世の中には、主人公を支えるたくさんの裏方が存在します。今回はその中から、ピアニストを支える「譜めくり」という職業をご紹介します。一体どんな職業なのでしょうか?
もくじ
譜めくりとは、Wikipediaによると以下のように説明されています。
独奏者、ピアニストなどが演奏中に楽譜をめくる人物、およびその行為を指す言葉である。
多くの場合、楽譜は演奏家が片手でめくる事ができるように書かれているが、常に可能というわけではない。
譜めくりは、複雑な作品を、記憶(暗譜)に頼って演奏したくないと考えている演奏家のために必要である。また、譜めくりを担当する際には、演奏家の合図を理解し、迅速かつ控えめにページをめくるために、音楽の内容を理解し追従できるようにしておくことが必要である。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AD%9C%E3%82%81%E3%81%8F%E3%82%8A
「な~んだ、楽譜をめくるだけでしょ。誰だってできるじゃん」なんて思われがちですが… 実はこの「譜めくり」、ピアニストにとっては、とっても重要な職業なのです。
「譜めくり」をする人は、「譜めくりスト」または「Page Turner(ページターナー)」とも呼ばれています。この「譜めくり」は、なぜ必要なのでしょうか?
ピアニストがソロコンサートやコンクールで弾く場合は、暗譜(楽譜を暗記する)で演奏されることが大半です。テレビでも、ピアニストが舞台で一人きりでピアノを弾いている様子を見かけますよね。
ところが、ほかの楽器の伴奏をする場合、ピアノが入る室内楽(少数の楽器とピアノ)では、「譜めくりスト」が入る場合がほとんどです。それは、ピアニストは伴奏をしながら、ピアノ以外の楽器のパートを楽譜で追っていく必要があるからなんです!(自分一人で演奏しているわけじゃないですもんね)
そうなってくると、楽譜もピアノパートだけではなく、総譜といって全部のパートをひとまとめにした楽譜が必要になってきますよね。ピアノだけの楽譜なら、ページとページをめくるまでの間隔は長くなります。
しかし、1ページにそれぞれのパートの楽譜が縦に並ぶ総譜ともなれば、必然的にめくる間隔は短くなってしまいます。両手を使うピアニストが頻繁に楽譜をめくるなんて不可能!そこで必要となるのが「譜めくり」なのです。
楽譜をめくるのにお金がもらえるなんて、知らない人からすれば「そんなばかな!」ですよね。
でも実は、「譜めくりスト」は、自分がミスをすればピアニストの失敗にもつながりかねない、結構重要な役割なんです。
こんな場面を見ると、簡単にはできないなと思ってしまいますね。
楽譜をめくるタイミングを間違えたら、ピアニストがミスをしてしまうかもしれない。もし手がすべって楽譜を落としてしまったら…想像しただけで手に汗握ります。
後編では、譜めくりに求められる要素について書いていきたいと思います。
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