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MAY,2020
MAY,2020

【バイオリンのオンラインレッスン】メリット、必要な準備から受講時のポイントを解説

投稿者 :沼田翼

ヴァイオリンでオンラインレッスンを受けてみよう

楽器レッスンは必ずしも対面が良いとは限らない

楽器のレッスンはグループレッスンかマンツーマンレッスン。しかし、現代においては『オンラインレッスン』という新たな選択肢をパーソナルに加えるべきなのではないかと、現役ヴァイオリンのインストラクターである筆者は思います。

オンラインレッスンでは、目の前にインストラクターが居るわけではありません。インストラクターが目の前にいれば緊張感を持って取り組む事ができるかもしれませんが、逆に現実環境に居ないからこその集中力というものがある気がします。

オンラインレッスンではどうしても目の前にインストラクターの居る通常のマンツーマンレッスンに比べて言葉や音が聴き取りづらいです。これは仕方のない事です。しかし、逆に対面レッスンよりも聴こえないからこそ『よく聴き取ろう』とします。言葉も音楽も『聴き取ろう』とすればする程上達します。

人間はどうしても情報の殆どを視覚に頼ってしまいます。私も新たに習得したい楽器をある程度対面で習った後にオンライン学習に移行しましたが、気づけば対面レッスンでのやり取りよりも先生のアドバイスや音色を『もっと細かく聴こう』としている自分がいました。今まではただ先生の後に続いたり先生と同時に演奏するだけで満足してしまっていた自分が新たにオンラインレッスンを受講することによって『ここの音はもっと長いのではないか?もっと強く弾いていいのではないか?と、対面マンツーマンレッスンでは気がつく事が出来なかった事や聴覚がオンラインレッスンを受講する事で新たに発見できる機会になるのではないかと私は考えております。

ヴァイオリンのオンラインレッスンはこんな人にオススメ

  • 近くにヴァイオリン教室がない
  • 病気や怪我になってしまった
  • 独学でやってきたけど、少しは誰かにチェックしてほしい

ヴァイオリンのオンラインレッスンについてこんな人にオススメと書かせて頂いたのですが、まず【家の近くにヴァイオリン教室が無い】というお悩み、体験レッスンの時によく聞きます。近くに教室が無い方、オススメです。オンラインレッスンでまず良いのは通学時間がかからないという点です。いつ、どこに居てもレッスンが受けられるのはインターネットが発達した現代ならではの受講方法だと思います。

筆者も海外ミュージシャンのテクニックを習得したくて、よくYouTubeを観て練習しておりますが、YouTubeだと一方的に『観る』『聞く』しか出来ないので『質問』や『チェック』してもらう事が出来ません。その点オンラインレッスンでは、リアルタイムでインストラクターにフォームや音色をチェックして貰えるので大変画期的な受講方法だと思います。

次に、病気や怪我になってしまったり、お子様の面倒を見なければならないママさん達もいらっしゃいます。筆者の生徒さんでも、足を怪我してしまって身体は元気だが教室まで移動できない。でも負傷箇所以外は元気なので楽器を弾く事は何も問題がなかったり、昨今のように外や密集地に行く事が難しい方も中にはいらっしゃるかもしれません。オンラインレッスンではそんな状況下でも自宅で楽器を弾き、上達する事が可能なんです。

最後に、基本的には独学で弾いているけどたまには誰かにチェックして欲しい、なんとなく弾けているけど本当にこの弾き方で合っているのだろうか?など音色だけではなくフォームの不安解消もして頂く事ができます。オンラインレッスンはただ、実体としてインストラクターが横に居ないだけであってちゃんと観る事もできますし、聴く事もできます。

筆者が長年レッスンをしていて、いつも思う事があります。それは、生徒さんが『気を使い過ぎている』という事です。オンラインレッスン程、気軽に、そしてアットホームな雰囲気で学ぶ事ができる環境は無いと思います。

オンラインレッスンを受講するメリット

先生にマンツーマンで教えてもらえる

当然ですが、オンラインレッスンはマンツーマンレッスンです。生徒さん1人の事を集中して見る事ができるので上達の速さがとても早いのです。グループレッスンでは、例えば自分が課題をクリアしても他の生徒さんが出来るようになるまで待っていなければならなかったり、逆のパターンでもそうですが自分が他の生徒さんを待たせてしまっているかもしれないです。レッスンは個人の時間の切り売りです。せっかく自分の時間を作っているのですから、最短距離で上達出来る道のりがオンラインマンツーマンレッスンだと思います。

