【初心者必読】ギターを始める前に押さえておきたい基本的な知識と練習方法【入門編】
編集スタッフ :グッドラック・ナギ
さまざまな楽器の中でもギターはあらゆるジャンルで使われています。私たちにとって比較的身近な楽器と言えるでしょう。年齢に関係なく、幅広い世代に愛されている楽器のひとつで、これから音楽をはじめたいという方に人気の選択肢となっています。
とはいえ、ギターを始めるにあたって、何をすればいいのか分からず悩んでいる方も多いようです。そこで、今回はギターを始める前に押さえておきたい基本的な知識や練習方法をご紹介します。
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もくじ
ギターにもさまざまな演奏スタイルがあります。ジャンルによってもギターの選び方や練習方法は異なるため、まずはギターを始める前に押さえておきたい基礎知識から確認していきましょう。
ギターには大きく分けてアコースティックギターとエレキギターがあります。そこで、まずはそれぞれの特徴をご紹介しましょう。
ボディによって音を増幅させて音を鳴らす仕組みのギターです。クラシックやポップスなどさまざまなジャンルで使用されます。
スチール弦を使用したものが一般的ですが、ナイロン弦を使用したガットギター(クラシックギター)などいくつかの種類があり、ジャンルやプレイスタイルによって使い分けられています。
また、ピックアップを搭載し、アンプでさらに音を増幅できるエレクトリックアコースティックギター(エレアコ)などもこちらに分類できるでしょう。
一見すると似た形のものが多いと思われがちですが、メーカーやモデルによってボディサイズや形状は異なり、当然サウンドにも影響します。
エレキギターとも呼ばれ、弦の振動をピックアップで拾い、電気信号に変換したものをアンプで増幅して音を鳴らすという仕組みのギターです。
ロックやジャズ、ポップスなどありとあらゆるジャンルで使用されています。
その構造からボディシェイプの自由度が高く、さまざまな形のものがあります。定番は内部に空洞のないソリッドボディ構造のストラトキャスターや、レスポールです。
その他にも内部が空洞になっているフルアコースティックギターや、センターブロックを挟んで左右に空洞のあるセミアコースティックギターなどがあります。
▲フルアコースティックギターの代表モデル「グレッチG6119-1962」
▲セミアコースティックギターの代表モデル「ギブソンES-335」
ボディシェイプや内部構造によってもサウンドやプレイアビリティはまったく異なりますので、好みやプレイスタイルに合わせて選べるのもポイントです。
ギターにはさまざまな練習方法があります。人気の楽器だけあって全国各地にギター教室もありますし、もちろん独学で練習している方も少なくありません。
とはいえ、最初は何をすればいいのかわからないという方がほとんどでしょう。そこで、練習のポイントをいくつかご紹介します。
初心者の方の場合、まずは基礎フレーズを練習しながら基本的な奏法をマスターしていくのが一般的です。初心者向けの教則本はもちろんのこと、最近ではネット上でも多くの練習フレーズが見つかります。
基本的なギターの扱いに慣れてきたら、実際に曲を演奏しながらの練習も有効です。練習にぴったりな曲については後ほど詳しくご紹介します。
基本的な奏法のみでなく、コードやスケールを覚えると、曲の構造を理解し、覚えやすくなります。
まずは基本の3コードを中心に、弾きたい曲に合わせてコードを自然に押さえられるように練習しましょう。スケールについては、ジャンルによって使われるものは異なりますが、ロックやポップスであればメジャー、マイナーにプラスしてペンタトニックスケールを覚えておくと簡単なアドリブソロにも対応できるようになるでしょう。
単にポジションを覚えるだけでなく、コードやスケールの構成音を覚えると応用が利きます。
楽譜といえば五線譜が一般的ですが、ギターの場合、指板上のポジションを表記したTAB譜が使用されるケースもあります。
もちろん、五線譜が読めるに越したことはありませんが、初心者の方は分かりやすいTAB譜のみでも十分です。TAB譜にある程度慣れてきたら、五線譜と比較しながら少しずつ読めるようになっていきましょう。
最近ではギター練習に役立つスマホ・タブレットアプリも登場しています。音と譜面を連動して確認できるのみでなく、自分の演奏を録音し、チェックできる機能が搭載されたものなども増えています。
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ギターを始めるにあたって、まずは自分の楽器を選ばなければなりません。とはいえ、先ほどもご紹介しました通り、ギターにもさまざまな種類のものがあります。
そこで、タイプ別に初めてのギター選びのポイントや予算についてご紹介しましょう。
ゆずや山崎まさよし、秦基博やあいみょんのように弾き語りをしたいのであれば、アコースティックギターがおすすめです。
上記の通り、アコースティックギターにもいくつかの種類がありますが、弾き語りがメインであればスタンダードなスチール弦のもの(フォークギター)がいいでしょう。
