憧れを抱いているものの、なかなか手に取る機会がない…そんな楽器も多いものです。フルートもそんな楽器のひとつ。上品な楽器というイメージもあり、敷居が高く感じられてしまうものです。
その美しい音色はもちろんのこと、高級感溢れるデザインも相まって、子供の頃から憧れを抱いているという方も多いでしょう。
私も音楽・楽器好きとしてフルートに憧れてきたものの、実際に手に取る機会はありませんでした。
しかし、EYS音楽教室の体験レッスンを利用して挑戦してみることにしました。
私と同じように、体験レッスンを通じてまずは一度フルートに触れてみたいという方も多いのではないでしょうか?
そんな方のために、今回はEYS音楽教室のフルート体験レッスンをレポートしたいと思います。
もくじ
体験レッスンのレポートに入る前に、フルートとはどんな楽器なのかをご紹介しましょう。比較的メジャーな楽器ですので、音色や形状などはイメージできるかと思います。しかし、その歴史や仕組みなどについてはあまり知られていません。
そこで、まずはフルートという楽器の基本からチェックしていきましょう。
リードを使わない木管楽器の代表であるフルートですが、その歴史は約4万年前まで遡ります。ネアンデルタール人によって作られたと推測される動物の骨で作られた笛がその原型と言われています。この他にもほぼ同時期の世界各国の遺跡で同様の楽器が発掘されており、現生人類の誕生とほぼ同時にフルートの原型となる楽器は誕生したと考えられているのです。
より現代のフルートに近い横笛の形状となった時期ははっきりとしてはいませんが、紀元前9世紀前後の中央アジアという説が有力です。
とはいえ、この時点では現在のフルートとは大きく異なっており、どちらかというとリコーダーに近いシンプルな構造のものです。また、半音を出すのが苦手で、音域によって音量や音色が変化するなど、欠点も少なくありませんでした。
その後、さらに改良を重ねられて1847年頃にはベーム式フルートが登場します。現在、一般的にフルートと呼ばれているものの多くがこのスタイルです。
このように、フルートを代表的な木管楽器として広く定義するとその歴史は4万年を超える一方で、現在の形が完成したのは1800年代になってからのこと。つまり、長い歴史の中で改良を続けられてきた楽器なのです。
前述の通り、フルートとは木管楽器の代表的な存在で、もともとはリードを持たない笛全般をフルートと呼んでいました。
現在、フルートと呼ばれるのは金属製の本体に複雑なキー機構を備えた横笛、つまりベーム式フルート、コンサートフルートです。
金属製なのに木管楽器?そんな疑問を抱く方も多いかもしれません。ですが、いわゆる金管楽器として分類されるのは唇の振動を用いて音が出されます。それに対して、フルートは唇の振動を用いないエアリード式の楽器のため、木管楽器に分類されるのです。
リードを用いないという特徴から、他の管楽器と比較するとタンキングの柔軟性も高いことから、素早い音程変化を伴うフレーズにも対応可能です。また、音量そのものは決して大きくはありませんが明瞭で抜けの良い音なので、オーケストラなどでも他の楽器に埋もれることはありません。
もちろん、ソロ楽器としても演奏を楽しめる楽器で、その優しい音色から今日ではレストランや結婚式のBGMとしてソロの生演奏が行われるケースも少なくありません。
楽器としての難易度は、リードを持たないこともあり初心者の方は音を出すのに苦労するかもしれません。この点についてはこの後のレッスンレポートで詳しくご紹介します。
今回、フルートの体験レッスンで利用させていただいたのはEYS京都スタジオです。2019年10月に移転リニューアルオープンされたばかりのスタジオで、とてもきれいな施設でした。
まずは、EYS京都スタジオまでの道のりを簡単にご紹介します。
最寄り駅は、新幹線や各線の京都駅から2駅(所要時間約3分)ほどの烏丸線四条駅。3番出口から徒歩で3分程度のところにEYS京都スタジオはあります。
烏丸線四条駅3番出口の階段を上り、地上に出ると目の前に大きな交差点があります。まずはここを渡ってそのまま直進します。
歩道も広いので、楽器などの荷物を持っていても安心です。そのまましばらく進むと、路地に繋がる交差点があります。
この交差点を右折して、少し進むと右手にEYS京都スタジオがあります。ゆっくり歩いても駅の出口から3分程度で到着します。
看板などは出ていませんが、前面がガラス張りですのですぐに見つけることができるでしょう。私もはじめて伺った際も迷うことはありませんでした。
