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ルパン三世は1967年に発表され、アニメ化は1971年からされています。音楽は大野雄二さんが担当され、数々のコンサートも敢行されていますし世界中のアーティスト達もカバーする不屈の名曲ですね。
「ルパン三世のテーマ」はホーンセクションがとてもカッコいい原曲ですが、ヴァイオリンでも演奏する事が可能です。ヴァイオリンは「優雅な」や「お淑やかな」イメージが強いかもしれませんが、今回のようにキレッキレな音楽を演奏する事もできるんです。
実際に【ルパン三世のテーマ/大野雄二】を演奏してみました。
まずは「ルパン三世」のテーマ曲に出てくるメロディー構成を確認してみましょう。
この曲は大きく分けて2つのメロディーで構成されています。一つ目が休符を始め16分音符の多いメロディーですね。音域も最初は低音から始まり、キメの部分に差し掛かるまでは殆ど高音が出てきません。しかし、ポイントはこの休符をいかに感じれるかと16分音符をキレよく発音できるかなんです。
具体的には弓の位置を意識してみて下さい。細かく、しっかりした音像を出すには弓の元の方で発音してあげます。この発音方法で意識したいのが「摩擦感」です。弓を動かす初動時に「引っかかる感覚」をぜひ感じて下さい。
この一瞬の引っかかる感じが16分休符など細かい音符を演奏する時にとても大事な感覚となります。「弓を乗せて動かす」この言葉にすると単純な動作が曲という流れの中になってしまうと意外と見逃されやすいのです。
最初に「弓を返す」練習をした時に現に弓が乗っかったけど跳ねてしまった方、多いと思います。そんな時に筆者が生徒さんに練習して頂いてるのは弓を一度「止める」練習です。もどかしいかもしれませんが、弓を返したら揺れている弦を一度弓で止めてから、動かすという細分化した練習をして頂いております。この練習が実は結構効果的で、止めてから弓を動かす際の初動の感覚が結構掴みやすいのです。
今回のメロディーのように細かい音符はどこで弓を止めて、どこで動かし出すのかをしっかり考え意識して取り組んでみると焦らないで弾けるようになります。
一つ目のメロディーと対比を成しているのがこの二つ目のメロディーです。原曲ではヴァイオリンの音色も入っているかと思います。
1つ目のメロディーに比べて非常にヴァイオリンらしい、ヴァイオリンが弾き易いメロディーになっております。流れるようなフレーズですが、この流れるようなフレーズを上手く弾くにはスラーが必要不可欠になってきますね。
そして、ただスラーを弾くだけではなく3つの音を段々と音量差を付けてあげると、より流麗さが増します。少し難しい技術になってしまうかもしれませんが、この3つの音をスラーで繋いであげる時に8分音符一つにもビブラートをかけてあげられるように意識してみましょう。
ビブラートは沢山かけてあげればいいというものではありません。回数を多くかけるよりも、どこで掛けるのが効果的かを意識してみるといいですね。
勿論、ロングトーンでビブラートを掛けるのは定石ですが、そのロングトーンでも回数多く掛けるのではなく音の真ん中らへんだけ揺らしてあげたり、後半だけ揺らしたり、8分音符は2回だけ掛けてあげるだけでも印象はグッと変わります。
ビブラートは指の屈伸運動なので力を入れない事が大切です。とは言っても実際に左手で音程をとったり動かしている事は事実なのでそう簡単には脱力できないですよね。
なので、左手を脱力するという意識ではなく「左手がなくても楽器が支えられる」ように意識してみて下さい。具体的には肩と顎でしっかり挟んであげるという事になります。一つの練習方法として、肩と顎でしっかり楽器を挟めれば左手の親指で支えずとも音程が取れると思います。
それくらい肩と顎で挟む事はヴァイオリンを演奏する上でとても大事な事になるので、しっかりと意識してみましょう。そうすれば、きっと意図的な美しいビブラートが掛けられるはずです。
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いかがでしたでしょうか?今回は【ルパン三世のテーマ/大野雄二】にフォーカスして執筆させて頂きました。
筆者も大野雄二さんがお仕事をされている音楽事務所のVAPや読売テレビのプロデューサーさんにはよくライヴに来て頂いたりしたので汐留の日本テレビには何度か出入りさせて頂きましたが、「ルパン三世」の大きなポスターを見る度に、大野さんの曲の影響力を改めて感じました。
ヴァイオリンでも一つ一つの音の出し方をしっかり意識して丁寧な動きからトライし始めれば今回の16分音符が多い曲でもしっかりと弾きこなす事ができます。ゆっくり一つ一つ確認しながら練習して行くのが一番の近道です。最後まで読んで頂きありがとうございました。