音楽理論やスケールというと、頭が痛くなってしまう…そんな方も多いのではないでしょうか?確かに、初心者の方からしてみれば、とても難解で複雑なものに感じられるかもしれません。
もちろん、音楽理論を突き詰めていくと、難しい部分もありますが、ロックやポップスなどで一般的に使われているものを、ほんの少しだけ理解するだけで、もっとギターを楽しめるようになるものです。
スケール(音階)にもさまざまなものがありますが、初心者の方に最初に覚えて欲しいのがペンタトニックスケールです。
もっともシンプルなスケールのひとつであり、とても応用がしやすいので、さまざまなシーンで活用できます。
そこで、今回はペンタトニックスケールとは何なのか、そしてどのように応用すればいいのかをご紹介しましょう。
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もくじ
まずはペンタトニックスケールとはどういったものなのかをご紹介しましょう。スケール、音階というと、私たちにとって一番身近なのは「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」の7音で構成されるCメジャースケールでしょう。
それに対して、ペンタトニックスケールはわずか5音で構成されたものです。
ペンタトニックスケールにも、メジャー、マイナーをはじめとしていくつかのものがありますが、一般的には半音を構成する隣接音が省かれています。そのため、スケールを弾くだけも、メロディが明確に出ますし、コード進行によっては数種類のコードにわたって同じペンタトニックスケールが使用できますので、アドリブ(即興演奏)がとてもやりやすいという特徴を持っています。
初心者の方にとって、アドリブは高い壁になってしまいがちです。しかし、ペンタトニックスケールをマスターすれば、比較的簡単にアドリブソロやオリジナルフレーズ作りに挑戦することができます。
それでは、中でも代表的なメジャーペンタトニックスケールと、マイナーペンタトニックスケールをチェックしていきましょう。
まず、メジャーペンタトニックスケールはメジャースケールから4番目と7番目の音を抜いた5音で構成されます。
たとえばキーがCの場合「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」から4番目のファと7番目のシを抜いた「ド・レ・ミ・ソ・ラ」がCメジャーペンタトニックスケールです。
スケールというと、上記のメジャーのものが広く使われているというイメージが強いかもしれません。ですが、ロック系のアドリブソロの場合、マイナーペンタトニックスケールの方がより一般的です。単に「ペンタトニック」というと、こちらのマイナーのことを指すケースが多いほど。
こちらはナチュラルマイナースケールから2番目と6番目の音を抜いた5音で構成されています。キーがCの場合、「ド・ミ♭・ファ・ソ・シ♭」がCマイナーペンタトニックスケールです。
単に上下するだけでも、ロック系のソロフレーズのような雰囲気を楽しむことができます。
メジャースケールやマイナースケールとは違い、1オクターブあたりわずか5音で構成されていますので、覚えやすいスケールといえるでしょう。
指板上で覚える場合、いくつかのポジションに分けて覚えるといいでしょう。いくつかのキーで、自分の弾きやすいポジションを探してみてください。すると、比較的簡単に覚えられることでしょう。
ペンタトニックスケールは音数が少ないこともあって、その分表現力も低くなってしまうのでは?と思われる方も多いかもしれません。
ですが、上記の通り、さまざまなコード進行に1スケールで対応することができますので、より自由な表現が可能となります。
いろんな曲を演奏する際に、譜面を見て正確にコピーしているという方も多いでしょう。もちろん、それも音楽の楽しみ方のひとつです。
しかし、ペンタトニックスケールをマスターすると、曲に合わせてアドリブで演奏することができます。
どんなに譜面通りのフレーズを練習し、覚えていたとしても、いざライブになると頭が真っ白になってしまうこともあります。特に初心者の方の場合、緊張のあまりいざギターソロ、というタイミングで、どうしてもフレーズを思い出せなくなってしまうこともあるでしょう。
そんな時に、ペンタトニックスケールをマスターしていれば、アドリブで切り抜けることができます。また、ソロの直前に弦が切れてしまった、といったトラブルにも、アドリブができればうまく切り抜けられるでしょう。
日頃から、いろんな曲をそのままコピーするのではなく、自分なりのアドリブを加える練習を取り入れてみましょう。
そうすることによって、アドリブが上達するだけでなく、より曲を深く理解できるようにもなります。もちろん、ギターをもっと楽しむことにも繋がります。
あなたもペンタトニックスケールをマスターして、もっとギターを、音楽を楽しんでみてください。
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