近年、世代を問わず高い注目浴びている楽器のひとつとして三味線が挙げられます。ご存知の通り、三味線は古くから日本で愛され続けてきた楽器のひとつです。
とはいえ、伝統的な楽器ということもあって敷居が高いというイメージが持たれがちでした。しかし、近年ではロックやポップスなどあらゆるジャンルで使用されるようになったこともあり、改めて注目されるようになっているのです。
また、同時に純邦楽や、三味線を多用した歌謡曲などが若い世代の間でちょっとしたブームになっている影響もあってこれから三味線を始めたいと考えている方が増えています。
しかし、いざ三味線をはじめるとなると、やはり伝統楽器というイメージから敷居が高く感じられてしまうかもしれません。事実、伝統的なしきたりなども残っており、ギターなどと比較するとハードルが高いのも事実です。
とはいえ、三味線はもともと庶民の間で楽しまれ、広がっていった楽器という一面も持っています。つまり、楽器としては誰でも気軽に楽しめるものなのです。
そこで、今回は三味線を始める前に押さえておきたい基本的な知識と練習方法などについてご紹介します。
これから三味線をはじめたいと考えている方の参考になれば幸いです。
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もくじ
三味線は日本で古くから愛されている楽器のひとつです。そのため、多くの方がその形状や音色はすぐにイメージすることができるでしょう。
しかし、近年では音楽の授業などでも使用されるのは西洋音楽に使われるものが中心です。そのため、実際に触れたことがないという方が多いかと思います。
そこで、まずは三味線がどのような歴史を持っているのか、そして具体的特徴や役割などについて詳しくご紹介しましょう。
三味線は日本で古くから愛されている楽器ですが、そのルーツにはさまざまな説があります。というのも、日本における弦楽器の歴史はとても古く、弥生時代の遺跡からも弦楽器と思われるものが出土されているほどです。
そのため、何を持って三味線のルーツとするのかによって考え方が変わるのです。
日本における古い弦楽器といえば和琴が挙げられます。これは現在にも伝えられている13本の弦を持つ箏のルーツに当たるとされています。
もうひとつ、古い弦楽器として知られているのが琵琶。こちらは7~8世紀頃にシルクロードを通じて日本に伝わったという説が有力です。
楽器としての形状から考えてみると、和琴よりも琵琶の方が三味線に近く、ルーツのひとつではないかと推測されています。
弦楽器は古くからさまざまなシーンで演奏される中で細分化や進化を繰り返していくことになります。そんな中、現在の三味線の形が成立したのは15~16世紀のことでした。
そこにたどり着くまでの過程にも諸説がありますが、琉球(現在の沖縄)から三味線に近い楽器が伝わり、改良を加えられて現在の形になったという説も有力視されています。実際に、沖縄には三味線とよく似た三線という弦楽器が現在でも広く演奏されています。
そんな三味線が日本全国に広がって、演奏されるようになったのは江戸時代のことです。一般民衆が手にしやすい伴奏楽器として町人文化を象徴する楽器へと成長していきました。
そして、現代にも三味線は伝えられ多くの人に愛される楽器のひとつとなっています。
続いては三味線の構造についてご紹介しましょう。その形状はご存知でも、構造についてはあまり知られていないようです。
三味線は木製の枠に動物の皮を張った胴、そして木製の棹によって構成されています。構造としてはアコースティックギターなどに近く、楽器分類学においては「リュート属」という分類にあたります。
材質もさまざまですが、木部は紅木や紫檀、花林といった硬く密度の高いものが使用されるのが一般的です。皮は猫や犬のものが使われます。
当然、材質によって音色は異なっており、品質の高い木材や皮を使用したものは、とても繊細で美しい音色を響かせてくれる一方で非常に高価です。
三味線はもともと伴奏楽器として使用されることが多く、さまざまなアンサンブルや歌の伴奏にも多用されました。
しかし、時代の流れとともに三味線の演奏スタイルも変化し、現在ではソロ楽器として使用されるケースも多くなっています。
3本の弦で構成されるシンプルな楽器ですが、その表現力は非常に高く、さまざまなジャンルに対応可能です。
つまり、現代における三味線は多くの役割を担うことができるようになっているのです。
三味線にはいくつかのチューニングがあります。中でももっとも一般的なのが本調子と呼ばれるもので、一の弦に対して二の弦を4度上、そして三の弦を1オクターブ上に合わせるチューニングです。たとえば一の弦をCにするのであれば二の弦はF、三の弦は1オクターブ上のCです。
