ヴィンテージギターは何年製から?本当にいい?ギター購入ガイド
編集スタッフ :グッドラック・ナギ
新品や最新モデルのギターは魅力的です。しかし、その一方で多くのギタリストたちにヴィンテージギターも愛用されています。
最近では、元SMAPの草彅剛さんやお笑いコンビ・フットボールアワーの後藤輝基さんなど、芸能人の間でもビンテージギターの人気は高まりつつあります。2本目以降のギターとして購入を考える人も多くいるでしょう。
そんなヴィンテージギターですが、具体的にはどんなもののことを指すのでしょう?ここではヴィンテージの定義や、お店など選び方についてもお話したいと思います。
もくじ
そもそも、何年前のものからがビンテージなの?といった疑問を抱いている方も多いでしょう。
近年ではヴィンテージの定義がかなり幅広く、曖昧になっています。店や人、個人によって認識が異なるのです。エレキギターよりも歴史の長いアコースティックギターの場合、1950年代以前のもの、60年代のもの、70年代のものそれぞれにファンがいます。なので、広い意味で「ヴィンテージアコースティックギター」と言うと70年代以前のものを指すことが多いです。
エレキギターの場合はもう少し歴史が浅く、所説ありますが一般的には50年代に入ってから普及したと言われています。
かつてエレキギターのヴィンテージと言うと、50~60年代のものを指していました。しかし、近年では70年代のものも「70’sヴィンテージ」と呼ばれ、人気が高まりつつあります。
このように、ギターの場合「ヴィンテージ」と呼ばれるのは50年以上前に製造されたものを指すケースがほとんどです。
購入を考える際に、ビンテージギターは一度は他の人が手にした中古品であるということも、頭に入れておきましょう。個体ごとにコンディションに差があるもの、ということは覚えておきたいものです。
では、どうして多くのギタリストにヴィンテージギターが選ばれるのでしょうか?そこにはさまざまな理由があります。色々な角度から、その理由について考えてみましょう。
まず、最初のポイントが「経年変化」です。製造から長い時間が経過することによって、サウンドは変化するのです。ほとんどのギターは大部分は「木」です。もちろん、製造の段階で十分に乾燥させ、変化が起こりにくく作られてはいます。
なので、数年程度ではそれほど大きな変化はありません。ですが、製造から数十年も経てば、内部に残ったわずかな水分も蒸発し、木質が変化するのです。この変化は当然、サウンドにも影響します。
また、エレキギターの場合はピックアップに使われているマグネットが経年によって弱まり、それがサウンドに影響することもあります。
こういった経年変化がよりギターのサウンドを魅力的にしてくれることから、ヴィンテージギターは人気なのです。
良いギターを作るには欠かせないスプルースやマホガニー、メイプル、ローズウッドといった木材ですが、年々良質なものが採れなくなってきています。中には、条約などで輸出入が禁じられ、ギターに使用できなくなってしまったものもあります。
古い時代に製造されたヴィンテージギターの中には、こういった希少な材が使用されているものも少なくありません。材の違いはもちろん、サウンドにも影響します。
こういった点もヴィンテージギターならではの魅力となっています。
前述の通り、ヴィンテージギターならではの魅力はいくつもあります。しかし、非常に高価なヴィンテージには本当にそれだけの価値が本当にあるのでしょうか?
例えば、ヴィンテージエレキギターの中でも特に人気の高い1958~60年に製造されたギブソンのレスポールスタンダードなどは、状態が良ければその市場価格は1000万円を超えます。
それに対して、現行の同モデルの価格は25~30万円程度です。当時のスペックを忠実に再現したレプリカモデルでも50万円程度から購入できます。本当にこの価格差分の価値があるのでしょうか?
もちろん製造本数が少ないという希少性や、伝説級のギタリストに愛用されてきたという歴史的な意味、そして人気を考えるとそれだけの価格になってしまうのも仕方ないと言えます。
しかし、純粋に「楽器」としての価値で考えるとどうでしょう?
当然ヴィンテージにしか出せないサウンドがあるのは事実ですが、現行モデルやレプリカモデルとの価格差分の劇的な違いがあると断言はできないかもしれません。
同じ年代のものにも個体差があり、全てのギターが必ず魅力的なサウンドを奏でてくれるとは限らない、という点まで考えると、「楽器」としては価格分の価値を見出すことができない、と言う人も少なくありません。
すべてのヴィンテージギターが、手が届かないほどに高価というわけではありません。
中には、現行モデルやレプリカよりは高いものの、ちょっとがんばれば手が届く…といった価格帯のものもあります。
ある程度ギターの演奏に慣れてきた方の中には、セカンドギターとしてヴィンテージを考えている方も多いかと思います。そこで、選び方のポイントをご紹介しましょう。
消耗パーツまですべて当時のもののままの「フルオリジナル」と呼ばれるギターはとても人気が高く高価です。しかし、ガンガン使って行くことが前提なのであれば、オリジナルパーツにこだわらず、手の加えられた「プレイヤーズコンディション」のものがオススメです。演奏しやすいコンディションになっているだけでなく、価格も低めですのでお得感があります。
最近では一般の楽器店やリサイクルショップなどでもヴィンテージギターを見かけることがあります。しかし、できれば「ヴィンテージギター専門店」を利用しましょう。
ヴィンテージギターには「偽物」も少なくありません。専門店でなければ真贋の判断が難しいような精巧なレプリカもあるほどです。専門店であれば、こういった偽物に騙されてしまうようなことはまずありませんので、安心して購入できるのです。
必ずしも「ヴィンテージギターが良い」と言いきることはできません。しかし、触れることができれば確実にあなたの音楽の世界を広げてくれることでしょう。
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