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AUG,2021
AUG,2021

歌で感動させる!歌唱力アップの5つのポイント

投稿者 :久保貴皓

① 歌で感動させる、とはどういうこと?

まず初めに「感動する理由」というのは人によって差があるものではあります。

「上手だから」「気持ちが入っているから」など人によって様々。歌での感動もそうです。

その中で「聴く人が共感できる」というのが、一番の感動の理由であると思います。

正解がないものではありますが「曲に合った歌い方をする」これが大前提ではあります。

そのためにどうしたら良いか、この記事では追っていこうと思います。

② きちんとした発声を学ぼう!

初めに「曲に合った歌い方をする」とお伝えしましたが、そのためにはまず「歌の基礎」がないことには始まりません。

何事も基礎があって、応用に繋がっていきます。

歌では「地声で高音を出せるようになりたい!」「声量を付けたい!」など様々なお悩みの方がいらっしゃいます。ですがほとんどの方が共通しているのは『喉を締め付けて歌っている』という所に原因があります。

声が出る喉を、締め付けてしまっては出したい声も出ません。

楽しい曲も苦しそうに歌っていては、楽しい曲には聞こえないですよね。

「そのために基礎の発声を身につける」というのをお伝えしていきます!

~基礎の発声とは~

「喉が力むことなく発声できていて、自分が歌いたいように歌えているか」

その中でまずは、

・腹式呼吸でしっかりと息を吸えているか(腹式呼吸)
・歌に必要な体を使って、その息を声に変えれているか(支え)

という所をお伝えします。

~腹式呼吸~
→息を吸う時におへその下が膨らむ。(※肩、胸が上がらないように。)
→息を「Su-」と吐く時に、脇腹が広がる。(※腹筋のように力むのではなく、脇腹が横に広がる。)
→この時の「お腹」を発声でも使っていきます。

腹式呼吸は歌を歌うときの基本です。これを意識するだけでも、だいぶ違ってくるはずです。

③ テクニックを織り混ぜてみよう!

ここまで、まずは基礎の発声についてやってきました。

それが出来た上での応用編です。

歌でのテクニックは様々ありますが、最近流行っている「うっせぇわ/Ado」の曲では終始力強い声で、サビの前では「はぁ~!」という「がなり」というテクニックが入っています。それも気になった方は聴いてみてください。聴いた感じをそのまま真似すると、喉を壊してしまいそうな声をしているのですがアーティストはしっかりとした発声を身につけているので、この様な歌い方をする人も少なくありません。

テクニックその1「ビブラート」

これはフレーズの語尾のメロディを揺らして、メリハリをつけるテクニックです。

毎回パツンと切るのではなく、少し伸ばす所で入れると良いです。

~練習方法~
1. 2つの決めた音を「あ~↑あ~↓あ~↑あ~↓」と繋げて、上げ下げする。
2. その上げ下げを段々と早くしていく。
3. この時の「喉の動き(上がったり下がったりしていると思います)」をビブラートをかけたい所で使う。

テクニックその2「ウィスパーボイス」

息を多く入れて、切なさを出すテクニックです。

玉置浩二、宇多田ヒカルなど、歌い始めに使うことが多いです。

気になった方は聴いてみてください♩

~練習方法~
1. 「はぁ⤵︎」とため息を吐いてみましょう。
2. 次はそれに声をつけて「はぁ⤵︎」ともう一度。
3. この「息」を混ぜた声で歌います。

テクニックその3「強弱」

どの曲もサビが一番耳に残りますよね。それはなぜかと言うと、サビをどこのフレーズよりも「強く歌っているから」です。

「AメロBメロは『弱く』」「サビは『強く』」という様に「声のボリューム」を変えて歌うと、一番聴かせたい所が一番届く様になります。

テクニックその4「感情表現」

ヴォーカリストのイメージ

どの曲にも歌が入っている限り、歌詞があります。

悲しい曲であれば悲しく歌う、楽しい曲であれば楽しく歌う。

「その曲の主人公になりきって歌う」という表現方法です。

~練習方法~
1. 曲の歌詞だけを読む。
2. 歌詞の中でも「相手」をイメージして、その人に語りかけるように読む。
 ⇨「明るい表現は口角を上げる」「暗い表現は口角を下げる」これもポイントです。
3. その中で「声のトーン」が『上がったり、下がったりする部分』を、メロディがついて歌う時も同じようにして歌う。