このチューニングが三味線の基本となりますので覚えておきましょう。
本格的に三味線をはじめるとなれば、やはり自分の楽器が必要となります。三味線の場合、極端に音量の大きな楽器ではありませんので、時間帯さえ考えれば自宅での練習もそれほど難しくはありません。そのため、自宅練習のことも考えると、やはり自分の三味線が欲しいところです。
とはいえ、初心者の方の場合、どのように三味線を選べばいいのかわからないという方が大半でしょう。
そこで、ここでは初心者向けの三味線の選び方をご紹介します。
単に三味線といってもいくつかの種類があります。それぞれが異なった特徴を持っており、ジャンルによって使分けられています。
三味線の種類分けにおいてもっとも大きなポイントとなるのが棹の太さです。大きく分けて、細棹、中棹、太棹に分けられます。
まず、細棹は歌舞伎音楽などで使用されることが多く、長唄三味線などもこの分類です。
続いて、中棹はハイポジションまで用いた高温の演奏などに使われることが多く、新内三味線や、地歌三味線なども含まれます。
最後に太棹は津軽三味線が代表的です。近年では津軽三味線をベースとなって、さまざまなジャンルで使用されるようになっています。そのため、いろんなジャンルに挑戦したいのであれば太棹がおすすめです。
とはいえ、三味線にはさまざまな流派的なものがあり、音楽教室などでレッスンを受けるのが前提なのであれば、先生に相談した上で選ぶのが無難です。
先ほどもご紹介しました通り、三味線の胴や棹には紅木や紫檀、花林などの木材が使用されます。
当然、材質によって音質は異なります。とはいえ、材による違いは最終的には好みですので一概にどの材がベストとは断言できません。それ以上に、同じ材であっても品質によって音は大きく変わりますので、紅木だから、紫檀だから音がいいとは限らないのです。
耐久性などの面まで含めて、できるだけ長く使うことのできる楽器を購入したいのであれば、初心者が自分で選ぶのは困難です。
そこで、信頼できる楽器店や音楽教室の先生などに相談しながら選ぶのがベストです。
品質はある程度価格に比例しますが、純粋な材の品質のみでなく装飾などが価格に乗せられているというケースも少なくありません。なので、価格だけで判断するのは避けるべきでしょう。
実際に三味線を購入するとなれば、やはり価格は気になるものです。
もちろん、三味線の価格はピンからキリまで幅広く、高価なものになると100万円を超えるものも決して珍しくありません。
初心者の方が最初から高額なものを購入するのは難しいかと思いますが、ある程度長く使い続けることを考えるのであれば最低でも5~10万円ほどの価格帯のものを選ぶことをおすすめします。
もちろん、長く続けることができるかわからない、ちょっと試してみたいという方の場合はより安価なものでも使えないわけではありません。しかし、品質の悪いものはやはり耐久性に難がありますし、音色も優れているとは言えず、結果としてモチベーションの低下を招いたり、少し上達するとやはり良いものが欲しくなってしまいます。
なので、価格的に極端に妥協することはおすすめしません。
続いては三味線を練習する上で、本体以外に必要なものをピックアップしてご紹介しましょう。
以下のアイテムはできれば三味線を購入する際に同時に揃えておきたいところです。
弦をはじくためのものです。ギターで言えばピックにあたるもので、三味線を演奏する上で欠かせないものです。
材質にはさまざまなものがありますが近年ではプラスティックや合成象牙のものが多くなっています。サイズや形状は流派などによって異なりますので、事前に確認しておくようにしましょう。
三味線を弾く際に左手の親指と人差し指にかけて、棹を保持するためのものです。こちらも前述の撥と同様に、三味線を演奏する上では欠かすことのできないアイテムです。
サイズや材質などによって使い心地は異なりますので、自分に合ったものを選ぶようにしましょう。
三味線上達のためには、正確な音で練習することが重要です。チューニングにもさまざまな方法がありますが、今日ではチューナーを使用するのが一般的です。
ギターやベースなどに使用するものでも問題ありませんが、マイクで音を拾うものや、クリップで挟んで振動を拾うタイプのものを選びましょう。
これから三味線などの楽器をはじめる場合、2つの選択肢に悩んでしまいがちです。それが独学で練習するか音楽教室に通うのかです。
楽器によっては独学での習得が難しいケースもありますが、三味線の場合は独学でも上達することは可能です。
