比較的メジャーな楽器ながら、実際に触れる機会はあまりない…そんな楽器がいくつかあります。バイオリンもそのひとつではないでしょうか?
多くの方がバイオリンと聞くと、どんな楽器なのか、そして音色などまでイメージすることができるでしょう。しかし、一般の学校の音楽の授業などで手にする機会はほとんどありません。そのため、よく知られている楽器ながら一度も触れたことがないという方が多いでしょう。
とはいえ、バイオリンはさまざまなクラシックのみでなくポップスやジャズ、ロックからヘヴィメタルまでさまざまなジャンルで使用される楽器です。そのため、一度挑戦してみたいと考えている方も多いのではないでしょうか?
実は私もそのひとりで、昔からバイオリンに憧れを抱いていました。ですが、実際に手にする機会がないまま30代も半ばに…。
そこで、大人の音楽教室としても人気のEYSでバイオリンの体験レッスンを受けてみました。
バイオリンに興味があり、体験レッスンへの参加で悩んでいる方の参考になれば幸いです。今なら入会すると無料でバイオリンがもらえるキャンペーン中とのこと。
【初心者必読】ヴァイオリンを始める前に押さえておきたい基本的な知識と練習方法【入門編】
もくじ
それでは体験レッスンのレポートに入りましょう。
EYSの体験レッスンは25分です。少し短いと感じられるかもしれませんが、本人のレベルや希望に合わせたレッスンを受けることができますので、内容は非常に濃いものでした。
レッスンの最初のステップは担当していただく先生との対面です。
今回の体験レッスンを担当していただいたのは井口華奈先生です。
井口先生は4歳でバイオリンと出逢い、高校や大学でも本格的にバイオリンを学んで来られた方です。大学卒業後は本格的に演奏家としての活動開始し、さまざまなコンクールでも華やかな結果を残されています。
現在ではEYS音楽教室の講師としてはもちろんのこと、音楽事務所に所属し、各地で演奏活動を行われています。
音楽教室の先生というより、実際に音楽活動を行われている現役アーティストの方が多いのもEYSの特徴のひとつ。だからこそ、実践的で「楽しい」レッスンを行えるのです。
井口先生はクラシックはもちろんのこと、ポップスやジャズなどあらゆるジャンルのレッスンにも対応しています。
レッスンは簡単なカウンセリングからスタートします。経験の有無や目標といった基本的なポイントから実際に演奏してみたい曲のリクエストもOK。
そして、カウンセリングの情報をもとに、体験レッスンの内容は決まります。つまり、無料でEYSの特徴である完全オーダーメイドレッスンを体験することができるのです。
ちなみに、私は完全バイオリン未経験。一度も触れたことがありません。
EYSでは私のようにまったくの初心者の方のレッスンにも対応しています。
カウンセリングでの私の希望は「簡単な曲を弾いてみたい」です。正直なところ、まったくの初心者である私が25分の体験レッスンで曲を弾けるようになるとは思っていませんでした。ですが、せっかくの機会なのでちょっと大胆に希望したのです。
カウンセリングが終わると、いよいよ楽器を手にすることになります。使用するのは入会すると無料でプレゼントされるEYSオリジナルモデル。
プレゼントされる楽器ながらとても高級感があり、思わず手が震えてしまいました。よく楽器店で初心者向けモデルとして販売されているようなものとは違うのが初心者の私にも一目でわかりました。
写真でうまく表現できているか不安ですが、楽器の鳴りを損なわないように表面の塗装は薄く、しかも美しく仕上げられています。もちろん、ボディ・ネック・ヘッドにいたるまでしっかりと選び抜かれたマテリアルで構成されています。安価なビギナーズモデルにありがちなプラスティックフレームやヘッドのものとはまるで違います。
普段は見えない背面にも一切の手抜きはなし。美しいトラ目の材が使われています。
楽器を持っただけでテンションが上がってしまうわけですが、レッスンはここからです。まずは弓側の弦(後に確認)松ヤニを塗っていきます。これがいい音を出すための最初のポイントとのこと。
本体側の弦に触れる部分のみでなく、全体にしっかりと塗っていきます。
続いて、弓の調整をします。弓は使わない間、弦を緩めた状態にするので演奏前にしっかりと張ってあげるのです。体験レッスンで使用する弓の場合、持ち手側の下にあるチューナーを使って調弦します。
弦と弓がほぼ水平になったら準備はOKです。
▲弓が緩んだ状態
▲弦と弓が水平になれば準備OK
楽器の準備ができたら、楽器の持ち方です。弓は基本的に中指と薬指と親指で支え、人差し指を添え、小指で上から押すようにしてバランスを取ります。
言葉にすると簡単そうに思えるかもしれませんが、これが案外難しい!なんとか持つことはできますが、なかなかうまくバランスが取れません。先生は簡単そうに弓先をキープしていますが、私の持つ弓はずっとフラフラしています。
