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APR,2020
APR,2020

【ボーカル必見!】高音を簡単に出すための発声トレーニング方法とオススメの練習曲5曲

投稿者 :久保貴皓

ボーカルとして高音をもっと楽に出すには?

誰もが一度はそう思ったことがあるのではないでしょうか。特に最近のアーティストの曲では、男性女性に関わらずキーが高いですよね。カラオケのランキングに入ってる曲もそういった曲が多いです。

「この曲歌いたいのに、高い所出ないよー!」「もっと高音が出たら、楽しく歌えるのになー」なんて思うことはありませんか?

その原因の多くは、「しっかりと息を吸えていない」「喉に力が入ってしまう」という所に原因があります。

それを踏まえて今回は「高音を楽に出せるようになる方法!」をお伝えしていきます!

誰でも簡単に出来る高音のための発声トレーニング方法

「腹式呼吸」

「声」というのは「息」からできています。その「声」の元となる「息」をしっかり蓄えるために、まずはこの「腹式呼吸」からやっていきます。

「腹式呼吸」とは?しっかりと空気が肺に入って肺の面積が広がることで、お腹が前に出る(内臓などの臓器が前に出る)呼吸。

①おへその少し下に両手を当てて、そこに風船が入っているイメージをします。②その風船を膨らますイメージを持って、一度深く息を吸ってみましょう。

どうですか?お腹は膨らみますか?もし「ちょっと難しいなー」という方は、③全身を脱力して、肩が上がらないように意識してみてください。

そうすると先程よりも、お腹が膨らむ感覚が分かると思います。これが歌で必要な「腹式呼吸」です。この時によく「空気はお腹に入っているんですか?」という声を聞きます。どんな状況であれ「空気は肺に」入ります。これも覚えておきましょう!

「息のコントロール」

次は「息のコントロール」です。先程の「腹式呼吸」で、しっかりと息は吸えたでしょうか?

その吸った息を今度は吐いていきます。しかしここで要注意なのは「ただ吐くだけではない」ということ。

「お腹を意識」していきます。歌の中では「お腹」も「喉」も力まないように「開く」というのを意識していきます。

①息を吐く時に「Su-」と、息に圧をかけて吐いていきます。
②それが出来たら次は、脇腹を手で押さえてみてください。
「Su-」で吐く時に、その押さえている手を押し出すように息を吐くことはできますか?

これが出来たらバッチリです。もし「これでも難しいなー」と思ったら、手で脇腹を強く押さえてみてください。そして、
③「その手を押し返すように、息を吐く」
これで先程よりは、上手に出来たのではないでしょうか。

この「お腹を使う」という事を意識することで、「喉の力み」はなくなります。何度もお伝えしているように「お腹は横に開く」です!頑張って歌おうとして力みすぎると横に開かなくなってしまうので、焦らずゆっくりやっていきます。

ここで「では歌にいきましょう!」と言いたいところですが、まだ声は出していません。歌う前のストレッチを最後にしていきましょう!

「リップロール」

最後に歌う前のストレッチをしていきましょう!

この「リップロール」というのは、「唇をブルブル振動」させ「口先までしっかりと空気が流れてきているか」「力まずに発声が出来ているか」というのを自分で確認することができます。ではこのやり方をお伝えしていきます。

①息だけで唇を「ブルルッ」と振動させる。
②声を出しながら振動させる。
③音階を自由自在に変えてみる。

というただこれだけのものです。これが楽にできるようになったら、「高音」を楽に出せるようになるための第一歩を踏み出している状態です。ですが案外難しいですよね。というのも、小さい頃になんとなくやったことがある人はいるのですが、大人になってやる機会はなかなかありません。ですが、発声練習ではこれが重要になってきます!

歌の中では、まずは「体のリラックス」を意識した上で「いかに喉ではなく、お腹を使って声を出すか」によって、変わってきます。

この「リップロール」もそうですが、今できなくても良いんです。これから少しずつやていくと、必ずできる日が来ます。地道にやっていきましょう!

それでは、ここまで発声についてやってきました。ここからは実践です。今回は「高音」について着目してきました。その高音の練習曲をまとめました。

ボーカルの高音発声トレーニングにオススメの曲5選!

ここまでびっしりと練習方法などをやってきたので、せっかくなので練習曲にオススメの曲をいくつかご紹介いたします!

「瞳を閉じて/平井堅」

この曲はもう誰もが知る名曲ですよね。サビの「瞳を閉じて〜」で一気に心奪われてしまいます。そんな平井堅さんの曲は基本的に高いメロディが多いのが特徴的です。そのなかでこの曲のポイントは、やはりサビですよね。高いメロディで、なおかつロングトーン。これが魅力的であり、難しいポイントではありますが、挑戦するにはもってこいの曲です。

「Everything/MISIA」

この曲も名曲ですね。今でも時々、年末の音楽番組などでもMISIAさんが歌われている姿を目にします。なんといってもあの力強い高音が魅力的です。この曲も、サビでの高音とロングトーンが絶妙な感じに入っていて、練習曲にはもってこいです。

「Pretender/Official髭男dism」

高音といえば、なんといってもこの曲。予想していた方もいるでしょう。高音ももちろんですが、綺麗なメロディラインと歌詞と、物凄く繊細な曲です。リリースからもう大分経ってはいますが、カラオケランキングでも常に上位です。歌っているのは男性ですが、女性でも苦戦するくらいキーが高いですよね。この曲を原曲キーで歌えたら凄いです。

「さくら/森山直太郎」

春になるとかならずどこかで流れるこの曲。1度は耳したことがあるのではないでしょうか。曲の冒頭から終わりまで、裏声が多く使われている曲です。裏声は日常の中であまり使うことはないのですが、今一番歌いこなしたい曲を歌うことができたら、次はこの曲に挑戦してみるのもありです。

「あなたのキスを数えましょう/小柳ゆき」

何とも力強い曲ですが、この曲の特徴は高音での地声と裏声を上手く使われている曲です。基本的には地声が多いですが、裏声をサビの見せ所で使っています。高音はもちろん、テクニックを携えた曲となっています。全体を通して、強弱の激しい曲となっているので、「高音を練習しつつ、カロリーも消費したい!」という方にはもってこいの1曲。

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最後に

歌う時にどれだけお腹を意識していても、もちろん声は喉から出ます。ですが「なるべく喉の負担を減らす」というのを意識していけば、喉の消耗は抑えることができます。のど飴など、歌った後の保養も忘れないようにしましょう。

発声練習など沢山紹介してきましたが、何より楽しむことが一番大事です。何でも難しく考えすぎてしまうと、どうしても力んでしまいます。これも「高音」を出しづらくしてしまう原因の一つです。

これらの事を頭に入れながら楽しく歌っていきましょう!

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MUSIC LESSON LAB
投稿者
15歳の頃からシンガーソングライターとしての活動を始める。 音楽専門学校の在学中に、全国規模の音楽コンテストでZepp Sapporoにて行われた北海道ファイナルに出場。 2021年2月に自身初となる、1st mini albumをリリース。 札幌を中心にイベントなどでライブ活動をしながら、 ボイストレーナー、楽曲提供などで活動中。 レッスンでは「ヴォーカル」「ピアノ弾き語り」「話し方」「音痴矯正」の4つのコースを担当している。