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珍しい語呂合わせの名前が新鮮な男女混合グループ「いきものがかり」。特にメインボーカル、吉岡聖恵の少女のような声に魅力を感じ、ファンになる人も多い絵でしょう。いつの間にか、結成20周年を迎えた老舗バンドとなった、彼らの軌跡を追いました。
元々は、小学校の同級生でもある、水野良樹と山下穂尊が、1999年に2人組アマチュアバンドを結成。そこへボーカルとして吉岡聖恵が加わり、「いきものがかり」はスタートしました。
バンド名の「いきものがかり」は、水野と山下、二人の共通点が、小学生時代に金魚に餌をあげる「生き物係」であったことに由来しています。
2003年8月25日に、アルバム『誠に僭越ながらファーストアルバムを拵えました…』でインディーズ・デビューし、2006年3月15日にシングル「SAKURA」で、エピックレコードジャパンからメジャー・デビューを果たしています。
2010年のNHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の主題歌「ありがとう」が大ヒットし、幅広い年齢層の支持を獲得。オリコンの「音楽ファン2万人が選ぶ 好きなアーティストランキング」で2010年から4年連続で2位となるなど、躍進が続いていましたが、2016年にデビュー10周年を迎え、区切りとして、翌2017年の1月5日に「放牧」と称して活動休止。2018年11月3日より、今度は「集牧」と称した活動再開を宣言。今に至ります。
「いきものがかり」を国民的アーティストに押し上げたのは、やはり2010年のNHK連続TV小説「ゲゲゲの女房」の主題歌、「ありがとう」でしょう。
漫画家、水木しげるの妻、武良布枝が著した自伝的エッセイで、女優の松下奈緒と俳優の向井理が夫婦を演じて話題になりました。
朝ドラの主題歌は、どのアーティストのものもヒットしますが、どこか懐かしさを感じさせる楽曲と、吉岡の子供のような歌い声に癒された人も多かったのではないでしょうか?
PVも、60年代を彷彿とさせるような感じの映像で、水木夫妻のお互いへの想いが聴こえてくるような、ノスタルジアな楽曲です。
水野と山下がバンドを結成してから、今年20周年の節目を迎えた「いきものがかり」。
4月からはツアーも始まり、益々精力的に活動しています。
彼らのHPなどを見ると、すっきりと必要なことだけが書いてあります。とても彼ららしい感じがしますが、何故彼らは、インディーズデビューから、真っ直ぐでブレない道を歩いていけるのでしょうか?
デビューして10年走り続けた2017年、彼らは「それぞれの未来を、もっと広げるために。
3人の物語を、もっと長く、もっと楽しく、続けるために」、「放牧」と称した活動休止宣言をしました。復活した後のインタビューで、吉岡自身、「すごいスピードで、いろいろなことが回っていたので、ひとりひとりがそれぞれの持ち場で踏ん張って、一生懸命やっている感じだった。でも、みんな自分のことだけで精いっぱいだった。」
文字通りは知り続けた彼らが、この先も走り続けるために選んだのが活動休止でした。
それくらい、彼ら自身が「いきものがかり」を愛していいるのです。
それぞれが、それぞれのスタイルで活動した後、再び「集牧」されて始まった「いきものがかり」としての活動。これから先も、彼らは走っては休み、走っては休みしながら、長く歌い続けていくのでしょう。
「いきものがかり」のボーカル、吉岡聖恵の声は、どうしてあんなにも人の心を癒すのでしょう。どこか子供のような響きのその声の魅力について考えてみましょう。
吉岡聖恵の声を、皆さんはどんな風に感じるでしょうか?いわゆる美声ではありませんが、どこか懐かしいような声ではないでしょうか?