ですが、力の入れ方やコツを教えてもらい、数分でしっかり弓を持てるようになりました。まだ、ちょっと油断するとフラついてしまいますが……これは慣れていくしかないですね。
続いてはバイオリン本体の持ち方です。弓と比較すると案外簡単です。
バイオリンは手で支えているものと思っている方も多いかもしれませんが……というより私がそう思っていました。ですが、実際にはアゴと鎖骨の間に挟むような形で固定します。一見難しそうですが、バイオリンはそれほど重い楽器ではありませんのですぐにポジションをキープできました。
楽器の持ち方を理解できたら、もういきなり音を出しちゃいます。理屈よりも即実践!無駄がありません。
音楽教室のレッスンというと、退屈なものイメージする方も多いでしょう。ですが、EYSでは退屈する暇なんてありません。
恐る恐る弓を弦に弓を当てて音を出してみます。最初からまともな音なんて出るわけないよなぁ~なんて思っていたのですが、思いのほかキレイな音が出て驚いてしまいました。もっとも、最初は先生に手を添えてもらって一緒に弓を動かしたので当然といえば当然ですね。
ですが、自分の手で憧れのバイオリンの音を奏でることができたことが嬉しかったです。
その後も、先生の指導の元で微調整を繰り返していくと、自然に音を出せるようになって行きました。
それぞれの弦で独立して音を出せるようになったら、いよいよ押弦の練習です。
ギターやベースなどのようにフレットはありませんので、正しい音を出せるのかが不安でした。ですが、先生が実際に音を出しながらポジションを教えてくれましたので自然と意図する音を出せるようになります。
正直、はじめてバイオリンに触れるのにこんなに自在に音を出せるようになるとは考えてもいませんでしたので驚きです。
今日の体験レッスンの仕上げとして、最後に「きらきら星」を教えていただきました。開放弦中心で弾ける初心者向けの曲です。
ゆっくりではありますが、このわずか25分の体験レッスンで曲まで弾けるようになりました。
最後に、先生のすばらしい演奏を聴かせていただきました。バイオリンはソロ楽器としても魅力的な楽器だけあって、とても美しい音色に魅了されてしまいます。
普段の生活の中では、この距離でプロ演奏家のバイオリンを生で聴ける機会なんてそれほどありません。なので、この演奏を聴くことができただけでも体験レッスンに参加する価値があると言ってもいい位です。
今回、一度も触れたことがない状態からEYSのバイオリン体験レッスンを受けさせていただきました。
難しい楽器というイメージもありましたので、正直体験レッスンだけでは音を出すことさえも難しいのでは?と考えていました。的確でスマートなレッスンを受けることができたことで、なんと簡単な曲まで演奏することができました。
バイオリンは敷居が高いというイメージを抱いている方も多いかもしれません。ですが、EYSであれば大人になってからでも十分にバイオリンの演奏を楽しめることがわかりました。
全国各地に教室を展開しているEYSですが、今回バイオリンの体験レッスンを受けさせたいただいたのは京都スタジオです。
まずは最寄り駅からの道のりを写真と共にご紹介します。
EYS京都スタジオの最寄り駅は地下鉄烏丸線四条駅です。京都駅から2駅、所要時間3分のところにあります。
地下鉄烏丸線四条駅3番出口から地上に出るとすぐに大きな交差点があります。
横断歩道を渡ってそのまま直進すると、路地に繋がる小さな交差点があります。
この交差点を右折してください。
そのままさらに少し進むと右手にEYS京都スタジオがあります。
目立つ看板などはありませんが道路沿いにある建物の1階ですのですぐに見つけることができるでしょう。
四条駅から徒歩3分ですので楽器を持っていても通いやすいスタジオです。
EYS京都スタジオの入り口は前面ガラスになっており、とても開放的です。
基本的に予約制なので、受付などはありません。入り口のすぐそばにはテーブルと椅子があり、レッスン前の待ち時間などにも利用できます。
また、詳しくは後述しますがレッスン前のカウンセリングもここで行われます。
体験入学を終えて、「やっぱり楽しいから通いたい!」と思えたら、具体的に通うことを想定して、教室の場所を考えてみましょう。
初回は「なんとなく体験入学に行ってみた」という方が大半かと思います。
そこで、これから長期間にわたって通い続けることを想定して、無理なく通学できるのかを考える必要があります。
時間に余裕がある場合は、通学に時間がかかってでもレッスンに行くという行為そのものが楽しみのひとつになるかもしれません。
しかし、仕事や家事、育児で忙しい人からすると通学にかかる時間も負担になり、途中で行くのをやめてしまう可能性も出てきてしまいます。
そのため、職場や自宅に近い、もしくは普段よく通るルート上にあるスクールを選ぶ方が無難です。
自宅の近くや行動圏内にあるアクセスしやすい街や駅など、自分がずっと通っているイメージを持って、想像しながら教室の場所を選んでみましょう!
