世界中には素晴らしいギタリストが大勢います。もちろん、素晴らしいギタリストのプレイは聴くだけでも楽しむことができるでしょう。ですが、ギター初心者の方にとってはとてもいいお手本になるのです。
そう考えると、素晴らしいギタリストの演奏を聴くことも、ギター上達のための大切なポイントのひとつであると言えるでしょう。
そこで、今回はギタリストであれば、ぜひとも聴いておきたい世界中のギタリストをご紹介していきましょう。
これからご紹介するギタリストを聴いてみることがあなたのギター上達に繋がるかもしれません。
もくじ
エリック・クラプトン「Unplugged (Remastered)」
最初にご紹介するのが「ギターの神様」とも称されるギター界のレジェンド、エリック・クラプトン(Eric Clapton)です。
日本でもとても高い人気を誇っていますので、ギターを手にする方であれば、ほとんどの方がその名前くらいは耳にしたことがあるでしょう。
エリック・クラプトンは古くはヤードバーズやクリーム、デレク&ザ・ドミノスなどのバンドでも活躍し、80年代以降は主にソロアーティストとしてキャリアを重ねてきました。
彼のギタープレイの特徴は、とても正確で繊細なタッチ。高い技術によって、非常に優れた表現力を実現しています。
キャリアの初期のころは、かなり歪んだサウンドで激しい演奏をすることが多かったですが、90年代以降になるとよりクリーンで優しいサウンドを奏でる機会が増えています。
使用ギターも時代によって変化しました。キャリアの初期はギブソンのレスポールやSGなど、ハムバッカーを搭載したギターがメインでした。それから80年代以降のソロキャリアにおいては、ストラトキャスターをメインとしています。
長くクラプトンのメインギターを務めてきたストラトキャスターである通称「ブラッキー」は、長年の酷使から引退し、現在はすでに人の手にわたりました。なので、現在はフェンダーの新しいシグネイチャーストラトキャスターがメインです。
▲『ワンダフル・トゥナイト』/エリック・クラプトン
多くの名曲を世に出しているクラプトンですが、近年のギターサウンドの特徴がよく現れているのが「Wonderful Tonight」です。彼らしい優しいサウンドと、綺麗なロングトーンによるリードギターがとても印象的な曲です。
ギターの基本的なテクニックがたっぷりと詰め込まれた楽曲も多いので、コピーにチャレンジしてみるのもおすすめです。
ジョン・フルシアンテ・スタイル (シンコー・ミュージックMOOK STYLE Series # 1)
90年代以降、世界でもっとも大きな成功を収めたバンドのひとつにも数えられているレッド・ホット・チリペッパーズ。
そんなバンドのキャリアの中で、特に大きなインパクトを残したギタリストがジョン・フルシアンテ(John Frusciante)です。
現在はすでに脱退してしまいましたが、在籍中には強烈なインパクトの楽曲やギタープレイを残しています。
ジョンのギターの特徴は、ファンキーで鋭く、そして正確なカッティングと、エモーショナルなリードプレイ。サウンドは比較的クリーンなサウンドが中心ですが、エフェクターも多用します。
彼もまたキャリアの中でさまざまなギターを手にしてきましたが、もっとも印象深いのはフェンダーのストラトキャスターとテレキャスターです。レッド・ホット・チリペッパーズでは主にシングルコイルを搭載したギターを使用していました。
現在ではヤマハのSGなどハムバッカー搭載ギターも使用しているようです。
▲『キャント・ストップ』/レッド・ホット・チリペッパーズ
そんなジョンのギターの魅力がたっぷりと詰まっている曲が「Can’t Stop」です。イントロから、ジョンのトレードマークであるファンキーなリフが炸裂しています。そして、間奏では派手に歪ませたギターでのエモーショナルなソロプレイも聴けます。
ちなみに、現在ジョンの後任としてレッド・ホット・チリペッパーズでギターをプレイしているジョシュ・クリングホッファーはジョンの友人で、アルバムの共作なども行っていますので、聞き比べてみるのいいかもしれません。
ジョン・メイヤー「Where the Light Is: John Mayer Live In Los Angeles」
続いてはジョン・メイヤー(John Mayer)です。もともとはギタリストというよりもシンガーソングライターというイメージの強かった彼ですが、その類い希なギターセンス、テクニックからギタリストとしての地位を確立しています。
アメリカ・ローリングストーン誌では先ほどご紹介したジョン・フルシアンテ、デレク・トラックスと共に現代の3大ギタリストにも選出されています。
彼のギタープレイの特徴は、ブルースフィーリング溢れるエモーショナルなフレージングです。スティーヴィー・レイ・ヴォーンからの影響が濃いですが、よりすっきりとしたサウンドを聴かせてくれます。
▲『ウェイティング・オン・ザ・ワールド・トゥ・チェンジ』/ジョン・メイヤー
基本的にソロ名義で活動していますので、どの作品を聴いても100%「ジョン・メイヤー」というサウンドを聴くことができますが、特にチェックしておきたいのは「Waiting On the World to Change」です。
世界中では多くのギタリストが活躍していますが、その中でも特に、初心者ギタリストにチェックしていただきたいアーティストを3人ほど紹介してみましたがいかがだったでしょうか?
あなたもスーパーギタリストからいろんなことを学んでみませんか?