EYS京都スタジオは先ほどもご紹介しました通り、2019年10月に移転リニューアルオープンをしたばかり。内装もオシャレで落ち着いた雰囲気です。
入り口からすぐのところがロビーとなっています。こちらでレッスン前のカウンセリングや各種相談などを受けられます。音楽教室というと、防音などの関係から閉鎖的なスペースをイメージされるかもしれませんが、EYS京都スタジオのロビーはガラス張りになっており、とても明るくて開放的です。
実際にレッスンが行われるスタジオは個人レッスン用のみでなく、グループレッスンにも対応した部屋も完備。さまざまなスタイルのレッスンに対応しています。
いよいよフルートの体験レッスンのレポートに入ります。
EYSの体験レッスンは25分。まったくの未経験者の私がこの時間でどのくらいフルートという楽器を楽しめるようになるのか楽しみです。
それでは、実際のレッスンの内容をご紹介します。
EYS音楽教室の特徴として、実際にプロの演奏家として活躍している方が多いという点が挙げられます。吉本先生も例外ではなく、EYSの講師としてのみでなく各地で演奏家として活動されているとのことでした。
現役のプロミュージシャンだからこそ、実践的で楽しいレッスンをできるのかもしれません。
吉本先生がフルートと出会ったのは小学校5年生の頃。クリスマスにご両親からフルートをプレゼントされ、中学生の頃にブラスバンド部でフルートを担当したことで本格的にのめり込んでいったとのことでした。
その後、大学でも音楽学部へと進み、その後アメリカに渡ってフロリダ・サザン・カレッジ音楽学部へと進学されます。在学中にはオーケストラ新人コンクールでも入賞し、本格的に演奏家としての活動をはじめました。
帰国後、現在でも演奏家としての活動は継続しており、ホールなどでのコンサートのみでなくイベントやレストラン、結婚式など幅広いシーンで活動を行っています。
現在では素晴らしい音色で多くの人々を魅了している吉本先生ですが、はじめたばかりの頃は苦労することも多かったそうで、「できない人の気持ち」を知っているからこそのレッスンが自慢とのこと。
事実、フルートという楽器は音を出せるようになるまでがとても難しく、私も苦戦することになりました。ですが、この楽器の難しさを知っている吉本先生ならではの指導で小さな達成感を積み重ねることができました。
EYSのレッスンにはいくつかの特徴がありますが、もっとも大きなポイントは生徒一人ひとりに合わせたオーダメイドレッスンです。
そのため、体験レッスンも楽器経験や目標などを確認するカウンセリングからスタートします。
申し込み時のアンケートにも経験や目標などを記入することになりますが、レッスン前のカウンセリングで改めて確認し、その人に合った体験レッスンのプランを組み立てて行きます。
まったくの未経験者である私はかなり不安で緊張していましたが、このカウンセリングレッスンの内容などをわかりやすく説明していただけたお陰で、リラックスしてスタジオへと向かうことができました。
カウンセリングを終えるとレッスンスタジオに移動します。
いきなりはじめてのフルートに触れます。詳しくは後ほどご紹介しますが、こちらは体験レッスン後、入会すると希望者全員にプレゼントされる楽器です。
上品な木製のケースを開くと、フルートは3つに分解された状態で収納されています。まずは本体の組み立て方からレッスンははじまりました。
組み立てといっても、向きに気をつけながら繋げていくだけです。先生が分かりやすく解説してくれるのではじめてでもほんの数分で組み立ては完了です。
フルートというと「お嬢様の楽器」といったイメージもありますが実際に手にしてみるとかなりメカメカしく、男心をくすぐられてしまいました。組み立てるだけでちょっとテンションが上がってしまいました。
先ほどもご紹介しました通り、フルートは木管楽器ですが現在では金属製のものが主流です。今回使用したフルートも例に漏れず金属製でしたので、ずっしりとした重みがあります。
組み立てが終わると、まずは基本の持ち方を教わります。フルートを演奏している様子は何度も目にしたことがあるはずなのに、演奏者がどう持っているのかまでは覚えていないものです。
フルートは左手で下から支えるように、そして右手を上から被せるように持ちます。
正しいフォーム実際に構えてみるのですが、これが案外苦しい!先生は簡単そうにしっかりと楽器を保持していますが、左手を大きく身体の右側に回す形になりますので、その状態をキープするのが難しいのです。ちょっと油断するとポジションがずれてしまい、吹き口から口が外れてしまいます。
