“スカパラ”こと「東京スカパラダイスオーケストラ」が、3月に約3年ぶりとなる20枚目のオリジナルアルバム「Paradise Has NO BORDER」をリリースしました!
「スカ」というジャンルを基本にした音楽性と、歌のない楽曲(インストルメンタル)を中心にしたスタイルは、日本の音楽シーンの中でも唯一無二の存在。
今回はそんなスカパラの魅力に迫ってみたいと思います。
もくじ
スカパラを知るうえで重要なキーワードは、やはり“スカ”。
SKA(スカ)とは、1950年代にジャマイカで発祥した音楽ジャンルです。
アメリカのジャズやリズム&ブルースの影響を受けつつ、ジャマイカ人独特のリズム感により、2/4拍子を基調に裏拍を強調した「ンチャッ ンチャッ♪」という“あの”ビートが生まれたといわれています。
ちなみにこちらはスカミュージックが誕生した頃から活動する“スカの王者”とも称されるバンド「Skatalites(スカタライツ)」の演奏。
日本人なら聞き覚えのあるこのメロディーは、美空ひばりが1952年に発表した「リンゴ追分」です。
この曲は1960年代からジャマイカの音楽シーンで人気を呼び、今ではスカのスタンダードになっています。
例の「ンチャッ ンチャッ♪」という裏打ちが心地よいですが、全体で聞くとルーズで泥臭い印象ですよね。
粗削りな演奏は「上手い!」というより「味がある♪」という感じ。
ちなみに、このスカのリズムが徐々に遅くなり、1960年代後半にREGGAE(レゲエ)が誕生したといわれています。
1985年に結成し、今年で32周年というスカパラ。
メンバーの加入や脱退を経て、現在は川上つよし(ベース)、谷中敦(バリトンサックス)、GAMO(テナーサックス)、北原雅彦(トロンボーン)、NARGO(トランペット)、沖祐市(キーボード)、大森はじめ(パーカッション)、加藤隆志(ギター)、茂木欣一(ドラムス)の9人編成で活動しています。
ちなみにこちらは2002年にリリースされたアルバム「Stompin’ On DOWN BEAT ALLEY」に収録されている「DOWN BEAT STOMP」という曲です。
軽快なテンポにタイトなリズム、ロックなギター。緻密に構成された緩急のあるアレンジ。
スカタライツのジャマイカ産スカとは印象の異なる、東京発のスタイリッシュな音楽性を確立しています。
そして、スカパラの最大の魅力といえばやはりライブ。
バリトンサックスの谷中さんがMCで叫ぶ「戦うように楽しんでくれよ!」という決め台詞に象徴されるように、熱いステージングで観客を煽りまくります!
その圧倒的なパフォーマンスで常にオーディエンスを魅了するスカパラのライブは、野外フェスなどになくてはならない存在。
また、海外公演も頻繁に行い、アメリカやイギリス、メキシコやスペインなどでも人気を集めています!
スカというマニアックなジャンルを独自の解釈で表現することで、ポップスやロック好きのハートも掴むスカパラは、これまで多くのアーティストをフィーチャーした楽曲を発表しています。
こちらは、奥田民生さんをボーカルに迎えた「流星とバラード」という曲です。
他にも、チバユウスケや甲本ヒロト、CHARA、ハナレグミ、PUFFY、MONGOL800、ASIAN KUNG-FU GENERATION、尾崎世界観(クリープハイプ)、片平里菜など、超豪華な競演アーティストとの個性的なコラボレーションが、毎回ファンを楽しませてくれます♪
3月8日に発売された14曲入りの最新アルバム。
アルバムのタイトルにもなっている「Paradise Has NO BORDER」という曲は、キリン氷結のCMソングとして、さかなクンとの異色すぎる共演が話題になりました。
また、伝説のパンクバンド「Hi-STANDARD(ハイスタンダード)」のギター/コーラスであるKen Yokoyama(横山健)を迎えた楽曲も収録され、大人のラブソングに仕上がった「さよならホテル」では、ロックなKen Yokoyamaというよりも、横山健さんと呼びたくなるような新しい一面を見せてくれます。
その他、京都府出身の3人組ロックバンド「10-FEET(テン-フィート)」、4人組ロックバンド「クリープハイプ」のボーカル、尾崎世界観などを迎えた楽曲も収録され、全体的にはロック色の強い内容になっています。
ちなみにこちらは横山健さんをフィーチャーした「さよならホテル」。
大人なラブソングは、横山健さんの新しい一面を見せてくれます。
ニューアルバムがリリースされるとファンが期待するのが、やはりライブ!
5月から7月にかけて全国26箇所を周るホールツアー「TOKYO SKA Has No Border」が行われます。
スカパラの魅力はライブにあり!
チケット販売は徐々に始まっているので、ぜひお見逃しなく♪
『東京スカパラダイスオーケストラ』オフィシャルサイト