皆さんは今現在なにか楽器を練習されていますか?
もしかしたら、楽器を始めてみたいけれど何を選んだら良いかわからない、という方もいらっしゃるかもしれません。
楽器は自分一人で黙々と練習するイメージがあると思います。練習量は人それぞれですが、一日に2~3時間も練習する方もいるのではないでしょうか。
一人で家でずっと練習していると、たまに飽きてしまう事はありませんか?
もちろん基礎の練習、メロディーを覚える、リズムを覚える、指番号を覚える、伴奏を覚えるなど、何も考えずに弾けるようになるまでは一人で練習しなければなりませんが、ある程度弾けるようになっても、一人だけで黙々と難しい曲にどんどんチャレンジするだけでは、少々もったいないと思います。
そんなときには、他の楽器の人と一緒に練習してみるのがお勧めです!
私のピアノの生徒の中でも、モチベーションを保つためにボーカルの友達の伴奏の曲をピアノで練習したり、自分が弾き語りで歌えるように練習したりと、ひとつの曲をメロディー付きと伴奏のみの両方で練習する方もいます。
そうすると同じ曲でも2倍楽しめますし、他の楽器と一緒に演奏する時に伴奏が弾けるととても楽しくておすすめです。
もくじ
二人以上で楽器を演奏することをお勧めしたものの、私自身は4歳からピアノを始め、中学生までほぼ一人で練習し、演奏会や発表会に出ていました。
一人で弾くメリットは、自分のペースで練習ができるので、せかされることなく上手くなることができます。本番でも自分の世界だけに入って演奏することができ、たとえ間違えても自分だけのミスで済み、責任を負う必要がありません。自分の頭の中にしかなかった音楽を、外の世界に生み出すことができるのです。
これを読んでくださっている方の中にも、楽器は一人で練習し上達あるのみだとお考えの方もいるかもしれません。
楽器を家で一人で練習し、演奏会で演奏するメリットもたくさんあります。おうち時間で一人で過ごすことが多い方、一人で過ごすことが好きな方、黙々とピアノに集中しストレスを発散することが好きな方などはコツコツとレベルアップをさせていくことが非常に向いています。
しかし私は中学生ごろに合唱の伴奏をしなければなりませんでした。
伴奏は、自分が一人で演奏していたものとは全く違うように感じます。指揮者や合唱に合わせて弾かなければなりません。単純に聴く音の量が増え、考えることが増え自分の演奏したいような演奏は出来ませんでした。
それははじめての合唱の伴奏だったからです。ピアノとピアノで連弾をしたことはあったのですが、複数人の気持ちに合わせて演奏する世界もあるのだなと、その大変さを学びました。
まず一人だけで演奏しているよりも圧倒的に楽しいです!
なぜならずっと一人で演奏していた人からすると、二人以上なら話し相手がいて、その話し相手が他の楽器を演奏することができると他の楽器の良さも知ることができるからです。
自分が知らなかった楽器について深く学ぶことができ自分の知識が増えます。
また、曲を仕上げた際の達成感を非常に感じます。一人でやっていた時よりも二人や三人になった方が達成感も二倍三倍になります。ひとつの演奏会が終わった後も、1年間その曲で何回もいろいろな場所で演奏することでその曲に思い入れが入りますし、一生忘れられない曲になります。
そして一生の思い出にもなります。
演奏した本番もそうですし、より良くするために話し合ったり何回も合わせをした練習の時間も貴重な思い出です。
相手がここの音が違うよと指摘してくれたり、ここはもっと弱く弾いてほしい、強くゆっくり弾いてほしいなど相手のことを考えながら弾くのでとても印象に残ります。
ほかには楽器をやっている人とはすぐに仲良くなることができます。
楽器が弾ける同士会話も弾み、共通の話題が既にあるので好きな作曲家や歌手について盛り上がり、有名な曲であれば大体お互いすぐに弾くことが可能になり打ち解けあうのが早いです。
一人での演奏も楽しいですが、こんなふうに二人以上で演奏することには大きなメリットがあります。
ではどんな楽器と合わせるのが良いでしょうか。
一番簡単なのがピアノ×声楽(ボーカル)です。
歌は誰もが持っている楽器であり、とても身近で手軽な楽器ですよね。あなたがもしピアノが結構弾けているのであれば、学生でしたら合唱コンクールの伴奏者に立候補してみたり、毎期ある始業式や終業式の校歌の伴奏者がどのように決まっているか音楽の先生に聞いてみましょう。そしてぜひ、立候補してみましょう。
毎回伴奏に選ばれている子がいるかもしれませんが、終業式始業式はたくさんあるので、振り分けで伴奏の機会を勝ち取れるかもしれませんし、オーディションで勝つことができるかもしれません。チャレンジあるのみです。
また木管楽器やカホンという打楽器などと合わせることもできます。
