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JAN,2017
JAN,2017

【ネタバレ注意】TBSドラマ「カルテット」第1話のストーリーと劇中の音楽をレポート♫

2017年の1月17日からスタートしたTBSの連続ドラマ「カルテット」。あなたはご覧になりましたか?

個性豊かな4人の演奏家がある日偶然(?)巡り会い、同居生活をしながら共に音楽の成功を目指すサクセスストーリーと、同時に展開する恋愛模様、そして、その裏で静かに動めくサスペンス。

いろいろな楽しみ方ができてハマる人が続出中!

キャッチコピーは「嘘つきはオトナの始まり」…ドキドキしますね!

全員、片想い 全員、嘘つき」…ヒャー!満島ひかりさん演じる世吹すずめの言葉を借りると、ドキドキを飛び越して“ミゾミゾ”します!!

そんな本作で重要になるのが、やはり劇中で演奏される音楽です。

Music Lesson Labでは、「カルテット」の物語とそれを彩る音楽を、回ごとにレポートしていきたいと思います♫

豪華なキャスト・脚本家・演奏家

今回は第1話のレポートということで、ドラマのキャスト(登場人物)と脚本家をまとめてみました。

登場人物

巻 真紀(松 たか子)

4人の中で最も演奏経験の豊富な第一ヴァイオリン奏者の真紀。主婦でもある。

普段は声がとても小さく、考え方もネガティブなのに、突然大胆な言動で周囲を驚かせることも。

練習前は世吹 すずめに「アー(A)ください。」と言い、4人のチューニング(音程合わせ)がはじまる。

TBS火曜ドラマ「カルテット」公式ホームページ

世吹 すずめ(満島 ひかり)

どこでも眠れる無職のチェリスト、すずめ。

自由奔放な末っ子気質で、一見がさつな雰囲気が漂うが、楽器を手にすると人が変わる。チェロを演奏するときは必ず裸足になる。

真紀のプライベートな話を聞きたがるすずめには、ある目的が…。

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家森 諭高(高橋 一生)

軽井沢の美容室に勤務するヴィオラ奏者の諭高。

35歳でバイトリーダーという現状は、音楽に掛けているのか、はたまた何を始めても前に進めない、大人になれない性格のせいか。

相当モテるが、理屈っぽくて面倒くさいのですぐに愛想をつかされる。

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別府 司(松田 龍平)

「ふくろうドーナツ」で働く第二ヴァイオリン奏者の司。

性格は真面目で温厚。人に対して怒ったことがなく、自由にふるまえる人に憧れを抱く。

ある日カラオケボックスで偶然(?)出会った3人に、「カルテット(弦楽四重奏)を組もう」と提案。

世界的に有名な指揮者の祖父が所有する軽井沢の別荘を共同生活の場として提供する。

TBS火曜ドラマ「カルテット」公式ホームページ

脚本

坂元 裕二

大阪出身。

これまでに「東京ラブストーリー(1991年 フジテレビ)」「愛し君へ(2004年 フジテレビ)」「猟奇的な彼女(2008年 TBS)」「世界の中心で、愛をさけぶ(2004年)」「最高の離婚(2013年 フジテレビ)」など、数々の名作ドラマや名作映画を手掛けた人気脚本家。

本作では、「それでも、生きてゆく(2011年 フジテレビ)」で話題を呼んだ満島 ひかりさんとの黄金コンビが再び実現した。

wikipedia

演奏

劇中で主役の4人が組んだ弦楽四重奏団「カルテットドーナツホール」 の演奏シーンがたびたび登場しますが、実際の演奏を担当しているのは、QUARTET PAPAS(クァルテットパパス)のみなさん。

2012年、桐朋学園大学の同期生で結成。精力的に活動を展開しています。

TBS火曜ドラマ「カルテット」公式ホームページ

第1話のあらすじ【ネタバレ注意】

第1話は、ネオンが輝く東京・銀座で世吹 すずめがチェロの路上演奏をするシーンから始まります。

そこにやって来たのは1人の中年女性、巻 鏡子(もたい まさこ)

鏡子はすずめに1万円という高額な投げ銭を渡し、あることを依頼します。

そして、ある日カラオケボックスで“偶然”出会った真紀、すずめ、諭高、司の男女4人は、弦楽四重奏団「カルテットドーナツホール」 を結成し、軽井沢で共同生活をはじめます。

