あなたにとって、音楽とはどのような存在でしょうか。
歌を歌ったり、楽器を演奏したり、聞いて楽しんだり…日ごろから、音楽に触れる場面は多いのではないでしょうか。
そんな音楽は、「奏でる・聴く」以外にも、いろいろな場面で活用されています。
【大人のための音楽教室】イベントが超充実、希望者全員に楽器無料プレゼント【EYS音楽教室】
もくじ
まずは食品分野から。以前「音楽を聴かせて育てた○○、食べ物はクラシックがお好き?」で紹介したように、音楽はお酒の醸造や野菜の生育場面で使われることもあります。
詳しくは、上記リンク先の記事を読んでいただくとして…味噌や鰹節、日本酒、レタス、そしてブドウにマンゴーと、さまざまな食品が音楽が流れる環境で育てられているようです。
音楽が食品に対して、どのような味の変化を生じさせているのか、正直なところ眉唾な部分もありますが、音楽はつまり「空気の振動」。聴覚がないものにも響き、何かしらの影響を与えていたとしても不思議ではないのです。
音楽は医療業界でも注目を集めています。特に心身に障害がある方に向けたリハビリテーションやアプローチのひとつとして「音楽療法」を取り入れる医療機関などが増えているようです。
音楽を聴いたり演奏することで、脳を活性化させたり、あるいは落ち着かせたりするのが「音楽療法」。例えば障害を抱える子供や、認知症を持つお年寄りに向けて活用される場面が増えているのです。
日本ではまだまだ馴染みの薄い「音楽療法」ですが、欧米では小児から高齢者まで、あらゆる年代の人に対して活用されています。
ただ音楽を聴く、あるいは歌う、演奏するということではなく、音楽をツールとして、その人に合わせて意図的かつ計画的に用いながら、身体機能、精神、生理学面などの改善を図っていきます。音楽療法による生理学的な効果は、海外では複数の研究論文で報告されているようです。
障害や疾患の有無に関係なく、実際に音楽によって慰められたり、癒されたり、そういった経験をもつ人は少なくないでしょう。わたしたちは日ごろから、音楽の持つ力の片鱗を享受しているのかもしれません。
活用事例としては、老人ホームなどで、懐かしい歌やその歌詞、メロディーに触れることで、記憶を再生や脳の活性化を促したり、発達障害児などが、社会で生きていくためのスキル(ソーシャルスキル)を獲得するためのカリキュラムで採用されるなど、さまざまな場面で用いられています。
音楽は誰にでも親しみやすく、なおかつ非言語表現のため、音楽療法は多くの人が抵抗なく受け入れることができるという意味でも注目されているのです。
音楽療法を行うのは国家資格の医師免許を持つ通常の医師ではなく、音楽療法士が担当することがほとんど。実際のところ、音楽療法士には公的な資格がないため、どんな人でも音楽療法士として働くことはできます。
しかしながら、専門的なスキルが求められるため、誰でもできるということではありません。音楽療法に関する民間の資格はいくつか存在し、その中でも知られているのが「日本音楽療法学会」が認定する音楽療法士資格です。
この資格は、全国の認定校で必要なカリキュラムを終了すると、音楽療法士(補)試験の受験資格を得ることができるようになります。
関東エリアでは、国立音楽大学や日本大学芸術学部、昭和音楽大学・大学院などでもカリキュラムが用意されています。
もしかしたら、すでに周りで音楽による恩恵を受けている人がいるかもしれません。まだ未知の部分も含め、音楽療法はさらなる可能性を秘めているようです。今後の活用の広がりにも期待が持てそうですね。
音楽で人を癒したいと、音楽療法士に興味のある人は、まずは「日本音楽療法学会」のサイトを覗いてみるのはいかがでしょうか。
【大人のための音楽教室】イベントが超充実、希望者全員に楽器無料プレゼント【EYS音楽教室】
●あわせて読みたい、音楽の持つ力
・BGMの驚くべき効果。仕事をする時のBGMはプラスの効果がある?それとも逆効果?
・【音楽心理学者にインタビュー】恋愛と音楽は似ている?音楽を聴くとドキドキする理由
希望者には楽器をプレゼント!
32種の楽器・ヴォーカルコース
EYS音楽教室