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JUN,2017
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これだけは聴いておきたい!ゆったり心地よい日本人女性ボーカルのレゲエ曲

# 音楽ネタ

投稿者 :しも

今年も梅雨が明けたら夏本番がやってきます!

夏と言えば…海、かき氷、スイカ、甲子園など、いろいろなキーワードが思い浮かびますが、音楽で忘れてはいけないのがレゲエです!

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レゲエってどんな音楽?

Reggae(レゲエ)とは、1960年代後半にジャマイカで誕生した音楽ジャンルです。

以前スカパラの記事で少し書きましたが、アメリカのジャズやリズム&ブルースの影響を受けてジャマイカで生まれたSKA(スカ)がレゲエの基になっています。

音楽的には、スカよりもゆったりと遅いテンポと、「ンチャッ ンチャッ♪」と4分の4拍子の2拍目と4拍目をカッティングする裏打ちのギター、低音の効いたうねるようなベース、各小節の3拍目にアクセントが置かれるドラム、そして簡単なコード進行などが特徴です。

ジャマイカのレゲエアーティストの中でも最も有名なのは、やはりBob Marley(ボブ・マーリー)。

テレビCMなどでもしばしば使われるので、誰もが一度は聴いたことがあるのではないでしょうか。

「ジャマイカ=南の島のリゾート」というイメージや、一聴すると軽快で爽やかなリズムから、明るくポジティブな音楽だと思われがちですが、レゲエは「rebel music(レベル・ミュージック)」、“反抗の音楽”ともいわれ、社会や政治に対する批判的な内容も歌詞に歌われてきました。

これはジャマイカ国民のほとんどが、16世紀に西アフリカから強制移住させられた黒人奴隷がルーツであることが根底にあります。

Bob Marley(ボブ・マーリー)も、アフリカがひとつになること、アフリカへ帰ることを願い、その想いを曲に込めています。

ジャマイカの歴史と国民性を象徴するレゲエミュージックは日本でも愛され、湘南乃風PUSHIMFIRE BALLMINMIなど、メジャーシーンで活躍するレゲエアーティストも多く存在します。

今回はそんな日本のレゲエの中でも、女性ボーカルが歌うメロウでピースフルでなんだかホッとする“日本人らしい”隠れた名曲を紹介したいと思います♪

1. 「かなしいほんと」(asuka ando)

まず最初に紹介するのは、今注目度の高い女性シンガーソングライター、asuka andoが2016年にリリースした「かなしいほんと」。

曲名からしていい!(笑)

ボブ・マーリーのルーツレゲエとはまったく異なる、タイトで洗練されたサウンドで、甘い歌声に、うっとりするような美しいメロディ。

歌詞も「世田谷通り」とか「環七」とか、アーバンなキーワードが気持ちいいですね♪

そして、バックで演奏するのは日本のレゲエシーンを代表するミュージシャンばかりという、マニアも感涙の名曲です。

2. 「赤いスイートピー」(What’s Love ?+BONNIE PINK)

続いては、スカ・レゲエバンドWhat’s Love ?がボーカルにBONNIE PINKを迎えた「赤いスイートピー」。

言わずと知れた、松田聖子がオリジナルのカバー曲です。

歌謡曲らしいムードはそのままに、ギターの裏打ちが身体を揺らす、聖子ちゃんファンも納得のカバーではないでしょうか?

BONNIE PINKの独特なウェットな歌声も、憂いを帯びて胸をキュンとさせます。

中盤で歌が抜けて不思議なインターバルができますが、これも「ダブ」というレゲエ特有の手法。

ベースが突然消えたり、ギターやドラムのスネアにエフェクトがかかったり、音の抜き差しを楽しむという、レゲエエンジニアの粋な遊びです♪

3. 「アメノヒ」(qimygo)

次に紹介するのは、ジャマイカンミュージックを愛するシンガーソングライター、qimygoの「アメノヒ」。

夏!野外!ビーチ!というレゲエのイメージとは真逆に、曲名の通り、カフェなどの室内で窓越しに降る雨を見つめながら聞きたくなるような曲です。

この映像では、歌、鍵盤、ギター、ドラムというミニマムな編成で、それもまた素敵。

レゲエというジャンルの懐の深さを感じさせてくれる一曲です。

4. 「I Feel You」(Reggae Disco Rockers)

続いては、80年代後期から東京レゲエシーンでDJとして活躍しているトラックメイカーの高宮紀徹(たかみや きてつ)を中心に結成されたレゲエバンドReggae Disco Rockersの「I Feel You」。

アルバムでは、加藤ミリヤや横山剣(クレイジーケンバンド)といった有名アーティストをゲストに迎えたり、バンド活動以外でも中島美嘉やbirdなどのリミックスも手掛けています。

バンドといいつつドラムが生ではなく打ち込みなので、とてもスタイリッシュな印象。

この曲はボーカル・有坂美香のふくよかで伸びやかな歌声と、美しいコーラスワークがとっても気持ちいいです!

夏の寝苦しい夜も涼しくクールダウンさせてくれるような一曲です。

5.「おなじ話」(ハンバートハンバート×COOL WISE MAN)

続いては、夫婦のデュオ、ハンバートハンバートとスカバンド、COOL WISE MANが共演した「おなじ話」。

軽快なリズムの上で繰り広げられる、ハンバートハンバートの2人が掛け合いをするような歌が、楽しくも胸に迫ります。

そして、トランペット、トロンボーン、サックス、フルートと、豪華な管楽器もドラマチックなムードを盛り上げます。

ちなみに原曲はこんなアレンジ。

COOL WISE MANとの共演でガラッと雰囲気が変わっていることが分かりますね!

6.「2人のダンスホール」(KaRaLi)

最後に紹介するのは、レゲエデュオKaRaLi(カラリ)の「2人のダンスホール」。

何を隠そう…KaRaLiは筆者の私がリーダーを務めるユニットです。笑

僭越ながら、紹介させてもらいました!

私が感じるレゲエの魅力は、音楽のビギナーでも楽しめるポップさと、音楽通もうならせる味わい深さや、ディープな世界観を両立できるということ。

今回は一応「夏がくるからレゲエ!」ということで紹介しましたが、レゲエミュージシャンで季節のことを考えている人は全くといっていいほどいません。

つまり、年中無休でレゲエです♪

今回紹介した曲も、季節問わず楽しめる名曲ばかり。

あなたもぜひこれをきっかけに、レゲエをもっと身近に、楽しんでみてはいかがでしょうか♪

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1984年生まれのフリーライター。 信州安曇野出身・東京多摩地区在住。 レゲエユニット「KaRaLi(カラリ)」でミュージシャンとしても活動中。