さっそく夕飯のシーンでは“唐揚げに勝手にレモンをかけないで! VS 別にいいじゃん”のバトルが勃発。

4人の性格が垣間見えるシュールなやりとりがかなり笑えます。

スーパーマーケットで演奏の営業をしながら共同生活を続ける中、ライブレストラン「ノクターン」に出演させてもらおうという話になりますが、店では“余命9ヶ月”のピアニスト・ベンジャミン瀧田(イッセー尾形)がレギュラーで出演していたため、いったんは諦めることに。

しかし、真紀は1人でお店に行き、大胆な交渉をしてしまいます。

その出来事をきっかけに4人は再び口論に。(唐揚げの時とは違った少しシリアスな雰囲気です。)

ヒートアップしてすずめが真紀の夫婦生活に迫ると、真紀は旦那が1年前に失踪してしまったことを告白します。

“夫婦とは、別れられる家族”…

“人生には3つの坂がある。上り坂、下り坂、まさか”…

“愛してるけど、好きじゃない”…

劇中で流れる音楽

1. 「無伴奏チェロのための組曲」(作曲:Gaspar Cassado)

物語の冒頭ですずめが夜の銀座で演奏するのがこの曲です。

チェロの重厚な音色が織りなす力強くも物悲しいメロディが、ドラマの世界観を象徴するような一曲。

すずめが独特のラフな装いで演奏すると、なんとも天才的に見えますね。

2. 「序曲」「レベルアップ」(ドラゴンクエストより)

スーパーマーケットの営業では、カルテットを結成したばかりの4人が聴きなじみのある、ゲーム「ドラゴンクエスト」の名曲を演奏します。

この曲は劇中の演奏を担当しているQUARTET PAPAS(クァルテットパパス)のみなさんが、レパートリーとして以前からも演奏しているようです。

こうして聴くと心が躍りますが、劇中スーパーマーケットで演奏に足を止めたのは子ども2人だけでした。汗

3. 「ラヴィアンローズ」(作曲:Louiguy)

“余命9ヶ月”のピアニスト・ベンジャミン瀧田がライブレストラン「ノクターン」で演奏していたのがこの曲です。

スペインのバルセロナで生まれたLouiguy氏が紡ぎ出した、オシャレでロマンティックなメロディはあまりにも有名ですよね。

曲名のラヴィアンローズ(la vie en rose)は、フランス語で「薔薇色の人生」という意味。

劇中では“余命9ヶ月”と偽ってお客さんを集めるベンジャミン瀧田が、まるで残り短い命を必死で謳歌しようとしているかように激しく演奏します。

大袈裟なモーションも相まって、逆に虚しく聞こえます。汗

4. 「モルダウ(わが祖国より)」作曲:Friedrich Smetana

4人が「ノクターン」でベンジャミン瀧田からレギュラー出演の座を奪い、初めてステージで演奏したのがこの曲です。

手に汗握るような緊張感。

低く太い音で沸々と細かなフレーズを刻むすずめのチェロに重なるのは、チェコに流れるモルダウ川の雄大な流れを想起させる、ヴァイオリンとヴィオラの伸びやかに揺れるメロディ。

演奏中、腹の中を探り合うような4人の視線のやり取りにも息を呑みます。

水面下で進むサスペンスとは裏腹に、普段はとても仲の良さそうな4人。演奏もパーフェクトです。

5.「アヴェ・マリア」作曲:Franz Scfubert

そして、第1話の終盤で真紀が1人演奏するのがこの曲。

真紀が泣きながら演奏しているのは、失踪した夫を案じて?それとも、罪の懺悔?

演奏の途中ですずめが部屋に入ってきて、少し慰められたような雰囲気になりますが、次のシーンではすずめが部屋に仕掛けた盗聴器を外し…

いやー!!!次回が気になりますね♪♪♪

というわけで、2話のレポートもぜひお楽しみに!

TBS火曜ドラマ「カルテット」
http://www.tbs.co.jp/quartet2017/

EYS音楽教室 ヴァイオリンコース

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MUSIC LESSON LAB
投稿者
1984年生まれのフリーライター。 信州安曇野出身・東京多摩地区在住。 レゲエユニット「KaRaLi(カラリ)」でミュージシャンとしても活動中。