ギターやベース、ドラム、キーボードなどの楽器を初めて触ったり、歌を人前で初めて歌ったのが高校の軽音部の活動だったという人は少なくないと思います。
小・中学生の多感な時期に音楽にのめり込み、「自分も楽器を演奏したい!ライブのステージに立ちたい!」という思いから軽音楽部に入部すると、そこは初体験の連続。
発見や感動、楽しさや恥ずかしさ、友情や恋物語など、軽音部ではたくさんのドラマが生まれます。
今回は、軽音部だった筆者の実体験と、軽音楽部出身の音楽仲間から聞いた内容をもとに、軽音部ならではの“あるあるエピソード”をまとめてみました!
まずは「入部〜日常編」からどうぞ。
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もくじ
軽音部に入部してみんなで自己紹介をしたら、肩でも組んで楽しく和気あいあいとやりたいところですが、早速直面するのが「どの楽器をやるのか」「誰とバンドを組むか」というある種の戦いです。
だいたいギターをやりたい人が多くて、その結果、くじ引きなどで負けたギター志望の子が泣く泣く行き着くのが、ベース(笑)。
中にはギターとベースの両方やっちゃう器用な人もいたりします。
ドラムやキーボードはできる人が少ないので、いろんなバンドから重宝されて掛け持ちしがち。
自分が組みたいと思ったメンバーとバンドができると、その後の部活生活もグンと楽しくなります!逆に、全然気が合わないと思っていた人とバンドを組んだ結果、素敵な化学反応が起こってイケてるバンドに仕上がることも。
バンドメンバーも決まって部活スタート。
新品で購入した入門者用の楽器を誇らしげに携えて部活に行くと、何?あの人。
ちょっと1人だけ雰囲気が違う…。
そう、彼はギター経験者。
使い込まれたギターケースから数十万円はしそうな高価なギターを取り出すと、それを慣れた様子で構え、澄ました表情でいきなり超絶な速弾きを披露するではありませんか!
ウットリと見つめる女子。
なんだよ、全員初心者じゃないのかい…いきなりのキャリアの違いに焦る!
まずは手始めに有名アーティストの曲をコピーすることに決まり、タブ譜でギターやベースを練習。
少しずつ弾けるようになることに感動を覚えつつ、ひとつの違和感に気付きます。
それは「原曲と音質が全然違う」ということ。
いくら練習しても出せない「ギュイーン」と歪んだロックな音や、リズムに合わせて「ワカチョコワカチョコ♪」と波打つファンキーな音など。
そこで、「エフェクター」という存在を知ることになるのです。
小さな箱一つで、ギターやベースの音がこんなに変わるだなんて!
しかも組み合わせ次第で出せる音が無限に広がるという…なんて素敵なマシンなんでしょう。
すっかりエフェクターに夢中になってしまうけど、一つ一つ意外と値段が高いことに気付いたギタリストやベーシストが、バイトのシフトを増やしたりして、自分がイメージする音を手に入れるために頑張るのです!
部室があっても練習するのは放課後の教室という軽音部は結構多く、その場合、機材を全て部室や機材庫から教室まで運びますが、これが毎回重労働。
特にドラムは大きいうえに、バスドラムやスネア、ハイハットなどアイテムが多いので、長い廊下を行ったり来たり、何往復もすることに。
ついでにベースアンプも地味に重い(汗)。
中には持ち運びの往復回数を減らすために、バスドラムを手に持ち、ハイハットやシンバルを肩に掛けて運んだりと、曲芸的な技を編み出し静かにアピールする人も、いるいる。
助かるー!
違うバンドの垣根を越えて仲良くなるのが、なぜかベーシスト。
中にはギターからの降格(?)でベースになった人もいたりしますが、しばらくすると皆ベースの楽しさに気付き始めます。
しかし、ベースの魅力はベーシストにしかわからない…こんなに頑張って練習してるのに、ギタリストはベースの音をあんまり聴いてないらしい!
やっぱりこの燻し銀の魅力を分かり合えるのは、ベース同士じゃないとね♪ と、仲良くなる率が高いのです。
「俺の演奏を聴いてくれ」と言わんばかりに、今日はギターの音量がいつも以上に大きい。そこで負けじとベースもボリュームアップ。
さらにそれに合わせるように、キーボードも、ドラムも、ボーカルも…。
最終的に、練習が終わって録音を聴いてみると、音が割れて何が何だかわからないという、誰も得しない結末が待っているのです(汗)。
この経験を経て、バンドメンバーは譲り合いの精神を学び、大人になったり、ならなかったり。
放課後の教室で練習をしながら、気になるのは思いを寄せるあの子のこと。
窓の外を眺め、グラウンドで汗を流す意中の人へ、音に想いを込めて届けと願う…。
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はい、最後はちょっとポエムっぽく締めくくってみました(照)。
「あるある!」と共感できるエピソード、いくつありましたか?
さらに、「初めての文化祭・ライブハウス編」へと続きます!
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