2017年の1月17日からスタートしたTBSの連続ドラマ「カルテット」。
前回に続いて2月21日に放送された第6話のあらすじと、劇中に流れる曲をレポートします♪
豪華なキャスト・脚本家・演奏家については第1話のレポートをご覧ください。
もくじ
軽井沢の街で、ひょんなことから真紀の失踪中の夫、幹生(宮藤 官九郎)と知り合ったすずめ(満島 ひかり)。別荘に幹生を招き、失踪に至るまでの話を聞きます。
一方、真紀(松 たか子)は幹生の母鏡子(もたい まさこ)に会い、幹生が失踪に至るまでの話を妻の視点で話します。
2人の初めての出会いは、とある仕事の後に乗り合わせたタクシーの車内でした。
一目見た時から真紀にときめきを感じた幹生と、「仕事関係の人」と特に何も感じなかった真紀。
その後交際を始めると、幹生はヴァイオリニストの真紀が放つミステリアスな魅力にドキドキし、真紀は飾らない性格の幹生に安心感を抱くようになります。
やがて結婚すると、幹生は「結婚しても恋人同士でいたい」と願い、真紀は「彼と家族になりたい」と願います。
夕食の唐揚げに何も言わずにレモンをかける真紀と、本当はレモンが嫌いだけど「地球一美味しい」と唐揚げを食べる幹生…
互いに幸せな未来を描いているのに、どこか噛み合わない2人の溝は、結婚生活の中で少しずつ深くなっていきます。
真紀は結婚を機に、ヴァイオリンを辞めてしまいます。
毎日家事をこなし、幹生が仕事から帰るのを待ち、家での話題といえばテレビ番組やご近所付き合いについて。
そんな真紀の変化に、幹生の気持ちはさらに冷めていきます。
そしてある日、そんな生活に嫌気がさし、自らマンションのベランダに足をかけて落ちた幹生。
入院中に幹生は諭高(高橋 一生)と隣のベッドになります。
そして諭高から「一億点の妻」だと言われたことに何か言い返したくなった幹生は、「妻に背中を押されたんです。」と嘘をつきます。
退院後のある日、たまたま同じ飲み屋に入った幹生と真紀。
そこで真紀は、幹生が知人に話す衝撃的な言葉を聞いてしまいます。
「俺、レモン嫌いだから。妻のことは、愛しているけど、好きじゃない。それが結婚。」
から揚げにレモンをしぼってかけるシーンの、幹生の複雑な表情がやっと腑に落ちます。その出来事から間もなく、幹生は失踪したのでした。
幹生は失踪後、お金に困りコンビニ強盗に入っていました。
すずめは別荘ですべてを話し終えた幹生に縛られてしまいます。
そこで、真紀のヴァイオリンを盗もうとしていた有朱(吉岡 里帆)と幹生が遭遇し、揉み合った末に有朱がベランダから転落!
さらに、会社の倉庫に閉じ込められてしまった司(松田 龍平)…。
そして、なぜかバイトで青い“ふぐり”を持つという貴重な猿を探す諭高…。
激動の展開です…!
第6話ではカルテットの演奏シーンはありませんが、真紀と幹生の回想シーンの終盤で流れるのがこの曲。
幹生が失踪する直前、幹生の恋心がなくなったことを知った真紀と、それを悟った幹生がお互い「ちゃんと話そう」と心に決めて自宅に帰りますが、沈黙の末、結局話を切り出せません。
部屋の片隅には楽しかった頃の2人の写真…やがて真紀は「ラー油を買ってくる」と部屋を飛び出します。
後を追うように部屋を出た幹夫は、真紀がマンションの前で肩を震わせる後ろ姿を目にし、逃げるように逆方向へ去っていきます。
そんな2人の別れ際に、分かりやすく哀しい曲を合わせるのではなく、「カヴァレリア・ルスティカーナ 間奏曲」の包容力のある優しいメロディーが、なんともいえない2人の複雑な心模様を表現していました。
愛しているけど、好きじゃない…
幹生失踪の真相が明らかになったのに、すずめが縛られたり、司が閉じ込められたり、有朱が別荘のベランダから転落したりと、大変なことになってきました。
というわけで、7話のレポートもぜひお楽しみに!
TBS火曜ドラマ「カルテット」
http://www.tbs.co.jp/quartet2017/