで、さまざまな曲をマスターしやすくなるのです。
そこで、コード進行の定番パターンをご紹介したいと思います。しかし、同じ進行パターンであっても、キーによって使われるコードは異なります。そこで、今回は例としてキーがCの場合の進行をご紹介しましょう。
・F→G→Em→Am
ポップスで頻繁に使われる王道の進行です。近年のヒット曲などで多く使用されています。サブドミナントと呼ばれる、やや不安感のあるコードであるFからはじまり、安定したトニックと呼ばれるAmに着地するパターンです。
・Am→F→G→C
日本を代表する音楽プロデューサーである小室哲哉が多用した進行なので「小室進行」とも呼ばれるパターン。
トニックにはじまって、やや不安感のあるサブドミナント、そしてドミナントを経て安定感のあるトニックに着地します。もちろん、小室哲哉の作品のみでなく、あらゆるポップスやロックで使用されていますのでマスターしておきたいところです。
・C→G→Am→Em→F→C→F→G
最後にご紹介するのはクラッシックの定番曲である「カノン」に使われている進行であることから「カノン進行」とも呼ばれているパターン。
ベース音を1音ずつ下っていくパターンで、感動的でドラマティックな印象を与えることができます。日本人の特に好きなコード進行のひとつで、こちらも多くのヒット曲で使われているパターンです。
アコギを上達させるためのおすすめグッズ
続いては、アコギ上達のために役立つグッズ・ツールをチェックしていきましょう。これらのアイテムがあれば、より練習を効率的なものとすることができるでしょう。
①メトロノーム
最初にチェックするのはメトロノーム。リズムトレーニングには欠かすことができないアイテムです。
シンプルなエクササイズであっても、メトロノームを使用するかどうかで、成果は大きく変わります。コードストロークはもちろんのこと、アルペジオや短音リフの練習においても欠かせないアイテムです。
メトロノームにもいくつかのスタイルのものがあります。アナログのものだけでなく、最近ではコンパクトなデジタル式のものも増えています。さらに、メトロノーム機能のあるスマホアプリも登場していますので、一度ダウンロードしてみてはいかがでしょう?
また、メトロノームの他にもリズムマシンなど、リズムトレーニングに役立つツールはいくつかありますので、好みや練習環境などに合わせて選んでみてください。
▲定番のアナログ式メトロノーム
▲最新技術を盛り込んだ装着体感型のウェラブルメトロノーム
▲さまざまなリズムトレーニングに対応可能なリズムマシン
②自分にあった硬さのピック
アコギはフィンガーピッキングでプレイされることも多いですが、もちろん、ピックを使った奏法も定番です。
ピックにもさまざまな種類のものがありますが、特にしっかりとチェックしたいポイントが硬さです。
一般的に硬いピックは、ピッキングの力をダイレクトに伝えることができますので、より力強く、太いを音が出しやすくなります。また、あまりしならない分だけ、コントロールしやすく感じられるかもしれません。
逆に柔らかいピックは繊細な表現に向いています。コードストロークなどにおいても、音量をコントロールしながらしっかりと音を出すことができます。
もうひとつ、ピックの形状もプレイアビリティに大きく影響するポイント。コードストロークをする機会の多いアコギの場合、ちょっと大きめのトライアングル型のものがおすすめ。また、プレイスタイルによっては、指に取り付けるタイプのものも使いやすいでしょう。
▲アコギにもぴったりなトライアングル型のピック。人の爪に近い素材が採用されており、ナチュラルなサウンドを引き出します。
▲親指に装着するタイプのサムピック。フィンガースタイルのプレイヤーに人気です。
③自分にあった硬さの弦
アコギは一般的に、エレキギターと比較すると太い弦が使用される傾向にあります。とはいえ、その太さ、そして硬さにはかなりの幅があります。
細い弦はそれだけ柔らかく、フィンガリングをしやすく、同じ力のピッキングでも長く振動しますので、当然サスティーンも長くなります。逆に太い弦は力強く、パワフルなサウンドが得られます。しかし、押弦やピッキングにも強い力が必要。サスティーンも短くなりがちです。
もちろん、同じ太さであってもメーカーや素材、そしてコーティングによって硬さやプレイアビリティには差があります。最初の頃はさまざまな弦を試してみることをおすすめします。
▲定番のブロンズ素材のアコギ弦。
アコギを上達するためのおすすめ動画3選
アコギ上達のためには、ハイレベルなプレイヤーの演奏をしっかりと聴くことも重要です。そこで、ここでは上達に役立つトップギタリストのプレイをご紹介していきましょう。
①山崎まさよし【ブルースフィーリング溢れるアコギの名手】
日本を代表するシンガーソングライターのひとりである山崎まさよし。彼はアコギの名手としても知られています。ブルースフィーリング溢れるフィンガースタイルのバッキングやソロは多くのギタリストにとってお手本となるでしょう。
②ゆず【ポップで、どこかなつかしい名曲の数々】
続いては、フォークデュオのゆず。90~2000年代における日本のポップスシーンを語る上では外せないアーティストです。ハイレベルなテクニックを駆使するタイプではありませんが、アコギの練習曲にもぴったりな名曲をいくつも産みだしてきました。定番コード進行を使用したものも多く、コード進行のパターンを学びたいという方は、聴くだけでなく実際に弾いてみるのもいいでしょう。
③MIYAVI【日本から世界へ!超絶テクニックのSAMURAIギタリスト】
最後にご紹介するのは、SAMURAIギタリストの異名を持つMIYAVIです。エレアコによるスラップなどの独自のテクニックや、エレキギターのようなエフェクトを駆使した速弾きなど、従来のロックやポップスの常識から外れたプレイを聴かせてくれます。
初心者の方が、いきなりマネするのは難しいかもしれませんが、アコギのさらなる可能性を感じさせてくれるギタリストとしてチェックしておきましょう。
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アコギは独学でもマスターすることのできる楽器です。しかし、より効率を求めるのであれば、音楽教室に通うのがおすすめです。
EYSではアコギ弾き語りをはじめとした、さまざまなテクニックを学ぶことができます。
そこで、最後にEYS音楽教室の特徴や魅力をご紹介しましょう。
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これからアコギをはじめるという方でも、半年後には人前で演奏できるようになることを目指します。
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独りでアコギの練習をしているものの、なかなか上達できず、悩んでいるという方は、音楽教室に通うことも選択肢に入れてみてください。
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