音楽にはさまざまな楽しみ方があります。中でも「歌」はもっとも身近な音楽の楽しみ方と言えるでしょう。音楽の授業でも必ず歌う機会はありますし、カラオケなどで日常的に歌を楽しんでいる方も多いかと思います。
このように、歌は私たちにとって身近な存在だからこそ、悩みの種になってしまうケースも少なくありません。事実、音痴であることは私のコンプレックスのひとつです。音楽の授業も音痴なのが恥ずかしくて口パクでやり過ごし、大人になってカラオケに行けば体調の悪そうな演技でやり過ごしてきました。
そんな私ですが、今回は長年のコンプレックスである「音痴」を解消すべく、EYS音楽教室のレッスンを受けてみました。
EYS音楽教室にはさまざまなコースが用意されていますが、今回はズバリ「音痴矯正コース」。果たして音痴として30年以上を過ごしてきた私の音痴は矯正されたのでしょうか?私と同じように音痴で悩んでいる方の参考になれば幸いです。
もくじ
音痴矯正レッスンは簡単なカウンセリングからスタートしました。
上記の通り、自分で音痴だと感じる理由だけでもいくつかあります。つまり、音痴の原因は人によって異なるためです。なので、まずは先生に自分が音痴だと感じる理由や悩みなどをお話しました。私の場合、音程をコントロールすることができず、歌っていると本来のメロディからどんどんズレ、修正することもできないことが悩みでした。
カウンセリングというと、堅苦しいイメージを持たれてしまいがちです。私も緊張していましたが、まったくそんなことはなく、和やかな雰囲気で自分の抱えている歌に関する問題・悩みを聞いてもらえました。レッスンの内容はこのカウンセリングによって決まります。これがEYS音楽教室の特徴であるオーダーメイドレッスンです。
私の場合はまず自分の本来持っている声のトーンを知ることからはじめることになりました。このように言葉として説明すると難しく感じられてしまうかもしれません。ですが、誰でも普段から声を出して人と会話しています。その声を音階として理解するのです。
特に自分で何かしなければならないというわけではありません。リラックスしていつも通りの自然な声を出すと先生がピアノの鍵盤上で示してくれます。私の普段の声の音階はピアノの鍵盤上で表すと左から3番目のCでした。
普段は自分の声を音階として考えることはあまりありません。私も音楽の授業などで歌いながら五線譜を見ることはありましたが、あくまでメロディをなんとなく確認するためという感覚でした。まして、普段の会話などで自然に出している声の音階なんか考えたこともなく、不思議な感じでした。
それと同時に、案外自分の声がそれほど低くないことに驚きました。少しキーの高い曲などを歌おうとすると、声が出なくなってしまうのは、もともと声が低いから仕方ないと諦めていたほどです。この3番目のCの音は声楽の分類で考えると男声の低音を担当するバスにあたります。
つまり、もともとは歌を楽しめないほどの声ではないということがわかって、少しだけ自信を持つことができました。
こうして、自分のもともとの声の音階がわかると、続いてはその音をベースにして音程をコントロールする練習に入ります。
その方法はとてもシンプルなもので、C3(ド)の音からスタートですのでド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ドと上がっていき、ド・シ・ラ・ソ・ファ・ミ・レ・ドと最初の音に戻る練習です。
最初は先生がピアノと声でリードしてくれますので、それほど難しくはありません。ですが、リードなしになるとだんだん音が曖昧になってしまいます。ですが、何度か繰り返すと自分のベースの音(C3)から他の音の音程を取れるようになってきました。
続いては、ド・レ・ミと音を区切らずに繋げたまま音を上げていき、最初の音に戻るというレッスンです。音を区切らない分、より音程のコントロールが難しくなります。私の場合は特に一度音を高くして、元の音に戻るのが難しく感じました。どうしても、元の音より一旦低くなってから、戻すといった感じになってしまいます。
ここで、私がうまく音程をコントロールできず「音痴」になってしまう原因が見えました。先生から音程をコントロールする仕組みを教わりました。人間の喉には声帯があり、振動させることによって発声しています。音程の変化はその声帯を周囲の筋肉で収縮させることによって行っています。
普段、私たちは自然に声帯を使ってさまざまな声を出しています。あなりにも自然に行っていますので普段はあまり意識することはありません。私も、先生に教わるまでは考えたことがありませんでした。
私が音程をうまく取れない原因のひとつは、この声帯の収縮をコントロールできないことにあったのです。そこで、繰り返し声帯を収縮されるトレーニングを行うことによって音痴は改善できることを理解できました。前述の通り、声帯の収縮は筋肉によって行います。つまり、その筋肉を鍛えることによって音痴を矯正できることが分かって希望が持てました。
こうして、約30分の体験レッスンは終了です。
時間的にはそれほど長くはありませんでしたが、自分の持っている声のピッチ、トーンを知った上で私が音痴な原因やトレーニングの方法やメカニズムなどを知ることができました。正直、30分で何ができるのか不安に感じていましたが、想像以上の収穫に驚きました。
さらに、今回のレッスンの内容をまとめたテキストもいただけましたので自宅でのトレーニングに役立てることができます。
以上がEYS音楽教室の音痴矯正コースの体験レッスンです。まだできたばかりの新しいコースですが、とても充実したレッスンでした。ですが、おかげで音痴という悩みから解放されるかもしれません。
今回はEYS音楽教室の音痴矯正コースの体験レッスンを受けてみました。正直、音痴は先天的なもので、矯正は難しいと考えていました。ですが、音程の取り方や発声のメカニズムなどを理解し正しくトレーニングをすることで改善できることがわかりました。
音痴で悩んでいるのであれば、一度体験レッスンを受けてみてはいかがですか?
