ギターは楽器の中でもシンプルなもので、比較的簡単に演奏することができます。とはいえ、同時に奥深い楽器でもありますので、突き詰めるととても難しい一面も持つ魅力的な楽器なのです。
ギターの演奏技術を学ぶ方法にはいくつかのパターンがありますが、中でも代表的なのが、音楽教室などで学ぶという方法と、独学で練習を重ねるというもの。
もちろん、どちらの方法でもギターをマスターすることは可能です。音楽教室に通うことによって、短期間で上達できたという方もいれば、独学で一流ギタリストになったというケースもあります。
だからこそ、どうやってギターを学ぶべきか悩んでいるという方も多いでしょう。そこで、今回はギターを独学で学ぶこと、そして音楽教室などで習うことのメリット・デメリットをご紹介したいと思います。
もくじ
まずはもっとも手軽な方法でもあるギターを独学で学ぶことのメリットとデメリットをご紹介していきましょう。
独学の第一のメリットとしてあげられるのが、コストをかけずに始めることができるという点です。まったくゼロの状態からはじめる場合、最初はギターやその他機材、アクセサリー類などを揃えなければなりませんので、何かとお金がかかるもの。
独学はギターを始めるにあたって、最初にかけるコストをできるだけ抑えたいという方にとっては大きなメリットでしょう。
独学であれば、好きなタイミングで練習することができるという点もメリットです。忙しい方などの場合、毎週、毎日と決まった時間にギターを手にすることができないかもしれません。その点、独学であれば空いた時間を利用して練習を重ねることができます。
毎日1時間以下であっても練習を続けることができれば、長い目で見るとかなりの練習量となります。
同じ練習をしても、上達のスピードには個人差があるものです。フレーズやコードひとつとってみても、得意・不得意があります。複数人でレッスンを受ける場合、どうしても練習の内容は平均的なものとなりますので、ついて行けなくなってしまったり、逆にレッスンの進行度が遅く感じられる可能性もあります。
それに対して独学であれば、完全に自分のペースで練習を進めることができますので、ストレスを感じることはありません。
ギターの練習方法にはさまざまなものがあります。それこそ、ネットで検索をかけたり、楽器店で教則本コーナーを少しチェックするだけでも、いくつもの練習法を目にすることになるでしょう。
もちろん、ギターの練習方法に正解・不正解はありません。人によってベストな練習方法は異なるのです。
膨大な数の練習方法の中から、自分にとってベストなものを見つけるのは簡単ではありません。
自分に合わないエクササイズを選んでしまうと、どんなに練習を重ねてもなかなか上達できないかもしれません。上達できたとしても、あまり効率的とは言えないでしょう。
独学で練習していると、正しいピッキング・フィンガリングフォームなどが身につかず、変な癖がついてしまうかもしれません。
誤った方法で練習していても、独学の場合は誰も指摘してくれませんので、正す機会を失ってしまうのです。当然、誤ったフォームでは効率的に上達できませんし、場合によっては身体に負担をかけてしまうことになるかもしれません。
また、一度ついてしまった癖は簡単には治すことはできませんので、結果としてギターの上達を阻害してしまうことになるのです。
独学での練習におけるデメリットの中でも、もっとも大きなポイントとなるのが、自分が上達しているのかがわからなくなってしまうという点です。
ギターをはじめた直後は、新しいコードが押さえられるようになった、フレーズが弾けるようになった、といった形で自分の上達を実感することができます。しかし、基本的なテクニックを一通り覚えてしまうと、自分の上達を実感できる機会があまりなくなるのです。
その結果として、ギターの練習が単なる「作業」となってしまい、モチベーションの低下や、挫折の原因となります。
逆に自分の欠点や苦手なことも把握しにくいことが、上達の妨げとなる可能性もあります。
独学でギターを練習する場合と同様に、音楽教室などでギターを習うことにもメリットとデメリットの両方があります。
それでは、具体的にご紹介していきましょう。
ギターを習うことの一番のメリットは、より効率的な練習ができる可能性が高いという点です。音楽教室などは、しっかりとしたギター上達のためのカリキュラムを持っています。経験豊富な先生に習うことができれば、より自分に合った練習法を簡単に選ぶことができるでしょう。