オーソドックスなアコースティックギターにもさまざまなタイプがありますので、予算には幅があります。トップアーティストにも愛用されているギブソンやマーティンなどになると20万円以上です。国内メーカーのヤマハやモーリス、スタッフォードなどでは3万円前後からのエントリーモデルも用意されています。
布袋寅泰や松本孝弘のようにロックバンドでかっこよくギターソロを決めたい!そんなあなたにおすすめなのは、やはりエレキギターです。
さまざまな種類がありますが、初心者の方の場合はソリッドボディ構造のストラトキャスターやテレキャスター、レスポールなどがおすすめ。オーソドックスなモデルであれば、あらゆるジャンルに対応できますので、上達する中で他のタイプの音楽に挑戦したくなっても問題ありません。
エレキギターの価格もピンキリで、さまざまなものがあります。初心者向けのストラトキャスタータイプやレスポールタイプのものであれば1万円前後から購入できます。
フェンダーやギブソンといった老舗海外メーカーのものになると、やはり予算は10万円以上です。
ジャズにもさまざまな形態があり、当然使われるギターも異なります。ですが、いわゆる「ジャズっぽさ」を感じさせてくれるのはフルアコースティック、またはセミアコースティックギターでしょう。
ソリッドボディのエレキギターと比較すると、暖かく膨らみのある音色が特徴的です。
実はロック系のジャンルでもフルアコースティックやセミアコースティックギターを使用するギタリストは少なくありません。独特なデザインから特殊な楽器のように思われるかもしれませんが、実は万能なギターなのです。
フルアコースティックやセミアコースティックギターというと、高価なイメージを抱いてしまう方も多いかもしれませんが、最近では5万円前後でもクオリティの高いモデルを購入できるようになっています。
ただ、やはりギブソンやグレッチなどの人気海外メーカーのものとなると相場は20万円以上です。
ギター本体を購入すれば、それだけですべての準備が整うというわけではありません。これから本格的に練習していく上で、必要となるアイテムがいくつもあります。
そこで、ここではギター本体の他に最低限揃えておきたいアイテムをご紹介します。
ギターを弾くための最初のステップがチューニングです。正確なチューニングができていなければどんな高級ギターであっても正確な音は出せません。
チューニングには音叉が使われることもありますが、今日では高精度のチューナーを安価に購入できるようになりましたので、一般的になっています。
エレキギター、アコースティックギターを問わず、チューナーはギタリストには欠かせないアイテムのひとつです。
価格帯は広いですが、安価なものであれば1,000円程度から購入できます。
ギターに限った話ではありませんが、楽器の上達には正確なリズムトレーニングが欠かせません。そんなリズムを意識した練習に欠かせないのがメトロノームです。
基礎フレーズの練習にしても、曲の練習にしても、メトロノームを使用するか否かで効果には大きな差が出ます。
デジタルタイプのものであれば1,000円前後から購入できますのでひとつ持っておきましょう。
ギター教室やスタジオなどにギターを持ち運ぶ際に欠かせないのがケースです。しっかりとギターを保護してくれるものを選びましょう。
ケースには大きく分けてソフトケースとハードケースの2種類があります。ソフトケースは軽量で使い勝手がいいのが特徴。一方、ハードケースはやや重量があるものが多いですが、よりしっかりとギターを保護してくれます。用途や移動頻度に合わせて選びましょう。
エレキギターやエレアコなどの練習に欠かせないのがギターアンプです。自宅練習がメインなのであれば、ミニアンプがおすすめです。
ヘッドホン端子がついているものであれば、周囲を気にせずに練習することができます。
安価なものであれば5,000円前後から購入できます。
自宅やスタジオなどでギターを立てておくためのスタンドも必需品です。そのまま壁に立てかけてしまうと転倒といったトラブルの原因になりますので避けましょう。
ギターの形状に合ったものを選ぶのがポイントです。
価格は1,000円前後からになります。
その他にも小物や消耗品も用意しておきましょう。ギターの消耗品といえば弦やピックなどが挙げられます。弦が古くなると音やプレイアビリティも悪化します。また、ピックもナイロンやセルロイドのものは摩耗し、割れてしまいますので、常に予備を用意しておきましょう。
また、立って練習することが多いのであればストラップは欠かせません。
必需品というわけではありませんが、自由にキーを変更できるカポタストや、スライド奏法に欠かせないボトルネックなども必要に応じて揃えていきましょう。
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練習フレーズのみでなく、実際に曲を弾いてみることも上達のポイントです。とはいえ、どんな曲を練習すればいいのかわからないという方も多いでしょう。
そこで、ここではギター初心者にオススメの練習曲をピックアップしてご紹介します。
