――前編では、音楽レッスンに必要なのは、「講師は、生徒の個性を把握するべし!」と教えていただきました。
では、どんなレッスンをしてくれる講師を選べば良いでしょうか?
もくじ
吉田:大人は、音楽に対して最初に劣等感を持ってしまうと、「やっぱりできないな、難しいな」というマイナスの印象が先走ってしまって、続かないんです。ですから、次のレッスンが楽しみになるようなモチベーションがアップできたり、キープできるようなレッスンをすることです。
――具体的にはどのような?
吉田:例えば、どの曲を演奏したいのかとか、目標として発表したい場所があるとか、バンドをやってみたいとかキチンとヒアリングして、生徒さんが叶えたい目標に向かっている!と実感できるレッスンを組み立てることです。
佐藤:そうですね。同感です。大人の場合、人生経験の中でそれぞれ自分だけの音楽体験を持っています。
演奏したいという気持ちの中には、その音楽体験から生まれたものがあるので、それを引き出すようなレッスンができると、生徒さんも楽しくなると思います。
――音楽体験か。確かに楽しい思い出や心地よい感覚など、その人が持っている良いイメージを音楽に取り込めたらいいですね。大人は音大を受験するわけじゃないし、ただ純粋に楽しみたいという人がほとんどですよね。
佐藤:そう。そもそも型に当てはまらないはずなんです、大人は。
――生徒の方も、自分が音楽を通して何をやりたいか、ということをはじめにキチンと講師に伝えるということですね。
吉田:僕は、音楽の一番の楽しみは、人と一緒に合わせたときの感動だと思っているので、そこに辿りつかないまま止めちゃうのは本当にもったいない!
――人と合わせた時の感動か!セッションとかバンドとか、ハモるとか、確かに合わせて弾けたら気持ち良さそう。
吉田:そういう志向の人ばかりじゃないかもしれないけど、やってみたら面白い、ハマッた。という人は多いです。もちろん、違う目的の人もいらっしゃるので、しっかりと生徒さんとコミュニケーションを取って、目指す方向を共有することが大切なんです。
佐藤:実際に一緒に弾いたときの感動って体感できれば楽しいし、その感動を知ってるから練習ができる、みたいなところがありますね。それが良い刺激になってどんどん上達して行くんですよ。僕も以前子どもを教えていた時は、いつも最後に生徒と一緒に連弾していました。僕が小さい時も、先生に同じように連弾してもらって本当に楽しかった記憶があります。
――その、「楽しい!」という気持ちが続くことが大切なんですね。音楽を続けるか、否かのカギは、先生が握っているといえそうです。
佐藤:まさにその通りだと思います。「できない」とか「難しくてつまらない」って生徒さんが思うのは、実は、教える側の責任です。生徒さんと上手くコミュニケーションを取って、生徒さんに合った教え方をする努力が講師には必要です。
吉田:そう考えると、先生業って 究極の接客業かもしれませんね。
佐藤:音楽のお・も・て・な・し ♪ ですね。
(一同、失笑)
まずは体験レッスンで、実際に講師と会ってコミュニケーションをとってみるのが一番かもしれません!
※このお話は、「東京・銀座」で聞きました。
ヤマハ大人の音楽レッスン ミュージックアベニュー銀座
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