言わずと知れた日本の代表的なゲーム、ドラゴンクエスト。DS版やPSP版はもちろん最近では「ドラクエウォーク」のようなスマホのアプリゲームまで全て楽しく遊ぶことが出来る、どのゲームを遊んでも非常にゲーム性としてのクオリティが優れている、そんなたくさんの魅力たくさん詰まったゲームとなっております。
そんなドラゴンクエストの音楽を担当してきたすぎやまこういちさんという天才作曲家。その方の大ファンであり、YouTubeで様々なドラゴンクエストの演奏動画を上げてきたヴァイオリン講師である私が、今回取り上げる「ドラゴンクエスト序曲」をヴァイオリンでどのように弾くのか。その弾き方を解説していきたいと思います。
もくじ
この曲は、すぎやまこういちさん自身の発言で「5分で出来た曲」だとおっしゃっております。当時すぎやまこういちさんは音楽制作の最終盤で参加し、他の方が作ったドラクエの曲作りに疑問を抱き「僕が1週間で丸々作曲してくる」と言い、ドラクエ1はすべて1週間で完成された曲であるというエピソードがあります。そんな中で5分で作り上げた「ドラゴンクエスト序曲」は、5分で作曲したおかげか変にひねらず、考えすぎないで素直な曲に仕上がっていると本人がおっしゃっております。
すぎやまこういちさんのゲーム音楽を作曲される際に最も大切にしていることとして「聴き減り」のしない曲を作るということ。長い時間プレイしているゲームでは、繰り返し繰り返し同じ曲を聴くことになるので、聴いていて飽きない曲でないと、そのゲームにも飽きてしまう。そのために音楽は非常に重要だと、ドラゴンクエストの曲はその考えに沿って作られていった結果、ここまでの大ヒットを長年続けているのではないかと感じております。
このゲームの代表曲として作られた「序曲」。この曲をバイオリンで弾く時には「ポジションチェンジ」という技術が必要です。その技術も解説しながら、一から曲を弾けるようになるよう解説していきたいと思います。
今回取り上げる「ドラゴンクエスト序曲」の楽譜はこのようになっております。まず注目していただきたいのは、楽譜の上に書いてある数字です。この数字がヴァイオリンで弾けるようになるためにかなり重要になってくるので、まずはそこから解説していきます。
数字が0〜4まであり、それぞれが「左手の押さえる指」を示しています。
「0」…何も押さえない
「1」…人差し指を押さえる
「2」…中指を押さえる
「3」…薬指を押さえる
「4」…小指を押さえる
といったように左手の指番号が数字で表されています。しかし、もう一つ重要となってくるのが、その指をどの「弦」で押さえるかということになります。ヴァイオリンには全部で4本の弦があり、どの弦を押さえるかで、また音が変わってきます。色でざっくり分けていくと
「赤色」…左から2番目の弦
「黄色」…左から3番目の弦
「青色」…一番右の弦
と分けていくことが出来ます。これでどの指がどの弦を押さえれば良いのかが理解できると思いますので、1つ1つの音の出し方を細かく解説していきます。
ここからは実際に弾く際の細かい弾き方の解説になりますので、楽器を持っている方は動画を見ながらぜひ挑戦して弾いてみてください!
最初の音は「赤色」で数字が「3」と書いてあるので、左から2番目の弦で薬指を押さえると、最初の「ソ」の音が出せます。
そのまま次の音も同じ音なので、同じ指のまま弓を動かして弾きます。
3つ目の音は色が「黄色」に変わり「2」と書いてあるので、左から3番目の弦で中指を押さえると「ド」の音が出せます。
4つ目の音も「黄色」で、今度は「3」と書いてあるので、同じく左から3番目の弦で薬指を押さえます。
最後に5つ目の音は色が「青色」に変わり「0」と書いてあるので、一番右側の弦で、何も押さえないで弾けばこの「ミ」の音が出せます。
ざっくりとした説明でしたが、この考え方が頭に入れば残りの音も弾けると思いますので、ぜひ挑戦してみてください。
ポジションチェンジとはより高い音を出すために、普段の左手の押さえる位置を手前に引いて押さえるという特殊な左手の押さえ方になります。
この技術は高い音を出す時に使われるのですが、この曲でも実は使う部分があります。楽譜の「青色」で「4」の数字を2回連続で使う場所に注目してほしいのですが、これ同じ「4」の数字ですが、違う音に変化します。
最初の「4」は少し高い「ド」の音。次の「4」は先ほどのドより少し低い「シ」の音。この音の違いをどうやって出すかというとポジションチェンジを使います。
音の高さは弦の押さえる位置で変わり、体側に近い部分で押さえると高い音。体から離すと低い音が出ます。
つまり、最初の「ド」の音は少し左手をほんの少し体側に近づけ、小指を押さえます。
そして次の「シ」の音は僅差ですが、左手をほんの少し体から離し、同じく小指を押さえていきます。
以上がポジションチェンジという技の説明になります。これが習得できれば、情熱大陸や真田丸のメインテーマといった、いわゆる「カッコいい曲」でポジションチェンジは多用されています。カッコいい曲なども弾けるようになったらテンションがかなり上がると思いますので、ぜひこのポジションチェンジを習得してみてください!
EYS音楽教室というところでは、EYS(Enjoy Your Sound)「音楽を弾く喜びを知っていただきたい」というポリシーでレッスンをしております。
なので、今回取り上げた「ドラゴンクエスト序曲」のような生徒さんの好みに合いそうな曲選びをし、レッスンでその曲を取り上げる際にはその曲から何が学べるのか、どんな技術を得られるのかを明確にして、確実に上達をさせます。確実に上達するならここのEYS音楽教室だと思うので、無料体験レッスンなど受けてみてください。
そしてEYSは最先端のレッスン体系も作っていて、楽器無料プレゼントやレッスン日を自由に決められるプランもあります。最近ではオンラインレッスンも始めているので、かなり最先端な色んな刺激を浴びることが出来る教室となっていますので、ご興味ある方はぜひお申込みください。
体験レッスンのレポート記事はこちら:
未経験者がバイオリンレッスンを受けてみた!EYS音楽教室の無料体験レッスンはどんなもの?
ヴァイオリン初心者必読の記事はこちら:
【初心者必読】ヴァイオリンを始める前に押さえておきたい基本的な知識と練習方法【入門編】
EYS音楽教室の楽器無料プレゼントが実現したエピソードというのがあり、とても感動的です。まずやはり、日本ではなぜ楽器がこんなに高い値段で売られているのだろうか?と疑問を持った方が、わざわざ海外の方まで出向いて聞いたところ、関税の関係でどうしても高くなってしまう。という話から始まります。
EYS音楽教室を立ち上げるにあたって、どうしてもみんなに楽器を持って、演奏する喜びを知っていただきたい!という思いで、直接海外の楽器店に出向いて交渉をし、関税のかからないように直接楽器を仕入れることが出来るようになったため、この楽器無料プレゼントというプランが出来上がったというエピソードがあります。
そこまでして、たくさんの方に音楽を楽しんで欲しい。そういう熱意あって生まれた教室なんだということに感動を覚えています。
会社からも質の高いレッスンを提供している講師からもとても熱意の感じられるEYS音楽教室にぜひ足を運んで、何気ない日常から非日常への体験をしてみてはいかがでしょうか?