しかし、音楽教室に通うことによって、より効率的に上達することができます。
音楽教室で三味線を習うことのメリットをいくつかご紹介しましょう。
まず、自分のレベルや目標に合わせたレッスンを受けることができるという点が挙げられます。三味線をはじめる上での目標や、上達のスピードは人によって異なります。今日ではネット上にもさまざまな三味線レッスンに関する情報があふれています。しかし、その中から自分の目標やレベルに合った練習方法を見つけるのは簡単ではないのです。
一方で音楽教室であれば常に適切なアドバイスを受けることができます。
また、三味線の場合、ギターのようにフレットを持つ楽器ではありません。そのため、耳などで感覚的に身に着けなければならないことも多いのです。
独学の場合、自分が正しい音を出せているのか判断することができないケースも少なくありません。結果として上達が妨げられてしまうのです。
しかし、音楽教室であれば間違っていればすぐに正すことができます。そのためより効率的に上達することができます。
また、先ほども触れましたが、楽器を購入する際に相談することができるという点もポイントです。初心者の方の場合、楽器選びで頭を悩ませてしまう方も少なくありません。よくわからないまま購入してあとで後悔してしまう可能性もあるのです。
最初に購入する楽器以外でも、ある程度上達すると新しい楽器が欲しくなってしまうこともあります。そんな時に相談できるのは大きなアドバンテージです。
このように音楽教室で三味線を習うことには多くのメリットがあります。
上記の通り、音楽教室で三味線を習うことには多くのメリットがあります。ですが、独学でも練習できないわけではありません。
そこで、独学で三味線を練習する際のポイントをご紹介しましょう。
まずは正しいフォームを意識することです。どんな楽器でも正しいフォームでなければ演奏することができません。
今日では三味線もさまざまなフォームで演奏されるようになりました。ですが基本を覚えましょう。
まずは胴を右足の真ん中で保持します。そして、棹を右手に取り付けた指掛に当ててしっかりと保持します。
三味線の胴や棹は密度の高い木で作られているため、ある程度の重量がありますので最初はうまくバランスをとることができないかもしれません。ですが、慣れてくるとしっかりと支えることができます。
続いて撥の持ち方です。撥は人差し指・中指・薬指のみで保持して最後に親指を先端近くに添えます。
このように、まずは基本的なフォームをしっかりと身に着けることによって上達のスピードを早めることができます。しっかりと覚えましょう。
続いて、正確な音程をキープすることも重要なポイントです。前述の通り、三味線にはフレットはありませんので正確な音程をキープする練習は欠かせません。
そこで、最初はチューナーで音程を確認しながら練習するようにしましょう。
当たり前ですが、練習前のチューニングもしっかりと行いましょう。また、ある程度練習するとまたチューニングが狂ってしまうこともあります。そこで、長時間練習する場合は途中でチューニングし直すことも忘れないようにしましょう。
基礎的な練習を繰り返すのみでなく、曲を通して弾いてみることも大切な練習です。そこで、最後に初心者の方におすすめの三味線練習曲をご紹介しましょう。
三味線の練習曲の定番となっているのが「さくら」です。音楽の授業などでも習う曲ですので、多くの方がご存じかと思います。
音程を覚えやすいこともありますが、それほど広いポジションを使う必要もありません。なので、初心者の方がはじめて練習する曲にもぴったりです。
ポップスの人気曲のひとつである「涙そうそう」も三味線の練習曲の定番です。こちらも、最近では音楽の授業で習うこと増えていますので国民的な曲でもあります。
こちらの曲も三味線向けのフレーズがとても多く、音階も覚えやすいので初心者の方でも弾きやすい曲と言えるでしょう。
この曲は弾き語りのみでなく、ソロ曲としても楽しむことができます。
最後にご紹介するのは和楽器バンドによるカバーで大人気になった「千本桜」です。難易度的には初心者向けの曲というわけではありません。しかし、この曲がきっかけで三味線に興味を持ったという方も多いでしょう。なので、細かいセクションに分けて少しずつ練習してみましょう。
三味線などの伝統的な楽器はどうしても敷居が高く感じてしまいがちです。そのため、挑戦してみたいと思っていてもあきらめてしまったという方も多いのではありませんか?
ですが、今日では三味線を習うことのできる音楽教室も増えており、比較的挑戦しやすくなりました。
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