予習・復習がやりやすい

実は、これは筆者自身の経験談でもあり生徒さんが呟いていた事でもあるのですが『この状態でもっと弾きたいな 練習したいな』という気分になる事って多々あるかと思うのです。最近、筆者がオンラインレッスンさせて頂いた生徒さんのお母様からレッスンが終わった後も『もう少し練習する』と自発的に練習をしたり、オンラインレッスンの前に少し練習をしていた、との報告を頂いたりします。これは楽器を上達する上でとても良い事でして、実はその環境はオンラインレッスンでしか作る事ができないと僕は思います。

通常のレッスンでは教室の使用制限時間が決まってしまっています。なので、予備校みたいに自習室があれば良いのですが、そんな音楽教室はなく近くのレンタルスタジオやカラオケでウォーミングアップをしてきてくれる生徒さんもいらっしゃいますが、コストがかかります。

また、これは筆者自身の感覚なのですが楽器ってケースにしまってしまうと気持ちもオフになってしまうんですよね、、、実りのあるレッスンだったから後でもう少し復習しよう!と思っていても時間制限のあるレッスン室から一度出る為に楽器をケースにしまう。すると人間て不思議なものであれだけ高かったモチベーションがオフになってしまうんです。これは非常に勿体無くてオンラインレッスンでは自宅で受講する事が出来るので前後の時間は自分次第です。

レッスン後に『一息つきながら反芻して、その後に自分で復習しようかな』と、楽器も椅子もそのままにしてモチベーションを保ったまま予習復習が出来るのはオンラインレッスンの一番のメリットなのではないかと私は思います。

ヴァイオリン オンラインレッスンの準備

実は、オンラインレッスンに必要なものは特に無い

オンラインレッスンと聞いて難しいイメージをしてしまう方も多いかもしれません。では、オンラインレッスンとはどういった形なのかを簡単に想像できる事があります。皆さん、お持ちのスマートフォンやパソコンでYouTubeなど動画を観ることがあると思うのですが、この動作とほぼ同じです。唯一違うのはYouTubeだと話しかけてもそのまま進んでしまいますが、オンラインレッスンではレスポンスがある。この違いなんです。

なので、オンラインレッスンではマイクやスピーカーなど増やす設備は要らないんです。ただ普段通りお持ちのデバイスで映像を楽しむ気軽さで構わないのです。唯一、生徒さんの弾いている姿がカメラに映る所にデバイスを置いて頂ければ嬉しいですね。私たちインストラクターは映像が見えていなくても音だけである程度のフォームや演奏状況は把握できます。しかし、映像が見える事によって対面レッスンと同じアドバイスを提供する事が可能になります。

これがあれば間違いない

次に、オンラインレッスンを行うにあたって割と知られていないオススメのアイテムを紹介します。

まず、オンラインレッスンをするに当たって『自宅で演奏する』という事ができなければなりません。既に自宅で演奏する事ができる、という方であれば問題ないのですが、共同住宅だったりの方は「近隣の住人に迷惑をかけてしまうかもしれない」など、気にする事が多いかと思います。実際にこういった相談は筆者も体験レッスン時によく相談を受けます。そこで、ヴァイオリンを自宅で演奏するアイテムがコチラ『ミュート』です。

このアイテムは、ただ駒に乗せるだけで驚くような消音効果があります。例えて言うと人と話ている音量と殆ど同等の音量まで下げる事ができます。筆者も普段からミュートを使用して演奏しているのですが、扉一枚隔てての同居人からも「全く気にならないし普通にスピーカーから音楽を聞いている程度の音量」と言われました。家の中でさえこの程度の音量なので壁を隔てた近隣の住民さんには届く事は殆ど無いかと思われます。

唯一気にしないといけないのは金属製なので楽器に落としてしまうと楽器を破損してしまう恐れがあります。消音効果が高いと言う事はそれだけ重量があるのでその点を気をつけて頂きたいです。