また、実際に練習しながらさまざまな指導・指摘を受けることができますので、無駄なく効率的に練習することができるのです。
まだギターをはじめたばかりの方の場合、悩みや疑問は尽きないものです。独学の場合、自分で試行錯誤しなければならず、ちょっとした悩みでもなかなか解決できないもの。それに対して、音楽教室などで習う場合、すぐに悩みや疑問を相談し、解決することができるのです。
ちょっとしたことだと思われるかもしれませんが、これは大きなポイント。その都度問題を解決できるということは、それだけ効率的に上達できることを意味します。
独学の場合、なかなか自宅に大型アンプなどの本格的な設備を揃えることはできません。仮に出来たとしても、日本の住宅事情では自由に鳴らすことはできないでしょう。
それに対して、音楽教室であれば本格的な設備を使った練習ができます。当然ながらミニアンプやヘッドホンアンプと、大型アンプでは使い方もコントロールの方法もまるで違っています。そこで、早い段階から本格的な設備を使って練習ができるという点は大きなアドバンテージとなるでしょう。
音楽教室や、実際に指導する先生によってレッスンのスタイルには大きな違いがあります。そのため、相性によってはあまり効率的に練習できなかったり、通うこと自体がプレッシャーやストレスになってしまう可能性も。
なので、体験レッスンを利用して先生を確認したり、先生を変更できるシステムを採用している音楽教室を選ぶといった対策が必要です。
音楽教室によって料金システムはさまざまです。システムがわかりにくく、想定以上に費用がかかるといったケースも。
なので、契約する前に料金システムをしっかりと確認しておくようにしましょう。1レッスン○○円といった形で明記していたり、年間でかかる費用のシミュレーションなどを公開している教室であれば安心して利用できます。
どんなに魅力的な音楽教室であっても、練習時間が限定されているといった理由から、予約が取れなければ意味がありません。
実際に、小規模な音楽教室の中には、先生の人数が限られており、思うように予約を取ることができないというケースも。
なので、音楽教室を選ぶ際には予約システムなどについても確認するようにしましょう。
ギターを習うために音楽教室に通うといっても、その選択肢は無数にあります。ギターは人気楽器だけに、都市部へ出れば、いくつもの音楽教室を見つけることができるでしょう。
そこで、最後にギター上達のために「いい音楽教室の選び方」をご紹介したいと思います。
最初のポイントは体験レッスンが用意されているか否か。実際にレッスンを受けてみなければ、どんな先生によって、どのような指導が行われるのかわかりません。
また、無料で体験レッスンを行っているということは、それだけレッスンの内容に自信を持っている証拠でもあります。
そこで、まずは無料体験レッスンをチェックするようにしましょう。
単にギターといっても、演奏するジャンルによって奏法はまったく異なっています。また、エレキギターとアコースティックギターでも大きな違いがあります。
例えば、ロックを演奏したいのに、クラシックギターの教室に通っても、無意味とは言いませんが、満足できるレッスンは受けられないでしょう。
そこで、できるだけ複数のジャンルに対応している音楽教室を選ぶようにしましょう。少なくとも、自分が演奏したいジャンルに対応しているのかは確認すべきです。
レッスン時間や料金システムなどは音楽教室選びでも重要なポイントです。そこで、まずは公式サイトをチェックしてみましょう。レッスン時間や回数、料金システムなどが明確になっていますか?ここが曖昧になっている場合は注意が必要です。まず、予算を検討することもできませんし、自分の生活スタイルに合わせてレッスンが受けられるかどうかもわかりません。
なので、レッスン・料金システムが明確でわかりやすくなっている音楽教室を選ぶようにしましょう。
案外見落とされてしまいがちなのが、イベントや各種サービスです。音楽教室によっては、定期的にライブイベントなどが開催されており、生徒が出演できるケースもあります。上達すれば、誰かに演奏を聴いてもらいたいと考えるのは自然な流れ。なので、イベントもしっかりチェックしておきましょう。
同時に、各種サービスもチェックしたいところです。希望者全員に楽器プレゼントサービスを行っている音楽教室も!これから楽器を購入することを検討している方には嬉しいサービスでしょう。
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