EYSミュージックスクールは全国各地に音楽教室を展開しています。体験レッスンはその多くのスタジオで実施されています。今回はその中でも東京のド真ん中に位置する銀座スタジオを利用させていただきました。銀座といえば国内有数の繁華街であり、音楽教室の激戦区でもあります。
まずはそんな銀座教室までの道案内をいたします。
EYSミュージックスクールの銀座スタジオ・銀座スタジオの最寄り駅はJR有楽町駅です。まずは京橋口から出ます。
すると正面に東京交通会館という大きな建物があります。建物を正面にして左に向かって歩いてください。
そのまましばらく真っ直ぐ歩きます。すると「京楽橋」という大きな交差点に出ます。
交差点の横断歩道にわたった先にあるブラウンのビル「ヒューリック西銀座ビル」の3FにEYSミュージックスクール・銀座スタジオがあります。
1Fの「カフェ・デ・銀座」を目印にするとわかりやすいでしょう。交差点を背中にしてビルの左手に入口があります。
入ってすぐのところにあるエレベーターで直接銀座スタジオへ行けます。
私たちは日常的に「音痴」という言葉を使っていますが、そもそも音痴とはどういった意味を持つ言葉なのでしょうか?なんとなくイメージすることはできても、具体的な意味を聞かれると困ってしまうという方も多いでしょう。
そこで、ここではまず音痴の定義や、一般的な音痴のイメージについて簡単にまとめておきましょう。
実は音痴という言葉はいろいろな意味で使われています。単に音痴という言葉単体で使われるのが一般的ですが、方向音痴や運動音痴といった形で、いろんな言葉と組み合わせることで、能力が低いといった意味でも使われます。
そもそも「痴」という字には未熟である、劣っているという意味があります。そこに「音」という文字が組み合わせられているので、単体で使用する場合は、音に関して未熟、あるいは劣っているという意味が読み取れます。
ちなみに、平凡社の「音楽大辞典」によると音痴とは「大脳の先天的音楽機能不全」と定義されています。しかし、これは音楽用語ですので一般的なものではなく、単に「歌が下手」といった意味合いで使われるケースが多いようです。
上記の通り、音楽用語としての意味で音痴という言葉はあまり使われることはありません。また、使われ方も幅広いため、イメージもさまざまです。
そこで、続いては自分で「音痴」だと感じる理由、また周囲から感じられる理由について考えてみましょう。
音痴のイメージとして、多くの方が真っ先に思い浮かべるのが音程をコントロールできない、あるいは維持できないといったものでしょう。本来の歌うべきメロディから外れていることに気付けない、あるいはわかっていても合わせることができないなど、さまざまなパターンがあります。
音程と並んでリズムも歌において重要な要素です。そこで、音程は合っていてもリズムを維持・調整できないことで「音痴」になってしまいます。リズムに関しては特に「リズム音痴」と呼ばれることもあります。
音痴を「歌が下手」と定義するのであれば、声を出せる音域が狭い人も該当するでしょう。カラオケなどでもキーが高すぎる、あるいは低すぎて声が出ないという経験をお持ちの方も多いかと思います。結果として、うまく歌うことができずに声が裏返る、音量・音程が不安定になってしまうなどで「音痴」なってしまいます。