テクニックで言うと、代表的な4つを挙げてみました。

その他にも沢山あるのですが、その中でも使いやすいものになっています。

まずは自分の好きなアーティストの歌い方を真似してみましょう!

④ 歌う時の気持ちも大事!

「人を感動させる」には「まず自分が物事に感動できる人であること」

幸せな気持ちも、自分が幸せでないと人に伝わらないですよね。

感動というのは「物事があって、それを受け取る人がいるということ」です。

本、映画、ニュースなど何でも良いです。喜怒哀楽できる瞬間が大事です。

テクニックももちろん大事ですが、人を感動させるアーティストには共通して「気持ちが入っている」というのがあります。

⑤ 感動する曲3選

「メロディー/玉置浩二」

古くから名曲と言われているこの曲。なんといっても玉置浩二さんの心から歌っているような声が、胸に突き刺さります。

玉置浩二さんは全体的に「ウィスパーボイス」で歌う事が多いアーティスト。歌詞も語りかけるような言葉が多く、その歌い方で心にスッと入ってきます。

聴いてる人の頭の中にも情景が浮かぶような、この曲。

「あなたのキスを数えましょう/小柳ゆき」

淡く切ない失恋を描いたこの曲。歌詞と曲の雰囲気からも感じ取れる切ない曲ですが、その中でのテクニックがまた繊細です。

Aメロの出だしの部分から「ビブラート」「ウィスパーボイス」を使って’切なさ’を出して、サビでは力強く歌って、1曲の中で持っているパワーの1~100を表現しているような壮大な曲です。曲の中で何度も出てくる「あなたのキスを数えましょう」という歌詞も、場面によって少し歌い方が違っていて「切なさ」「優しさ」「吹っ切れて」出てくる所によって、そんな歌い方をしています。よく聴いてみると面白いでしょう。

「アイノカタチ/MISIA」

MISIAさんの曲の中でも耳にする機会が多いこの曲。MISIAさんはテクニックをふんだんに取り入れて、壮大に歌い上げるイメージがあるかと思います。

特に「力強いビブラート」はもちろん「強弱」までしっかりと入っています。Aメロは優しく、一番印象に残るサビの部分では高らかに歌っています。このようにして感動させるポイントをいくつも取り入れて、人の心に響く歌を歌っています。

世の中には沢山アーティストがいます。同じ曲も違う人が歌えば「その人の魅力」というのが生まれます。

いかに「人の心に寄り添って、共感を得る歌を歌えるか」それが大事になってきます。

最後に

ここまで「歌で感動させる5つのポイント」として取り上げてきましたが、いかがだったでしょうか?

歌というものも掘り下げてみるとかなり深いですよね。

ですが「表現をする」というのを取り入れたら、あなたもアーティストの一員です。

いつも歌う曲を、あなたのものにしていきましょう。

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MUSIC LESSON LAB
投稿者
15歳の頃からシンガーソングライターとしての活動を始める。 音楽専門学校の在学中に、全国規模の音楽コンテストでZepp Sapporoにて行われた北海道ファイナルに出場。 2021年2月に自身初となる、1st mini albumをリリース。 札幌を中心にイベントなどでライブ活動をしながら、 ボイストレーナー、楽曲提供などで活動中。 レッスンでは「ヴォーカル」「ピアノ弾き語り」「話し方」「音痴矯正」の4つのコースを担当している。