人気デュオのゆずには、アコースティックギターの練習にぴったりな曲がいくつもあります。中でも特に初心者の方におすすめなのが「いつか」です。彼らの代表曲のひとつですので、ご存じの方も多いでしょう。
難しいコードやストロークも少なく、テンポもゆったりとしていますので、はじめての1曲にもおすすめです。
ここ数年で大ブレイクし、人気アーティストの仲間入りを果たしたあいみょん。そんな彼女の代表曲である「マリーゴールド」も初心者の方の練習曲におすすめです。
シンプルなストロークが中心なので、しっかりとコードを覚えてリズムキープを意識しながら演奏しましょう。
バンドサウンドの曲ですが、リズムもコード進行もシンプルなので弾き語りの定番となっているのがスピッツの「チェリー」です。
初心者が覚えておきたい使用頻度の高いコードが多く登場しますので、しっかりと覚えてプレイしましょう。
同バンドをテーマにした映画のヒットなどもあり、近年また注目されているMONGOL800。「小さな恋のうた」はそんな彼らの代表曲です。
進行も分かりやすく、それほど難しいフレーズも使われていないシンプルな曲なので、初心者の方の練習曲にぴったりです。
同バンドの「あなたに」などもテンポは速いものの、初心者の方におすすめの曲となっています。
▲「あなたに」MONGOL800
また、似たジャンルのバンドとしてロードオブメジャーにもエレキギターの基本的なテクニックを学ぶのにぴったりな曲がいくつもあります。
▲「大切なもの」ロードオブメジャー
▲「心絵」ロードオブメジャー
ポップな曲とハードなサウンドで人気のWANIMA。シンプルでわかりやすいフレーズ中心の曲が多いこともあり、初心者の方が練習するのにぴったりです。
特に「ともに」はキメフレーズも多く、リズム意識しながらの練習にぴったりです。
同じくWANIMAの曲としては「1106」などもリズム・フレーズともにシンプルですので、初心者の方でも挑戦しやすいでしょう。
▲「1106」WANIMA
せっかくギターをはじめたにもかかわらず、なかなか上達することができずに挫折してしまうという方も少なくありません。
そこで、ここではギター初心者の方が挫折してしまいがちなポイントと、その解決方法をご紹介しましょう。
初心者の方はTAB譜を使って練習するという方が多いかと思います。ですが、TAB譜通りに弾いているはずなのに「何か違う」と感じてしまうことがありませんか?
もちろん、稀にTAB譜の表記が実際の音と異なっているというケースもあります。ですが、その違和感の原因はリズムやアクセントにあります。
TAB譜を読むことに集中しすぎてしまうと、音を聴くことが疎かになり、音楽においてとても重要な「表現」の部分を見落としてしまうことが多いのです。
楽譜をしっかりと読むことも大切ですが、それ以上にしっかりと音を聴くようにしましょう。
仕事などが忙しく、十分な練習時間を確保できないことが挫折の原因となってしまうケースも多いようです。
ですが、毎日ほんの30分程度でも効率的に練習すれば着実に上達できます。眠る前のわずかな時間や、出勤前のスキマ時間などをうまく活用することで、練習時間をしっかり確保できるでしょう。
実際に曲を練習する中で、速いフレーズが弾けずに挫折してしまったという話をよく耳にします。
たしかに速いフレーズは難易度が高く感じられるものです。そこで、自分が無理なく弾けるテンポまで落として練習しましょう。すると、身体がそのフレーズをしっかりと覚えてくれますので、テンポを上げても弾けるようになるのです。
最後にエレキギターのメンテナンスについてお話しましょう。ギターはとてもデリケートな部分を持つ楽器です。なので、適切なメンテナンスができていないと、サウンドにもプレイアビリティにも悪影響を及ぼします。
なので、正しいメンテナンス方法を身につけましょう。
エレキギター、アコースティックギターの両方で特に注意したいのがネックの状態です。多くのギターのネックは木でできていますので、湿度や弦の張力などによって反ってしまうことがあります。
ネックが反ってしまうと弦高が高くなりすぎたり、音詰まりが発生します。また、長期にわたって放置するとねじれやネック起きといった致命的なトラブルに繋がる可能性も。
そこで、定期的にネックがまっすぐな状態に保てているのかを確認しましょう。方法は簡単です。ボディ側から視線をネックに水平にしてみましょう。すると、ネックの状態をはっきり目視できます。
弦の方向への反りを順反り、そして逆方向への反りを逆反りと言います。
最近のギターの場合、ネック内にトラスロッドというパーツが組み込まれていますので、これを調整することで反りを修正できます。
トラスロッドの調整についてはギターによって異なりますので、説明書などを確認しましょう。自信がないのであれば楽器店やリペアショップなどに持ち込むと安心です。
また、ネックやボディなどに付着した皮脂や汚れなどが塗装や指板、フレットなどを劣化させることもあります。なので、練習を終えたら専用のクロスなどで拭き取るようにしましょう。
適切にメンテナンスを行えばそれだけギターを長く愛用できます。正しいメンテナンスを心がけてください。
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