EYS音楽教室なら全国さまざまな場所で開校しているため、無理なく選ぶことができます!
これも立地に関係するところではあるのですが、例えばすぐに引っ越すことがわかっているのに現在の居住地近くの教室を探すというのは少し無理があります。
なぜなら全くの初心者が、数回通っただけで目標とするレベルにまで上達することはないからです。
だからこそ、目標を明確に持って「いつまでにどうなりたいか」を定めておくことがいいでしょう。
その方が、ダラダラ続けることなく、限られた時間の中で集中して練習することができるのです。
例えば、半年後にある友人の結婚式の余興で披露して驚かせたい、といったもので構いません。
教室に通う目的は上達だけでなく、楽しみたい、大切な人を驚かせたい、喜ばせたいなどさまざまですが、どういう理由であれ目的があることが大切なのです。
目安としては、自分で満足できるレベルになるまでだいたい半年~3年程度と思っておくとよいでしょう。
あまりに長すぎる期間を設定したり、高すぎる目標を持ってしまうとモチベーションがキープできずに挫折してしまいますので、程よいところの目標がオススメです。
迷うようなら、教室の先生に質問してみてもいいかもしれません。
もちろん目標を達成するごとに次の目標を掲げてステップアップしていくのもよし、レッスンをやめてしまってもいいでしょう。
いずれにせよ、ゴールを設定することによって、楽器の上達や集中力が格段に上がるのです!
冒頭でもお話した通り、バイオリンという楽器はあらゆるジャンルで使われていることもあり、とてもメジャーな楽器のひとつです。とはいえ、触れる機会が少ないこともあって「知っているようで知らない楽器」の代表的存在と言えるかもしれません。
そこで、まずはバイオリンの歴史や、どのような役割を持つ楽器なのかをご紹介します。
バイオリンの起源にはいくつかの説がありますが、もっとも有力なのは中東を中心に広く使われていたラバーブという楽器がルーツと言われています。
そのラバーブがヨーロッパに伝わり、バイオリンの形となったのは16世紀頃のこと。現存する最古の楽器は16世紀後半のものですが、それ以前からヨーロッパ各地の絵画や文献などにはバイオリンが登場しています。いずれにしても、この頃から制作され、演奏されていたことは確実です。
その後、改良が重ねられて17~18世紀頃になると現代でも知られているストラディバリ一族など著名なバイオリン制作者が登場しました。
ちなみに、この時代の楽器は現在でも非常に評価が高く、1700年代後期までのものは「ポールド」と呼ばれて多くの演奏家に愛されています。ちなみに1800年代頃から1950年代頃までに製造されたものは「モダン」、そして1950年代以降に製造されたものは「コンポラリー」として区別されています。
それぞれに特徴があり、一概に古いものほど音がいいという訳ではありませんが、オールドやモダンに分類されるバイオリンは高値で取引されるケースも少なくありません。
一方でコンポラリーと呼ばれるバイオリンには最新の機構なども導入されており、こちらも多くの演奏家に使用されています。
さらに近年では振動を電気信号に変換し、アンプによって増幅するエレクトリック・アコースティックバイオリンや、エレクトリックバイオリンなども登場し、活躍の場をさらに広げています。
バイオリンはバイオリン属の楽器の中でももっとも小さく、高音域を担当する楽器です。基本的には弦を弓や指で振動させることで音を出します。
全長は約60cm前後で、重量は300~600gほど。それほど大きな楽器ではありませんが、その特徴的な音はオーケストラの中でも強い存在感を放ちます。
ボディ、ネックともに木製のものが一般的で、表板にはスプルース、裏面や側面にはメイプルやシカモアなどです。
一般的な擦弦楽器と同様に4本で構成され、もっとも細い1番線から順にE・A・D・Gにチューニングされます。
他の弦楽器では変則的なチューニングが行われることも少なくありませんが、バイオリンの場合、クラシックなどでは基本的にこのチューニングのままで演奏されます。
ヴァイオリン以外の楽器にも興味がある!という方は、 EYS音楽教室の雰囲気やレッスンの進め方など、以下の記事も参考にしてみてください!