さて、ここからは実際にオンラインレッスンであった方が良いかも、と言うアイテムをいくつか紹介させて頂きます。

基本的にはスマートフォンやパソコンなど、普段動画を閲覧するデバイスがあれば問題ありません。ただ、もし形式の古いパソコンだったりするとカメラがついてなかったりするので、その場合はコチラを着けて頂くと映像を映す事ができます。

また、音声を聴く時もパソコンやスマートフォンのスピーカーでは音量が小さい、という状況でしたらスピーカーを繋げてみるのも良いかもしれません。

ちなみに、筆者はスピーカーではなくイヤホンを用いてオンラインレッスンを行っております。この時にヴァイオリニストとしてポイントは右耳だけイヤホンをします。なぜなら、やはり自分の楽器の音を聞いていないと正確な音が出ているのかわからないので両耳にイヤホンを付けるよりも右耳だけイヤホンを着けて聴くのがオススメです。

オンラインレッスンでヴァイオリンを始めるなら EYS

  • ZOOMを活用したオンラインレッスン

EYS音楽教室では『ZOOM』と言うアプリケーションを使用したオンラインレッスンを行っております。なぜ、ZOOMと言う特定のアプリを使っているかと言うと接続が安定したり音質が良かったりオンライン接続が簡単と言うようにメリットが沢山あるからなんです。詳しくはコチラにも書いてますので是非一読ください。

  • 現在独自のオンラインツールを開発中、さらに便利なやりとりを実現していく 楽譜の同期や高音質化などを予定(2020年4月現在)

私たちEYS音楽教室ではIoT(物のインターネット)を駆使した最新鋭のシステムを常に導入し時代に先駆けた音楽教室を目指しております。それはこれからも、オンラインレッスンに向けた様々なシステムも現在構築中なので是非体験レッスンにいらして下さい。

  • これまでと変わらない講師の独自のレッスンカリキュラム バイエル云々出ないという事

EYS音楽教室では決まったカリキュラムがありません。これは、生徒さんが『本当に自分のやりたい音楽・憧れの音楽を演奏する』事の実現に不可欠な事なのです。幼い頃からヴァイオリンを練習、演奏してきた筆者達の経験を最大限に活かした【夢を実現する最短のプロセス】を提供する事が出来るのもEYS音楽教室の魅力の一つです。

  • そして楽器の無料プレゼントという驚愕の制度

楽器プレゼントと言う驚愕の制度を制定している EYS音楽教室。特にヴァイオリン科では殆どの生徒さんが利用されています。なぜなら、ヴァイオリンは楽器屋さんに行ってもどれがどう違うのか判りませんよね。ギターみたいにルックスが違うのであればまずは見た目で選ぶことも可能ですが、ヴァイオリンは殆ど見た目が同じで、値段も桁が一つ多い。EYS音楽教室では、そんな音楽を始める為のハードルをなるべく下げられるように筆者たちインストラクターが自信を持って薦められる楽器をプレゼントさせて頂いております。実際に不備があったという声は聞いた事がありません。筆者の生徒さん達9割は楽器プレゼントの楽器を使用して頂いておりますが、とても素敵な音色を奏でてくれています。

最後に

『ヴァイオリンを演奏する事』はとても手軽な事なんです。今でも筆者は「ヴァイオリンを始めるなんて大変そう」「ヴァイオリンを習うのは高そう」という声をよく耳にしますが、それは既に過去の話なんです。やりたい事をやる、実現したい事をすぐに実現する。これが私たちEYS音楽教室が目指している事であり、それはとても簡単であるという事が伝わって頂ければ幸いです。ぜひ、EYS音楽教室で気軽に楽しい音楽ライフを始めましょう!

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MUSIC LESSON LAB
投稿者
音楽大学卒業/村上‘PONTA’秀一 氏に師事。めざましテレビ『超絶技巧選手権』への出演や、テレビドラマ/アニメの劇伴レコーディング、夏フェスへの出演、平昌オリンピック関係者懇親会や大田区政60周年記念式典でのパーティー/ブライダル演奏など、活動は多岐に渡る。さらに、バンドマスターとして、ホール規模のコンサートや、レコーディングのコーディネート業務も行なっている。 また、趣味の海外旅行をきっかけに、ボストン、バリ、ハワイ等でのセッション経験も多数。 Roland、EVANS、Pro-Mark各社よりサポートを受けるエンドース・プレイヤー。