【邦楽編】優美なドラミングに目を奪われる「実力派女性ドラマー特集」
投稿者 :高橋一磨
日本の音楽シーンに新たなムーブメントを巻き起こした「シシド・カフカ」さんをはじめとする「女性ドラマー」たち。
今回ご紹介するのは、男顔負けのパワフルかつ繊細なドラミングと、可愛らしいパフォーマンスで会場を沸かせる日本人・ドラム女子のみなさんです。これからドラムを始めたいという方は、テクニック、パフォーマンスもぜひ参考にしてみてください!
もくじ
「シシド・カフカ」さんは日本の“ボーカルドラマー”。文字通り、歌いながらドラムを叩くのが彼女のスタイルで、歌唱力・演奏力ともに高い技術を持つ実力派です。まずは代表曲の動画からご覧いただきましょう。
▼代表曲 「ラヴコリーダ」
長い手足を活かしたパワフルなドラミングが印象的。彼女は高校時代からバンド活動をはじめ、大学では最高8バンドをかけ持ちしていた時期もあったそうです。もちろんパートはドラムスで、19歳の頃に「青木裕子」さんや「ダイアモンド☆ユカイ」さんらのサポートドラマーも経験。同時に、その長身(公式発表で175cm)と抜群のルックスを活かしてモデル業にも進出しています。
20歳になると、ドラムではなくボーカリストとして活動するように。中々デビューが決まらなかったようですが、音楽プロデューサーから「歌いながら叩いてみれば?」というアドバイスをもらったことがきっかけで、この演奏スタイルを確立します。それが業界で評判を呼び、見事メジャーデビューを飾りました。
最近は女優としても活躍しており、テレビで見かけることも多い「シシド・カフカ」さん。次はどのような楽曲をリリースするのか、彼女の活躍には目が離せません!
続いては邦楽ロックバンド、「ゲスの極み乙女。」のドラマーである「ほないこか」さん。 “かわいすぎるドラマー”として知られ、今年から女優業にも進出して話題となった彼女ですが、そのルックスからは想像もつかないテクニカルなドラミングで、多くのファンを魅了しています。
▼代表曲 「私以外私じゃないの」
バンド内メンバーによる2016年の騒動もあり、この曲をご存じの方は多いはず。改めて「ほないこか」さんのプレイを見てみると、とても“芸が細かい”ことがわかります。いわゆるパワードラムではありませんが、繊細な手さばきで音数を増やし、彼女らしいドラミングを展開。同バンドのファンからは「叩いている時の目が素敵」といわれているそうで、テクニックだけでなく、演奏中の恍惚とした表情にも注目ですよ!
「ナヲ」さんは日本のラウド系ロックバンド「マキシマム ザ ホルモン」のドラマー。20代〜30代の方が真っ先に思いつくプレイヤーかもしれませんね。ロックバンドとしては珍しい女性ドラマーの紅一点で、男性メンバーに引けを取らないアグレッシブなドラミングが魅力です。
▼代表曲 「予襲復讐」
これだけ荒々しい曲が似合う女性ドラマーは、国内にそう多くないのでは? ドラムはもちろん、コーラスやメインメロディを歌うボーカリストから、会場を盛り上げるライブMCまで、同バンドの中心的存在として活躍しています。
今回ピックアップする女性ドラマーの中で、最も“現代的なデビューの仕方”をしているのが「川口千里(かわぐちせんり)」さんです。かつて、天才女子高生ドラマーとして一世を風靡し、「こんな若いスーパープレイヤーが日本にいたのか!」と海外でも話題となりました。
というのも、彼女はデビュー前、Youtubeやニコニコ動画などの動画サイトを中心に活躍していました。「叩いてみた」というさまざまな楽曲の演奏動画を投稿し、動画サイトやSNSを活用してデビューした希有なプレイヤーです。
▼代表曲 「FLUX CAPACITOR / CIDER 〜Hard & Sweet〜」
彼女のドラムはパワフルかつテクニカル。「手数姫」という異名を持つだけあり、やはり手数の多さが半端ではありません。それでいて、しっかりとベースやキーボードを引き立たせているのはさすがの一言。最近は海外での単独ライブも成功させており、いずれは世界を股に掛ける日本人ドラマーとして活躍していくことでしょう。
80年代を一世風靡したアイドルであり、シンガーソングライターでもある「森高千里」さんは、“女性版リンゴ・スター”ともいわれる腕利きドラマーです。あの「吉田拓郎」さんも彼女の腕に惚れ込んでいるそうで、度々トップアーティストのサポートドラマーとして、ライブ活動やアルバム製作に参加しています。
▼参考動画 「ロックンロールにゃ金かかる」
こちらはちょっと画像が粗いですが、1995年に起きた「阪神淡路大震災」の救済ライブイベントで、森高さんがドラムスとして参加した時の貴重な映像。ボーカルギターは皆さんもご存じの「泉谷しげる」さん、リードギターは後の旦那様となる「江口洋介」さんという超豪華なメンバー。シンプルながら安定感抜群の8ビートと、的確なフィルで会場を沸かせています。
細やかな芸当があったり、迫力あるドラミングをしているわけではありませんが、しっかりと楽曲の土台作りに貢献している“縁の下の力持ち”です。
今回ご紹介した女性ドラマーたちは繊細なドラミングと、女性にしか演出できないしなやかさを併せ持つ実力者ばかり。演奏技術の高いドラマーは総じて“力の抜き方が上手い”といわれますが、彼女たちの演奏を見ていると、その理由がわかるはずです。日本が誇るクールビューティーな美女ドラマーたちから、今後も目が離せませんね!
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