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JUL,2017
JUL,2017

聞くだけで涼しくなれる!?暑い夏をリラックスして過ごせる音のチカラ

# 音楽ネタ

投稿者 :ナカヤアキ

猛暑、酷暑という言葉にすっかり慣れてしまっている昨今。今年もスーパー猛暑の到来です。

暑い夏はすぐにクーラーに頼りがちですが、音の力を借りて涼しくなるのもひとつの手。古来より先人たちは、自然界に存在するヒーリングパワーや音をうまく利用してきました。

自然とつながり、地球にも身体にも優しい粋な夏の涼み方を実践してみませんか?ちょっとでも涼しい気分になれる音をご紹介いたします。

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古来より愛される「1/fゆらぎ(エフぶんのいちゆらぎ)」の癒し効果

森林浴

「ゆらぎ」とは振動とも言い、ゆらぎのパターンを周波数(frequency = f)と表します。fがパワー(スペクトル密度)に対して逆比例している状態を1/f といいます。学術的な説明は難しく聞こえるのですが、規則的な音的、空間的、時間的変化と不規則な変化が調和の取れた状態にあることをさし、私たちの生活と深く関わり、特に自然界に多く存在します。

小川のせせらぎ、ろうそくの炎の揺れ、蛍の光、雨音、風鈴の音、星の瞬き、電車の揺れ具合、揺らめく木漏れ日、スズムシの声、そして心臓の音なども“1/fゆらぎ”の代表例として挙げられます。

どれもあわただしい日常から聞こえる人工的な音や光とは違い、どこかノスタルジックで心地よく、リラックス効果があるとされ、ヒーリング音楽や映像、照明によく用いられます。リラックス効果についての科学的証明はありませんが、 “1/fゆらぎ”を取り入れて暑い夏を少しでもリラックスしてみましょう。

気軽に楽しめる“1/fゆらぎ”的、日本の涼音

森林浴に出かける

“1/fゆらぎ”の宝庫といえば、森林!鳥のさえずりや風がそよぐ音に耳を傾けながら木漏れ日の差す小道をハイキング、森林や水辺で涼をとりながら、マイナスイオンをたっぷり浴びててみる週末はいかがでしょう。

▼小川のせせらぎと小鳥たちのさえずり

秋の訪れを知らせる虫の音

夏の終わりから秋にかけて、鈴のような心地よい鳴き声を聞かせてくれるスズムシやマツムシ。都会では、最近すっかり見かけなくなりましたが、平安時代の貴族は籠に入れて虫の鳴き声を楽しむなど、昔から愛されていました。

江戸時代から人工飼育が始まり販売されるようになったといわれています。京都などの古都には、スズムシの声を楽しませてくれてる寺院も多く、私たち日本人には情緒あふれる晩夏の音です。夕暮れ時、どこからともなく聞こえてくる鈴虫の鳴き声に耳を傾けてみませんか?

▼夕闇に響く鈴虫の優しき秋音色〜日本の音旅 信州安曇野松川町〜

ヒグラシの鳴き声

ヒグラシは日本全国に生息している小型の蝉で、6月下旬から9月中旬にかけて夕方になると、蝉とは思えないほど切なく綺麗な鳴き声を響かせます。

ちなみに、たくさんの虫が鳴く声を時雨に例えた「虫時雨」という言葉は秋の季語であり、日本ならではですよね。

▼ひぐらしの鳴き声

雨音

雨のシトシトという音に、安らぎを感じることはありませんか?雨音も“1/fゆらぎ”の音です。暑くて眠れない夜などに、ぜひ聞いてみてくださいね。

▼森に降る優しい雨の音

風鈴

夏の風物詩、風鈴。風鈴は1000年以上も昔、中国から日本へ伝わったと記録されています。古来中国では、占風鐸(せんふうたく)という占いの道具だった風鈴。その後、青銅の風鈴が日本に伝えられ、当時、病をはやらせるものとして忌み嫌われていた強風の魔除け・邪気払いとして寺院などの軒先につるされるようになったといわれています。

時代の流れとともに、ガラスなどでも作られるようになり、音色も楽しむ風習が発展しました。日本各地には風鈴を楽しむ行事も多く、旅先などで夏の風物詩を楽しむのもいいですね。今回は3か所ご紹介します。

氷川神社 (埼玉県川越市)
2014年から「縁結び風鈴」として始まった新しい祭事。7月上旬から9月にかけて開催され、この時期、境内に設置される「風鈴回廊」には、願いが書かれた短冊を結びつけた風鈴が多く飾られます。

西新井大師(東京都足立区)
1999年、「日本の文化の風鈴に親しんでもらう」ために始まった風鈴祭りには、日本各地から集められた400種類以上の風鈴が縁日を飾り美しい音色が響きわたります。

おふさ観音(奈良県橿原市)
2003年に始まった“風鈴まつり”。境内には2,500を超える風鈴が飾られ、涼やかな音色を奏でます。7月1日から8月31日まで開催されています。

▼自然音 風~風鈴

日本を離れて涼音を楽しむ、インドネシア・バリ島編

神々の棲む島といわれているインドネシア・バリ島。バリ島を訪れると耳にする、どこかノスタルジックで優しく響く金属製の打楽器の調べ。これは「ガムラン」と呼ばれる、古くからバリに伝わる青銅打楽器で構成されるアンサンブルで、宗教儀式にて神に捧げる音楽を奏でる楽器として使われます。

「ガムラン」の音色にもまた“1/fゆらぎ”が関係していて、その懐かしい響きは暑いバリ島の夏から解放してくれるような心地よさです。

▼バリ島 ウブド ガムラン スマララティ

ほんの数例ですが、夏を涼しく感じさせる身近な音をご紹介しました。どれも風流な素敵な思い出になりそうな音ばかりですね。

音と上手く付き合いながらちょっとだけ風流な夏を楽しんでみませんか?

※気温や体調に合わせて適度にクーラーを使用してくださいね。

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MUSIC LESSON LAB
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幼少から音楽のある環境で育ち、気がつけば音楽が大好きに。クラシック、ジャズ、ロックはもちろん地球上にある音楽が大好きです。明るく前向きに、をモットーに元気になれるストーリーをお届けします。