彼女の声は、いわゆる中性的な声ですよね?見た目も少女のようですが、丁度中学生くらいの若い声を持っています。声部は高くありません。メゾくらいでしょうか。だからこそ、中性的で、「少女」のような声だと言えます。大人になりきっていないようなその声が、多くの人の心に懐かしさを感じさせるのかもしれません。
男性は少年期から青年期に移行する際に、はっきりと声が変わります。変声期と言うものですが、女性の声は、男性ほどはっきりと変わりません。例えば、小さい頃は高い声だったのに、中学生くらいになると、いきなり低く太い声になる、ということが無いのです。
もちろん、女性も声は変わります。年齢が上がれば、喉の筋力も衰えてくるので、高い声で歌っていた人でも、声が出なくなることはあります。
吉岡のような声は、声帯の長さが中庸なのでしょう、高くもなく低くもなく、中くらいの高さが一番魅力的です。
吉岡の声の魅力は、その中性的なところにあると思いますが、歌唱力は抜群です。声の質は少女のようでも、しっかりとした歌い方で、パンチのある歌も歌える人です。声自体は癒しの効果がありますが、だからと言って、しっとりした曲よりも、少しアップテンポの曲の方が、その魅力が発揮できるでしょう。なんというか、唱歌のような歌が本当に合っていると思います。
そこには「涼しさ」があるのですね。しっとりと、艶ややかに歌い上げるというよりも、涼しい風を受けて、すっきりとするような清涼感があります。
吉岡聖恵のソロアルバムからの曲ですが、タイトルがそのまま、彼女の声と歌い方であらわされています。一瞬、子供が歌っているのかと思うような明るい響きの声に気持ちが軽くなりますね。口を大きく開けて、言葉をはっきり前に突き出すように歌うのが特徴ですね。その時目をクリっと大きく開けるのも、良く声が共鳴している証拠です。
ロック色の強い楽曲です。ここでも吉岡の声は少女のようですが、こういう声がロックを歌うと、パンチが効かないように思えますが、彼女の声は息のスピードが速く、声より言葉が鋭くなります。なので、十分パンチが効いてくるんですね。ちょっと強めのカッコいい歌い方です。
「いきものがかり」を一躍スターダムに押し上げたと言っても過言ではない楽曲です。特筆すべきはPVで、60年代ポップスを聴いているような気分になります。この曲の彼女は、力が抜けているような感じがして、いつもより言葉が柔らかく聴こえます。頬骨がきっちり上がっていて、大きな目の間に声が良く響いている感じがしますよね。高音もしっかりと出せる彼女ですが、恐らく頭声でお腹からパーンと当てている潔さがあります。
この曲も、どこか「ありがとう」に似ている、ノスタルジックな感じがありますが、しっかりと歌い上げる彼女のボーカルが、しっかりと身体ごと支えられているのがわかります。
サビの「帰りたくなったよ」と歌う時、少し腰を落として、身体ごと声を押し上げる感じが解りますよね。そして、出した声がしっかりと息と一緒に口から飛び出しています。
ストレートだから、気持ちいい声ですね。
実は、こういうアップテンポの曲が、一番吉岡のボーカルを生かすのではないでしょうか?
ストレートなボーイソプラノのような声が、まっすぐに言葉を届けてくる、そう快感があります。この曲の声を聴いると、鼻に響きを持ってきているのもわかります。ちょっと鼻声に聴こえますね。今とは少し違う感じに響いていますが、顔を見ると、口も鼻も全部開いて呼吸しています。だから真っ直ぐに声が出てくるのでしょう。清々しいですね。
吉岡聖恵の声を聴いていると、ボーカリストの役目がはっきりとわかります。伝える言葉があるから、歌っている。そんなボーカリストを目指すなら、EYS音楽教室をお勧めします。
「本当の自分」って、簡単なようでなかなか見つからないものです。歌を歌うということは、生の自分を見せることでもあります。自分の生きてきた人生が言葉になることもあるのです。その言葉を、どんな声で届ければ良いのか。どんな歌を歌いたいのか。
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コースは3つ。先ずは「ヴォーカルコース」。ここではJ-pop、K-pop、洋楽などを教材に、しっかりした基礎を身に着けることが出来ます。ここから初めて、ジャンルを変えてもいいですよね。
そして「R&B/ソウルコース」。魂の歌を歌いたいと思った時は、思い切って飛び込んでみましょう。専門の講師がしっかりと支えてくれます。心の声を歌にしてみては?
もっと本格的に声と向き合ってみたいなら、「声楽クラシックコース」。身体中に声を響かせて、大きな会場でもマイク無しで歌えるようになります。しっかりとした支えが身に着けられます。
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「いきものがかり」のPVを観ていると、彼らが本当に大好きな音楽の道を、真っ直ぐに突き進んでいくのが見えてきます。その中心で、常に変わらないピュアな魅力を放っている吉岡聖恵の存在は稀有でしょう。そして、その声と言葉から伝わる想いが、こんなにも人を癒すのかと、改めて思います。あなたの声は、誰を癒すのでしょうか?その言葉は、何を語るのでしょう?可能性を試すなら、いつでもEYS音楽教室の扉を叩いてみてくださいね。思った以上の世界が拡がるでしょう。