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JUN,2020
JUN,2020

三線で海の声/BEGINを演奏|弾き方・ポイントを現役音楽講師が解説!

# 音楽ネタ

投稿者 :KAZ

琉球の歴史と共に歩んできた沖縄三線。その昔、中国は福建省で生まれた「三弦」という楽器が由来となって「三線」が生まれたと言われています。その音色は、沖縄の豊かな自然や温かい人々を想起させ、沖縄のみならず全国規模で親しまれている楽器の一つです。

沖縄旅行などを通じて沖縄三線と出会い実際に楽器を始められる方も多く、老若男女問わず楽しめる楽器として人気です。

今回はそんな沖縄三線の魅力に惹かれ演奏を楽しまれている方に向けて、沖縄三線で演奏されるポップス曲を中心に、演奏方法や演奏時のポイントを解説していきたいと思います。

“BEGIN”の”海の声”とは

海の声は、大手携帯キャリアauのCM用に作られた曲です。作曲はBEGINのギター、コーラス担当の島袋優が手掛けました。このCMで桐谷健太演じる浦島太郎が浜辺で三線を弾きながら歌うシーンは印象的です。

楽曲の特徴

三線を弾きながら唄える曲としても有名で、この曲をキッカケに三線を始めたいと思う方も非常に多いです。音楽配信サイトにてリリースした際にはiTunesやレコチョクなどの配信サイト内で総合1位を獲得するなど勢いはすごく、同時に世界にも配信され認知が広まったことによって世界中で愛される曲になりました。

沖縄三線のフレーズやリズムについて

三線のフレーズは唄のメロディーをなぞるフレーズとなっています。これはこの曲に限らず唄三線曲は基本的にはメロディーをなぞったフレーズになっていることが多いです。「伴奏」と「リズム」の役割を三線が担う時に、「伴奏」については和音を奏でるのに適した楽器ではなく単音になるので、メロディーをなぞるのがマッチしたのでしょう。

”海の声”の弾き方を解説した演奏動画をチェック

今回の解説動画用の工工四も適宜ご利用くださいませ。

イントロの演奏ポイントを解説

解説動画用の曲アレンジでは、「七六〜」というアウフタクトと呼ばれる入り方をしています。「アウフタクト」とは、曲が一拍目以外から入ることを意味します。例えば「ワンツーサンハイ」というカウントで入る時は、小節の始まりからはいることになりますが、「ワンツー」のあとの「サンハイ」の箇所で何らかしらのフレーズを演奏して入る場合はアウフタクトになります。そして「七」と「六」は中指と小指を使う勘所です。それぞれ狭い距離感覚の場所なので、慣れるまでは押さえるべき場所をしっかり目視しながら演奏すると良いでしょう。唄と同じフレーズなので唄をご存知の場合は弾きやすい箇所かと思います。

Aメロの演奏ポイントを解説

イントロのフレーズ(ある意味、サビとも言えますが)があまりにも有名なので、今回Aメロと定義した箇所はあまり知られていない印象があります。ここの箇所は何よりも唄が難しいです。リズムに当てはめた唄い方では無く、自由に崩した唄いかたをされているので、特徴を掴むのが難しいです。三線のフレーズは、弾いて休んで弾いて休んでの1拍目3拍目のフレーズなので、フレーズに慣れてきたら積極的に唄を入れてみましょう。

Bメロの演奏ポイントを解説

Bメロのあとに、再度イントロ(サビ)があるのですが、その盛り上がり前の空間つくりのパートです。この箇所はAメロに比べると唄いながら演奏がしやすい箇所かもしれません。「乙」という場所が出てきますが、「乙」は人差し指で押さえる場所です。人差し指で押さえる場所は、本来押さえるべき場所からズレてしまうことが多いので、勘所シールなどを頼りに場所に慣れるようにしていきましょう。正しい場所を押さえるように意識して演奏をしていくと、指をはじめ身体が楽器に順応していきます。関節も柔らかくなりますので根気よくチャレンジしていきましょう。

Cメロの演奏ポイントを解説

譜面上にはCメロというのは存在しませんが、Bメロのあとに再度イントロのフレーズに戻ります。所謂、サビと言われる箇所です。「七」の箇所が絶妙の位置にありますので、正しい場所から外れてしまうと少し違和感が出てきてしまいます。少し離れた場所に押さえる場所がある場合は、まずは目視で押さえる場所を見ながら練習するのが大切です。目視をすることで、どの程度の力加減で、どの程度伸ばすことで届くということが記憶されていきます。あとはこれを反復練習すること、です。それにより、左指を見ないでも演奏できる、ということにつながっていきます。

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今回の解説動画はいかがでしたでしょうか?少しハードルが高い曲でも、分解してコツコツと練習をしていけば弾けるようになれる期待が持てたのなら幸いです。楽器上達は独学でも出来ないことはありませんが、やはりマンツーマンでレッスンをしていくほうがあっという間です、

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今回の課題曲である「海の声」も、EYS音楽教室にて、もっと掘り下げたレクチャーを受けることができます。ご興味がありましたら、まずは無料の体験レッスンに申し込んでみましょう。

最後に

今回はBEGINの「海の声」の弾き方について解説いたしました。

楽器の上達で大事なことは「焦らないこと」と「楽しむこと」だと思います。弾けるようになるためには相応の時間は掛かるものです。弾けるようにならない、と落ち込んでしまうより、どうしたら楽しんで楽器演奏ができるかにフォーカスするほうが心も健全に音楽を楽しんでいけるでしょう。

音楽と楽器が常にあなたのそばにありますように。

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