声楽の巻き舌が上手になる方法とは?効果的な練習方法とおすすめの動画3選をご紹介
投稿者 :前川久仁子
もくじ
声楽の勉強はイタリア語と切り離せません。そのイタリア語が言語のオペラのアリアや歌曲などがレッスンの教材になる場合に引っかかるのが、「巻き舌」。苦手な方もいらっしゃると思います。どうすればスムーズに「巻き舌」は出来るようになるのでしょうか。
イタリア語に限らず、ラテン系の言語では、「R」を巻き舌にします。音として必要なものなのですね。なので、「L」と「R」を区別するためにも、巻き舌は必要です。そうしないと言葉が成立しません。
日本語では、勢いを付けたり、強調する時にわざと巻き舌にする時がありますが、それとは違うものなのです。例えば、ミュージカル映画「ウエストサイドストーリー」で、スペイン系の若者たちが歌う「アメリカ」と言う歌は、わざと「AMERICA」の「R」を巻き舌にして揶揄していますね。実際、スペイン語では「R」を巻きますから、発音としては正しい訳です。
文章で説明するのは、ちょっと難しいのですが、舌の先を前歯の奥の方に持っていき、そこに息を吹き込む形で声を出すと、振動して「ルルル」と言う音が出ます。息を振動させると言うのが大切で、舌の長さによっては、難しいこともあるようです。巻いていられる時間も個人差がありますが、通常単語の中の音としては、そんなに長く巻く必要はありません。
声楽のレッスンをしていても、巻き舌が苦手な人はもちろんいます。原因はわかりませんが、そういう場合は、巻かずに「る」と発音するか、軽くでも巻いた感じに発音します。
もちろん、単語としては巻いて発音するのが正しいのですが、外国も都市によって、発音の仕方が違い、「R」に関しても、巻いたり巻かなかったりすることがあり、どれも方言のように厳密ではないのです。そういう意味では、巻き舌ができるからと、どんな単語も「R」を強い音にしても、「やり過ぎ」と言われることもあります。あくまで子音の発音の一つとして捉えと気持ちが楽ですね。
実際に巻き舌を使ってみましょう。今は出来なくても、練習している間にできるようになる人がほとんどです。苦手意識を持たずに頑張りましょう。
なんでもそうですが「巻き舌」も、やはり毎日やってみることが上達する方法です。最初は出来なくても、繰り返しやっていくと、いきなり出来る時があります。自転車の練習が突如うまくいくのと同じことですね。
方法としては、「アルル」。恐らくほとんどの方が、この言葉で練習すると思うのですが、最初の「アル」で舌を巻きこむようにしたら、その後、舌に息を当てて、振動させるために「ル」を繰り返します。エンジンをかけるイメージですね。それをずっと繰り返すのです。出来た時には、いつの間にか巻き舌に慣れて、「る」と言う文字が入っている言葉なら、全部巻けるようになります。
海外の言葉は「L」「R」の音がはっきり分かれています。日本のように曖昧に発音はしないので、これを間違うと単語が違って来るのです。つまり、意味が違ってくるので、聴いている方が理解不能になりますね。
特にイタリア語は「L」と「R」の違いには厳しく、イタリア人のレッスンなどでは、日本人は、まず発音を直されることが多いようです。身についてしまえば簡単ですから、頑張りましょう。
「巻き舌」を練習するコツは、「ノリ」です!
ラップを思い浮かべてください。身体ごとノリノリになる必要はありませんが、リズムに乗るとやりやすくなります。
例えば「ある、あり、あら、あれ」みたいなゴロ合わせや、「ジョルナータ アモローゾ グラーツィア」など、言葉を組み合わせて歌うように喋ってみるのはお勧めです。
また、自分でも言葉を集めて、喋ってみてもよいでしょう。それこそ、ラップみたいに楽しんで練習してみてくださいね。
「巻き舌」は説明するのも、少し難しいものですが、動画ならわかりやすいですね。ここではお勧めの動画をご紹介しましょう。いろいろとトライしてみてくださいね。
「voice +(プラス)」と言う教室を展開しているボイストレーナー「いくみさん」のチャンネルをご紹介。ご自身で実際に行いながら、わかりやすく解説しています。舌の筋力UPなど、すぐに役立つ情報が満載です。
こちらは、図解で「巻き舌」について説明している動画です。図鑑を観ているように、舌の位置などがわかるので、頭で理解したい人にはお勧めですね。動画は3部構成になっており、アプローチ方法や効果的なトレーニング方法など、丁寧にゆっくり理解できるようになっています。
イタリア人ダヴィデ先生による、「L」と「R」の違いのレッスン。全編ダヴィデ先生の解説と実践ですが、不思議なもので、やはり本場イタリア人の発音は違いがはっきりしています。事例も面白いですし、音と口を観ているだけでも発音できそうですね。
そうはいっても、「巻き舌」が中々うまくできない。イタリア歌曲をちゃんと歌いたいし、悩ましいと思っている方には、EYS音楽教室のプロのレッスンをお勧めします。
「巻き舌」の場合は、語学のプロに習った方が良いのではと思われそうですが、そもそもの目的は歌うことですから、発語と発声のレッスンが受けられるのが理想です。
声楽のプロの講師であれば、もちろんそれが可能ですね。EYSでは、そんなあなたの悩みを解決するレベルを持った講師がお待ちしています。まずは無料体験レッスンで、実際にその成果を感じてみましょう。レッスンに満足できなければ、他の講師とのレッスンに変更することもできます。大切なことだからこそ、納得するまでじっくりと向き合えるのがEYSなんです。
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これなら、自宅で好きな時間を設定できますし、交通費もかかりません。
オンラインだと、回線の不安などがあるでしょう。確かに途中でオフラインになる可能性もないとは言えません。しかし、そんな時でも大丈夫。ONLINE保証で補講が無料で受けられます。
また、「巻き舌」は口の中の舌の状態もチェックしたいもの。オンラインなら講師がデバイスを近づけて、より近い状態で舌の動きをチェックすることもできますね。可能性が広がりそうです。
「巻き舌」は「タングトリル」とも言います。文字通り「舌を巻く」のですが、実際は本当に舌を巻くのではなくて、舌の先を上の歯の裏あたりにつけて、息と一緒に離す感じです。その時に舌を振動させる音なんですね。
一見歌とは関係ないように思えるかもしれませんが、言葉を伝えるのが歌ですから、単語が正しく発語されないと意味がありませんね。
そんな時は、EYSへ。しっかりとした知識と耳を持っている講師が、あなたのお手伝いをします。繰り返し練習することが習得への近道です。頑張りましょう!