管楽器はメロディーを吹く楽器なので多くの場合は伴奏者が必要になってきます。吹奏楽部に入っている子などに声をかけて一緒に演奏しないかと勇気を出してみるのもいいですね。打楽器をやっている子は少ないかもしれませんが、ドラムやカホンと演奏をする映像をたまにテレビで見ますが、とても迫力があってかっこいいです。
大人の方だったらピアニスト募集と検索してみたり、楽器をやっている友達に声をかけてみる、また、社会人サークルを探してみてもいいかもしれません。きっと素敵な出会いが待っていると思います。
曲選びはお互いが好きで、難易度が少し難しいくらいの曲がちょうどいいです。
オーディションやコンクールに向けての伴奏ならすでに曲は決まっていますが、そういった曲でも自分で勉強したり分析をすることによって、きっと将来その曲が好きになります。
楽しむためでしたら自分たちの好きな曲で充分だと思います。せっかく二人以上で演奏するので動画を撮影してみて、SNSで投稿してみたりYouTubeに上げてみたり、それぞれ思い出も残すと楽しいと思いますよ。
もちろん一人の演奏でも、撮影して投稿することは自分の成長を一番早く感じることができ、オススメです。私もオーディションを受ける際やコンクールに近くなってきたら何回も録音をし客観的に音を聴いていました。
上達する練習の仕方としては、先生がいれば仕上がったら先生に聴いてもらうことが一番良いですが、先生がいない場合はスタジオや練習室で練習したものを自分たちで録音や録画をし、客観的に聴いてみてどちらかの音が大きすぎたり小さすぎたりしないかをチェックすることが大事です。
スタジオではこもって聴こえていたけど屋外で演奏するときは音が響かなかったりするので、屋外で練習する時などはリハーサルをしっかりやることがお勧めです。
また家族に聴いてもらうのはもちろん、いつもと違う誰かに演奏の曲を聴いてもらうと緊張感が入り、気合も入るのでより間違えないようにしようという気持ちになります。
時々緊張感を持って練習するというこの方法はとてもオススメですよ。
ピアノの伴奏はとても奥が深く、今まで自分一人だけでしか演奏してこなかった方の場合、最初はとても苦労すると思います。しかしポイントを押さえ何度も練習するとイメージが掴みやすくなってくると思います。
管楽器はとても音が大きい楽器なので、いつも自分が弾いているピアノの音量で弾くと、自分の音が聴こえないくらい小さく感じます。なので常にff(フォルティシモ=強く)で弾いているような感覚で演奏しなければなりません。これはとても手が疲れますが、自分の音を聴くためにもこれは必要なのです。
相手が優しい演奏になったらもちろんこちらも音量を落として、しかし存在感は残したまま演奏し続けるというのがやや難しいですが、一体感が生まれるととても楽しいですよ。
相手が弱くなったからこちらも弱めるというのではなくて、完全に弱くするのではなくポイントポイントで出さなければならない音は出しつつ左手はやや抑えるといった形にするとプロに近づきますよ。
二人以上で演奏することの一番大変なポイントは息を合わせるということです。
息を合わせて演奏している人たちと、息を合わせないでバラバラで各自が演奏している人たちとでは、後者はまとまり感がなかったり聴いていてズレが生じたりするため同じ曲でも全く別物になります。
皆さんにはぜひ息を合わせて弾いてほしいです。
しかし指揮者がいないと、息を合わせることは難しいかもしれません。
プロがよくやるのは、息を吸う音を、スーと鳴らすということです。息を吸った後すぐに演奏に入る。それをすると曲のはじめが合わせやすくなります。曲の最初も曲の中間も、お互いのソロが終わった後にまた一緒に入り直すときなどにも使えます。相手の呼吸を耳で感じる・心で感じるということが大事です。
目で見て演奏に入ることがわかる楽器の場合や見ることができる配置の場合はその瞬間だけは相手のことを見てあげましょう。正直あの瞬間が一番緊張しますし一番集中しています。ピアノは相手が演奏する伴奏者なので、主役を引き立てる立ち位置にいます。入りは全集中してくださいね。
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一人の演奏と二人の演奏の違いや、合う楽器や曲の選び方、伴奏の際に気をつけるポイントなど話して参りましたがどのように感じたでしょうか。
ピアノはただの鍵盤楽器ではなく、ハンマーで弦を叩くので打楽器だったり、弦が張ってあるので弦楽器であったりいろいろな楽器の良さが入った楽器です。なので、色々な楽器のことを知れば、よりピアノの演奏も楽しめるのではないかと思います。
ぜひ一緒に演奏をする仲間を増やして一生の思い出をたくさん作ってくださいね。そしてたくさんの好きな曲も見つけ出してください。
ピアノを少しでもやりたいと思ったあなたは、ぜひ一歩を踏み出して、1回きりの人生、やりたいことに挑戦してみてはいかがでしょうか。
少しでもあなたの役に立てていたらうれしいです。