あなたは自分の話し方に自信を持っていますか?人間は会話によってコミュニケーションを取ります。近年ではメールやチャットアプリなどコミュニケーションの方法は多様化しています。ですが、実際に相手と対面し、声を出して意思の疎通をする機会は多いので話し方に自信がないことがコンプレックスになっているという方も多いようです。
私も話し方に自信がありません。もともと、声がこもり気味で聞き取りにくい上に、最近ではライターという仕事柄、ほとんど人と話す機会がありません。そのため、ますます話すのが苦手になってしまいました。
そこで、今回はEYS音楽教室で新たにスタートした話し方改善コースの体験レッスンを受けてみました。音楽教室で受ける話し方改善レッスンとはどういったものなのでしょう?その詳細をレポートいたします。
もくじ
スタジオに到着したらいよいよ体験レッスンですが、その前にEYS音楽教室の「話し方改善コース」の特徴をご紹介します。
まず「音楽教室なのに話し方改善?」と思われる方も多いかもしれません。ですが、EYS音楽教室では長年にわたって、声楽をはじめとして各種ヴォーカルレッスンを行ってきました。
歌においても話し方においても、声が重要なウェイトを占めています。そこで、音楽教室ならではのノウハウで「あなたの声を活かすための」レッスンを行っているのです。まさに、音楽教室ならではの話し方レッスンといえるでしょう。
レッスンは基本的にマンツーマンで行われます。なぜなら、声はひとりひとり異なっているため、その声を活かすためには完全オーダーメイドレッスンが必要だからです。
ただし、あくまで音楽教室のノウハウを活かしたレッスンですので、話しの内容やプレゼン、ディベートの指導は行いません。その代わりに、声に特化したヴォイストレーニングを集中的に行います。
それではEYS音楽教室の話し方改善の体験レッスンの内容に入りましょう。まずは話し方改善を行うことの重要性について教えていただきました。
人の印象は話し方によって大きく左右されます。人の話し方に関する実験や調査は世界中で行われていますが、中でも特に有名なのがアメリカ・UCLA大学の心理学者、アルバート・メラビアンが行った実験です。
この実験や感情や態度について矛盾したメッセージが発せられた時の人の受け止め方を調べるために行われました。例えば、嫌悪の表情で、好意を連想させる言葉を、中間(無表情)の話し方で聞かされた場合、人はどんな感情を受け取るのかといった実験です。
この実験の結果、全体の7%が言語情報(言葉の意味)から、38%が口調などの聴覚情報(話し方)、55%が視覚情報(見た目や表情)に影響されました。これが「7-38-55のルール」、または「メラビアンの法則」と呼ばれ、広く知られています。この実験の結果からもわかるように、話し方は言葉の内容(意味)よりも相手に与える影響は大きいと考えることができます。
このメラビアンの実験はあくまで非言語コミュニケーションの重要性を証明したものであって、もっとも多くの人が影響を受けた見た目や話し方だけに影響されるというわけではありません。あくまで、矛盾した情報を受け取った場合にどこを影響されやすいのかを示しています。ただ、話し方が相手に与える影響は大きいということは間違いないでしょう。
そこで、まずは話し方がどのくらい相手に影響を与えるのかを実験してみることに。
「君は悪くないよ」という言葉を、「君が悪いんだ」といった話し方で先生と掛け合いました。
言葉の内容は同じですが、話し方が変わるとやはり印象が変わります。言葉の意味としては「君は悪くない」と言っているのに、話し方によっては余計に「君が悪い」と強調して言われているように感じてしまいます。
これまで、話をするときに言葉の内容をもっとも重要視していた私としては、このシンプルな実験の結果はちょっとしたショックでした。
確かに、言葉を慎重に選んで話しているのに相手にこちらの意図や気持ちが伝わらないということが何度もありました。それは話し方が原因だったのかもしれません。
話し方改善の重要性が理解できたところで、続いては発声のトレーニングです。私は声がこもり気味なこともあり、よく話している相手から「何を言っているのかわからない」と言われたり、聞き返されたりということもよくありました。ヴォイストレーニングはこういった問題を解決するためのものです。
もともと、本格的な発声のトレーニングをしたことはありませんでしたので、今回は「腹式呼吸」の練習からスタートしました。腹式呼吸とはその名の通り、胸や肩を動かさずに腹を動かす呼吸法です。声楽などでより「良い声」出すための呼吸法としても知られています。私たちは普段、胸や肩を動かす胸式呼吸を行っています。それを意識的に腹式呼吸にするため肩や胸を動かさないように腹(横隔膜)を動かす腹式呼吸するにはやはり慣れが必要なようです。
先生の指導に従って、息を吸って吐いてを繰り返すのですが、最初はつい肩や胸で息をしてしまいます。ですが、繰り返すことによってだんだんと腹式呼吸がどういったものなのかを理解することができました。
腹式呼吸で声を出すだけで、以前よりも声が前に出るようになった気がします。声は生まれ持ったもので、そんなに変化するものではないと思っていましたので、呼吸を変えるだけでこんなに変化するのかと驚きました。
しかし、より良い声を出すためには肺を動かすための筋肉である横隔膜をしっかりと鍛える必要があります。そこで、続いては横隔膜を鍛えるための「ロングブレストレーニング」を行いました。
