自宅練習の味方!1台で何役もこなす「小型モデリングアンプ」が便利すぎる
投稿者 :高橋一磨
スマートフォンからパソコン、家電まで、私たちの身の周りにはとにかく“便利なもの”が溢れています。それは昨今のギターアンプ界隈も同様で、一台に何種類もの音色やエフェクトを搭載したモデルをはじめ、Bluetoothを経由してスマホアプリと連携するものなど、最先端技術を活かした“次世代のギターアンプ”が続々と登場しています。
今回ご紹介するのは、自宅で演奏に最適な「小型モデリングアンプ」。真空管やアナログ回路を用いた従来のギターアンプとは異なり、多機能でありながらサウンドクオリティも高い便利なアイテムです。
初心者セットのアンプしか所有していない方や、これからエレキギターを始めるという方は要チェック!!おすすめのアンプを紹介していますので、選び方の参考にしてみてください。
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もくじ
モデリングアンプはその多くが「DSP」と呼ばれるプロセッサーを搭載したデジタル回路を採用しており、1台で数種類のアンプサウンド・エフェクトを再現できるのが特徴。詳しい解説に入る前に、まずはこちらの動画をご覧ください。
こちらはFender社のモデリングアンプ、「MUSTANGシリーズ」の試奏動画です。同社が販売するアンプといえば「Twin Reverb」をはじめ、「Super Sonic」や「Bassman」などが知られていますが、「MUSTANGシリーズ」は各アンプが持つサウンドキャラクターを忠実に再現(モデリング)し、数種類の音色として内蔵しているわけです。端的にいえば、この1台にさまざまな歴代アンプが詰め込まれている、ギターアンプの道具箱みたいなものです。
モデリングアンプはこれからギターを始める初心者の方にとって、“最高の相棒”になるものだと筆者は考えています。中でもオススメなのが、10W〜20W程度の出力を持つ小型モデル。それを導入するメリットは以下の通りです。
「Marshall」、「Fender」、「Orange」、「MESA/BOOGIE」など、ギターアンプはさまざまなメーカーから販売されています。しかし、はじめのうちは各アンプがどのようなサウンドを持っているのかわからないもの。モデリングアンプには各社が手がけるギターアンプのサウンドが収録されているおり、1台で色々な音色を試すことができるわけです。“自分の好きな音”を見つける上で、モデリングアンプは大活躍します。
オーバードライブやディストーション、コーラス、ディレイなど、エレキギターの音作りに欠かせないのがエフェクターです。しかし、上記のアンプ同様、各エフェクターがどのような効果を持っているのかわからない人も多いはず。
ここ数年で発売されたモデリングアンプにはエフェクトも内蔵されており、本体のスイッチを切り替えるだけで、簡単に音色を変化させることができます。足で切り替えるペダルタイプではないのですが、“エフェクターの音色”を知る上で大変便利な機能です。
ギターアンプは「出力(W)」別でさまざまなモデルが用意されています。自宅練習用に最適なのは“10W〜20W”、スタジオ練習用なら“30W〜50W”、大ホールなら“100W〜”の出力を持つアンプがベストです。
中でもモデリングアンプは、10W~20Wの出力を持つ小型モデルが充実しており、まさしく自宅練習用に最適。小さくて軽量、それでいて数種類のサウンドキャラクターとエフェクトを内蔵しているモデリングアンプは、自宅練習で大いに役立ちます。
それでは、筆者オススメの小型モデリングアンプをご紹介いたしましょう。
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LINE6社の「SPIDERシリーズ」は、世界で最も有名なモデリングアンプといっても過言ではありません。「SPIDER CLASSIC 15」はクリーンからハイゲインといった4種類のアンプモデルが収録されており、自社ならではの高品質なエフェクトも複数内蔵。別売りのフットコントローラーを接続すれば、プリセットの切り替えやワウ/ボリュームペダルが使用可能となります。