慣れない体勢なので力が入りすぎてしまい、指もプルプルしてくる始末。持つだけでこんなに難しい楽器だとは思いませんでした。
そのまま一度音を出す練習をしてみたのですが、なかなかうまく音が出てくれません。一瞬だけ音が出てもうまく姿勢を保持できないので安定しないのです。
未経験者の場合、私と同じように音が出せないことも多いそうで、続いては吹くことだけに集中する練習をさせていただきました。
方法はとても簡単です。フルートは分解可能なので吹く部分だけを取り外してしまうのです。こうすると本体を保持する必要がありませんので吹くことだけに集中できます。
とはいえ、どのように息を当てれば音が出るのかがわからず、苦戦してしまいました。勘のいい方であればこのレッスンだけである程度音を出せるようになるそうです。
ですが、私の場合はしばらく吹くことだけに集中してもなかなか安定した音を出すことができませんでした。
やっぱり、未経験でいきなり音を出すのは難しいのかな…と、ちょっと諦め掛けたタイミングで先生が秘密兵器を取り出しました。
それがストローです。
ストローで何をするの?と思われる方も多いでしょう。私もそう思いました。ですが、これが驚くべき効果を発揮してくれたのです。
フルートを直接口に当てて吹いていると、どこに風を送ることで音が出ているのかがわかりません。ですが、ストローを使うことで、どの場所にどの角度で風を当てることで音が出るのかを視覚的に確認できるのです。
ストローを使って位置や角度を確認しては、実際に口を当てて拭いてみる…これを何度か繰り返す内に音が出るようになりました。
最後にもう一度組み立てて吹いてみると、今度はしっかりと音が出てくれました。
私の場合、音を出せるようになるまでに時間がかかってしまったこともありここでレッスンは終了となりました。
ですが、勘のいい方であれば体験レッスンの25分で簡単な曲を実際に演奏してみるところまで進めるケースもあるそうです。
最後に先生の演奏を少しだけ聴かせていただきました。
フルートならではの澄んだ音色が心地よく、私もいつかこんな風に演奏できるようになりたいと思ってしまいます。
苦戦してしまったものの指導のお陰で無事に音を出すことができたことが嬉しくて、本格的に先生のレッスンを受けたくなりました。
あっという間の25分でしたが、本当に濃い時間で、フルートという楽器の魅力にしっかりと触れさせていただきました。
実際に体験レッスンを受けてみて感じたことは、やはりフルートは習うべき楽器であるということ。
もちろん、独学での練習も不可能ではないかと思います。音の出し方など感覚的な部分も多いのでレッスンを受けた方が効率的です。
EYS音楽教室では体験レッスンを受け、入会すると希望者には楽器がプレゼントされます。今回のレッスンで使用させていただいたのもプレゼント用の楽器です。
最後に、プレゼント用のフルートをご紹介させていただきます。
プレゼント用とはいえかなりの本格派のフルートです。コンパクトに収納できる木製ケース付き。
ケースも高級感溢れるデザインに仕上がっています。
本体も初心者から上級者まで使える本格派。EYSプロデュースのオリジナルモデルです。初心者にとって大きな壁となり、同時にフルート演奏で避けては通れない高音のEの運指を補助するEメカニズムも搭載しています。
なんと歌口部分には美しい彫刻まで施されています。機能性のみでなく、デザインにまでこだわった一本です。
フルートは高価な楽器というイメージもあり、購入に踏み出せないという方も多いようです。しかし、EYSであれば本格派の楽器がプレゼントされますので、最初から自分の楽器で練習することができます。
今回は、まったくの未経験者である私がEYSのフルート体験レッスンを受けてみました。フルートといえば、敷居の高い楽器というイメージもあり不安もあったのですがカジュアルなスタイルでレッスンを受けられ、音を出す楽しみを味わうことができました。
また、フルートという楽器は決して簡単なものではありません。だからこそ、習得するにはレッスンを受けるのが重要であることも理解できました。
これからフルートをはじめたいと考えている方は体験レッスンを受けてみてはいかがでしょう?
ネットで簡単に申し込みができますし、実際にレッスンを受けた上で検討することができます。
他の楽器にも興味があるという方は、ぜひ以下の体験レッスンの記事も併せて参考してみてください。EYS音楽教室の雰囲気がよくわかると思いますよ♪