このトレーニングはその名の通り、息を吸い込んで、できるだけ時間をかけて「スー」と音を立てながら吐き出すというもの。一見簡単そうなトレーニングですが、長く伸ばそうと思ってもなかなか息が続きません。最初は10秒、次は15秒といった形で目標の時間を伸ばしていきますが、途中から苦しくなり、息が不安定になってしまいます。目標は20秒でしたが、この日は15秒までが限界です。
このトレーニングを毎日続けることで、どんどんタイムを伸ばすことができるそうです。ちなみに、今回のレッスンを受けてから1週間ほど毎日10分程度ロングブレストレーニングをやってみました。すると25秒まで息が続くようになりました。これからも続けてみたいと思います。
最後は母音を発声する「イエアオウ」のトレーニングです。
内容はイ→エ→ア→オ→ウと順番に発声していくというものですが大切なのは口の形。しっかりと口を開き、動かすことを意識しながら声を出します。すると、やはり前よりも声がまっすぐに飛ぶだけでなく、発音もはっきりとしてくるのです。
このトレーニングをやってみたことで、これまで自分がいかに口を動かさずに声を出していたのかを思い知りました。ここまでで、約30分の体験レッスンは終了です。決して長い時間ではありませんでしたが、多くのことを学ぶことができました。
今回の体験レッスンで使用したテキストもいただけました。今回体験させていただいたトレーニング方法もしっかりと解説されていますので、このテキストをいただけるだけでも体験レッスンを受ける価値があります。
実際に、私は翌日からこのテキストをもとにトレーニングをしています。
今回はEYS音楽教室の「話し方改善コース」の体験レッスンを受けてみました。最初は音楽教室の話し方改善講座というものをうまくイメージすることができませんでした。
ですが、実際に受けてみることで話し方の重要性を知り、その上で自分の抱えている声に関する問題解決の方法を学ぶことができました。
人との会話が得意ではない、または自分の話し方や声に自信がないという方は一度体験レッスンだけでも受けてみてはいかがでしょうか?
EYS音楽教室では全国各地に教室を展開しています。もちろん、体験レッスン申し込み時に教室を選ぶことができます。
EYS音楽教室の体験レッスンはネットで簡単に申し込みOK。公式サイトの専用フォームに氏名や連絡先、希望の日時などの必要事項を入力するだけです。
今回は都内にも数ある教室の中から、銀座スタジオを利用させていただきました。それでは銀座教室への道のりをご紹介します。
EYS音楽教室・銀座スタジオの最寄り駅はJR有楽町駅です。まずは京橋口から外にでます。
すると正面に東京交通会館という大きなビルがあります。このビルを正面にして左に進んでください。
そのまましばらくまっすぐ進んでください。
すると、有楽橋という大きな交差点に出ます。その交差点を渡った先にあるブラウンのビル「ヒューリック西銀座ビル」の3FがEYS音楽教室・銀座スタジオです。
ビルの入り口は交差点を背中にして左手にあります。
建物に入るとすぐにエレベーターがありますので、直接3FのEYS音楽教室・銀座スタジオに行くことができます。JR有楽町駅から徒歩5分程度ですので通いやすいスタジオです。
私たちは日常的に声を出し、話しています。では、どうして発声して話す必要があるのでしょう?人が話すことのもっとも基本的な理由は相手に対して伝えたいことがあるからです。つまり、話すことは伝えることとイコールなのです。
ビジネスでもプライベートでも、私たちはいろんな人に、いろんなことを伝える必要があります。そのために、人間は言葉を声に出して話すようになりました。
単に伝えることが目的であれば、話し方はどうであれ、意味が通っていれば問題ないと考えてしまう方も多いかもしれません。ですが、話し方によって伝えたいことが正しく伝わらなかったり、逆に言葉の意味以上のことを伝えることができることもあります。
仕事のプレゼンなどでも、大した内容ではないのに妙に印象に残ったり、逆にすばらしい内容なのに全然頭に入ってこないといったことがあるでしょう。もちろん、プレゼンの組み立て方などが影響することもありますが、単に話し方によって左右されているケースも少なくありません。
例えば、声がこもっている、小さすぎるなどの理由で聞き取りにくいと、なかなか話の内容に集中することができません。また、抑揚がなく棒読みのように話していると、すばらしい内容のプレゼンでも熱意を感じることはできないでしょう。
つまり、伝えたいことを正確に伝えるために話し方はとても重要なのです。
続いては話し方を改善することのメリットについて考えてみましょう。
まず、最初に挙げられるのはこちらの意思や考えを正確に相手に伝えることができるという点。いつもしっかりと内容を考えて話しているのに、いまいち伝わらない、あるいは理解してもらえるまでに時間がかかるという悩みを抱えている方も多いようです。話し方を改善することで、こういった問題を解消できます。
続いて、自分に自信を持つことができるという点もメリットのひとつ。自分の声が好きではないことが原因で人と話すことに自信を持てないという方も少なくありません。ですが、話し方や声をトレーニングによって改善できれば自信をもって話をすることができるようになります。
結果としてコミュニケーション能力も向上し、人間関係も円滑なものになるでしょう。もちろん、ビジネスシーンにおいても武器になります。