値段も手頃であり、1台あれば自宅練習がはかどる優れモノ。こちらのシリーズには、スタジオ練習やライブにも対応する大出力モデルがラインナップされていますが、筆者は“小型だからこそ価値があるアンプ”だと考えています。自宅用のアンプをお探しの方は、まずはこの「SPIDER CLASSIC 15」から試してみましょう。
練習スタジオでお馴染みのギターアンプ、「JAZZ CHORUS」の販売元である「ROLAND」。「CUBE-10GX」は3種類のアンプモデルと4種類のエフェクト群を内蔵した小型モデリングアンプで、上記のLINE6社「Spiderシリーズ」と肩を並べる自宅練習用アンプの定番モデルです。
際だった特徴はないものの、音質や利便性、機能性、サイズ感など、どれも高い評価を受けています。いわば“優等生”のような小型アンプですが、値段もお手頃ですし、1台持っていて損することはありません。
「THR5」は5W×2のスピーカーを搭載した小型アンプ。そのサウンドクオリティの高さが評判を呼び、全国の楽器店で売り切れが続出した名機です。2017年にスピーカーシミュレーションを改良し、よりリアルなチューブサウンドを実現した「THR5 V.2」が発売されました。
非常にコンパクトかつ軽量であり、取っ手が付いているので持ち運びも楽々。加えて、単三電池によるバッテリー駆動にも対応しており、場所を選ばず演奏を楽しめるのが魅力です。
デザイン性が高いことから、インテリアの一つとしてリビングに設置し、気軽にギターを楽しんでいるユーザーも多いとのこと。その外見からは想像も付かない、迫力あるサウンドをぜひ店頭でお試しください。
ギターアンプとしては世界初となる、Wi-Fi/Bluetoothに対応した次世代モデリングアンプ、「MUSTANG GTシリーズ」。Fender渾身の新たなシリーズで、ここでは自宅練習用に最適な「GT40」をご紹介します。
同シリーズ最大の特徴は、「Twin Reverb」をはじめとする同社のアンプモデルを計21種類も内蔵していること。往年のヴィンテージ「Fender」アンプが持つ煌びやかクリーントーンから、ハードロックにも使えるモダンハイゲインまで、多種多様なサウンドから選択することが可能です。このほか、47種類にもおよびエフェクト群を収録しています。
また、Wifi/Bluetoothなどのワイヤレスに対応しており、パソコンやスマートフォンから音源を飛ばし、本体のスピーカーで鳴らすことができます。ちょっと気が向いたらYoutubeで公開されている音源とジャムセッション……なんてことが可能になるわけです。フェンダー好きの方はぜひ一度お試しあれ。
“ギターアンプの王様”とも呼べる「Marshall」初のフルデジタルギターアンプが登場。販売当時、「あのMarshallがデジタルアンプを売るなんて!」と一部界隈で話題になったほどです。
伝統的なMarshallサウンドはもちろん、現行機のモダンなトーンまで内蔵。加えて24種類の高品位なエフェクトを搭載しているため、別売りのフットコントローラーを接続すればペダルエフェクターも不要となります。
真空管非搭載とは思えないほど生々しく太いサウンドで、Marshallユーザーにはうってつけのギターアンプ。上記で取り上げたアンプに比べるとサイズが大きく、自宅練習用にしては幅を取るかもしれませんが、より本格的な環境で練習に打ち込みたいという方にオススメです。
これまで、デジタル回路を採用したギターアンプは多くのギタリストたちから敬遠され続けてきました。その理由はやはり音質。デジタル特有のジャリッとしたトーンが中々受け入れられず、どれだけ便利であっても、フルアナログのチューブアンプしか好まれなかったのです。
しかし、ここ数年はアンプメーカー各社も本腰を入れ、モデリングアンプの開発に注力している様子。新商品がリリースされる度にサウンドクオリティが向上しており、今ではチューブアンプと聴き分けできないほど、高いクオリティを誇るモデルも登場しています。
今回ご紹介した5種類の小型モデリングアンプはコンパクトかつ多機能、それでいてサウンドクオリティもお値段以上のものばかり。ギター初心者の方が最初に購入するアンプとしてオススメできるので、最寄りの楽器店に足を運び、試奏してみてはいかがでしょうか?
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