女性がギターを弾いているだけで「かっこいい!」と思ってしまうのはなぜでしょうか。ギタリストといえば、どうしても男性を想像してしまいがちですが、日本には“男顔負け”の高い演奏・パフォーマンス技術を持つ女性ギタリストがたくさんいるのです。そこで今回はロック好きなら知っておきたい、日本人女性ギタリスト6名をご紹介いたします!
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もくじ
まずは知る人ぞ知る女性ギタリスト、「田渕ひさ子」さんから。彼女は1995年から2002年まで、日本のオルタナティヴ・ロックバンド「NUMBER GIRL」のリードギターとして活躍し、その後「bloodthirsty butchers」や「toddle」、「フルカワミキ」、「LAMA」、「磯部正文BAND」といったバンドでも活躍しています。
中学1年生の時からギターを弾き始め、地元福岡県のガールズバンド「コズミック・チェリー」というバンドでTEEN’S MUSIC FESTIVALに出場し、その頃、中尾憲太郎さんや椎名林檎さんと出会ったそうです。
そして、1995年に「NUMBER GIRL」に加入。メインギターは、フェンダーUSAのジャズマスター’64・’65を使用しています。
▼代表曲「OMOIDE IN MY HEAD」
代表曲としては、個人的に「NUMBER GIRL」の一曲を提案したいところ。イントロのフィードバック奏法から大いに沸かせつつ、正確なコードストロークと粒の揃ったアルペジオで魅せるのが彼女のスタイル。このロックなギタープレイ・パフォーマンスは後の邦楽オルタナティヴロック界に多大な影響を与えました。
彼女を一言で表すなら、“異色の存在”。日本のシンガーソングライターであり、ギタリストでもある「椎名林檎」さんは1998年にリリースした「幸福論」でデビューを飾りました。その後、2003年に一旦ソロ活動を停止し、ロックバンド「東京事変」を結成。2012年に解散してしまったものの、彼女自身と「東京事変」の人気は未だ衰えることを知りません。
▼代表曲「群青日和」
このPVで「椎名林檎」さんの魅力に引き込まれた人は、一体何人いるのでしょうか。メロウな音作りのクランチサウンドとコードストロークで始まるこちらのナンバーは、ロック好きな20代〜30代のリスナーにとって“青春の一曲”であるのは間違いないでしょう。
ちなみに、彼女はギターボーカルなので基本的にバッキングプレイが多いですが、時々ギターソロも弾いているので、その点も注目したいところ。ルックスもさることながら変幻自在の格好良さ、大人の色気と可愛らしさを兼ね備えたパフォーマンスは圧巻です。
続いてご紹介するのは、日本の3ピースガールズバンド「SHISHAMO(シシャモ)」のフロントマン、「宮崎朝子」さん。
2010年、改名前の前身バンド「柳葉魚」を高校の軽音楽部で結成した後、2012年に「第9回TEENS ROCK IN HITACHINAKA 2012」で「宿題が終わらない」を演奏し、優秀賞とボーカル賞を受賞。後にバンド名を「SHISHAMO」へと改名しました。その後、2013年にアルバム「SHISHAMO」をリリースし、見事デビューを飾っています。
▼代表曲「僕に彼女ができたんだ」
ファンキーなカッティングから展開される、まさしく王道のガールズロック。唯一無二のキュートな歌声と、歪んだテレキャスターの音が絶妙にマッチしています。音作りやフレーズの選び方も一級品で、3ピースバンドであるにも関わらず、音の薄さを感じることがありません。加えて、音の輪郭がなくなるほど思い切り歪ませるソロプレイも必聴です。
邦楽ガールズロックバンドとして、今や不動の地位を確立している「チャットモンチー」。ここでは同バンドのギターボーカル、「橋本絵莉子」さんを紹介しましょう。
「チャットーモンチー」は2000年に結成され、2005年にミニアルバム「cahatmonchy has come」をリリース。「ASIAN KUNG-FU GENERATION」や「ゴスペラーズ」、「電気グルーブ」といった有名アーティストが所属する「キューンレコード」からメジャーデビューを飾ります。その後、同バンドの楽曲は幾度となくアニメやドラマのタイアップに起用され、その名が国内はもちろん、海外にも知れ渡ることとなりました。
代表曲「真夜中遊園地」
Aメロのディレイをかませたフレーズがとにかく印象的。「歌いながらこのフレーズを本当に弾いているのか?」と疑ってしまうほど、ギターボーカルとしての高い演奏技術を持ち合わせていることがわかります。バッキングプレイはもちろんですが、ここまでリードプレイを織り交ぜながら歌い、ライブを盛り上げられる女性ギタリストは彼女ぐらいではないでしょうか。
ここ数年の邦楽ロックシーンで、「ここまでテクニカルな女性ギタリストがいたのか!?」と思わせた一人が、3ピースロックバンド「tricot(トリコ)」のリードギター、「キダ モティフォ」さんです。まずは代表曲の動画をご覧いただきましょう。
▼代表曲「爆裂パニエさん」
激しいイントロから始まり、変拍子が多用され、ポップなメロディーながら途中ボーカルの語りが入るなど他に類を見ないナンバー。リズムが取りづらい変拍子のリフを弾きながら、激しいライブパフォーマンスを展開する彼女の実力は底知れません。
同バンドは2010年に結成され、2011年に自主レーベル「BAKURETSU RECORDS」を立ち上げています。インディーズで活動を続けながら、イギリスの音楽雑誌「NME」に紹介記事を掲載され、2014年には海外の音楽フェスティバルへの出演を果たすなど、国内外問わず精力的に活動しています。
「キダ モティフォ」さんが影響を受けたアーティストは「椎名林檎」さんをはじめ、「ACIDMAN」や「NUMBER GIRL」、「ミドリ」、「MASS OF THE FERMENTING DREGS」など。邦楽ロックの影響を強く受けているギタリストのようです。
日本の5ピースガールズロックバンド、「BAND-MAID」。ここで取り上げるのは同バンドのリードギタリスト、「KANAMI」さんです。
2013年に結成されて以降、メイド服をバンド衣装としながら、激しいハードロックの楽曲やライブパフォーマンスで人気を博していきました。2014年にyoutubeで公開された「Thrill」がジャパニーズロック専門の海外ウェブラジオで紹介され、そこから海外人気が徐々に上昇。現在は日本をはじめ、海外でもライブ活動を続けています。
▼代表曲「REAL EXISTENCE」
好きなギタリストとして「カルロス・サンタナ」や「ラリー・カールトン」を挙げている「KANAMI」さん。やはりサンタナからの影響が大きいためか、この曲のギターソロはペンタトニックスケールを主体として、メロディアスに展開されています。可愛らしいメイド服を着て、これだけの早弾きを披露されたら目を離さずにはいられません。
いかがでしたでしょうか。彼女達の惚れ惚れするギターパフォーマンスは必見です。自身が尊敬するギタリストのライブ映像や曲をコピーするのも上達への一つの近道ですので、気になる女性ギタリストが見つけたら、彼女たちの曲をたくさんコピーして、自身の腕前を高めていきましょう!
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