緊張感がハンパなくてヤバみ!平成の最後を飾るにふさわしかった「ユビフェス Spotlight」
編集スタッフ :鈴木 一禾(スズキ イチカ)
令和の幕開けを目前に控え、記念すべき平成最後の「昭和の日」となった去る4月29日(祝)、満を持して「ユビフェス Spotlight(スポットライト)」が開催されました。開催場所はこれまで何度もお邪魔しているEYS新宿スタジオでしたが、全てのカーテンが締め切られ、本格的な照明設備によって神秘的な空間が演出されていることで、ぱっと見、録音スタジオ?と見まごうほどで、降りる階を間違えたと一瞬勘違いしてしまいました。
今回はそんな興奮誘う一大イベント「ユビフェス Spotlight」の様子を、詳しくレポートします。
もくじ
「ユビフェス Spotlight」は、生徒さんが一流のプロミュージシャンをバックバンドに従えてセッションを楽しめる、ほかにはないEYSならではのイベントです。スポットライトを浴びた生徒さんたちが、日頃のレッスンの成果を堂々としたパフォーマンスで披露して驚かせてくれました!
今回のユビフェスは、当日の模様を動画として収録しYouTube上で公開することになっていたため、外光がシャットアウトされ、室内にはムーディーな照明設備が。“イケメン”撮影クルーによる段取りのよいディレクションのもと、手拍子も拍手もない緊張した空気のなかでイベントが粛々と進められました。
衣装の華やかさも普段に比べて2割から3割増。そんなわけで、いつもに増して特別感のある内容でした。
演奏のラインナップも、フルート、キーボード、クラリネット、アルトサックス、テナーサックスにドラム、ヴァイオリン、ピアノ、ベース、そしてヴォーカルと実にバラエティ豊か。そのうち、ほんの一部を取り上げてご紹介します。
例えばアルトサックスで「ルパン三世’78」を披露してくださった女性は、リズム感がキレキレ。音程差のあるフレーズも、安定感があってまったく危なげがない!
お話を伺ってみたところ、「私なんてぜんぜん未熟で……でも時間を見つけて一生懸命練習しました」とおっしゃる。たった2回のレッスンしか受けていないとは思えない完成度の高さに、私はもちろん、見学にきていたかたがたも目を丸くされていました。
またある女性は、音をきれいに出すだけでも難しいフルートを見事に操り、あいみょんの「マリーゴールド」を伸びやかな音色で聴かせてくださいました。
ペールブルーのオーガンジー×サテンドレスがとてもお似合い!たたずまいが上品でしなやか。バックバンドとの呼吸もぴったりで、独演会にお招きいいただいたような気分になりました。
アジアン・カンフー・ジェネレーションのローテンポな名曲「海岸通り」を演奏してくださったのは、ショートカットがハンサムな印象の女性。
バンドの大ファンで、「この曲がずっとやってみたいと思ってた」とおっしゃるだけあって、独特のけだるいリズム感をうまく表現されていました。女性らしい力強さと艶っぽさを感じさせる、オリジナルとはまた違った魅力のある演奏でした。
今回の「ユビフェス」でも素敵な歌声の持ち主にたくさん出会いました。BEGINなどの演奏で知られる「海の声」を歌ってくださった女性もその一人。
歌唱力の高さもさることながら、透き通るような声色の持ち主で、声を通じて優しさや温かさが、心の深いところに届くような気持ちに。
この日の白眉と言っていいのが、台湾のギタリストJerryCの「カノンロック」をヴァイオリンで演奏してくださった男性でした。スピード感のある難易度の高い曲ですが、圧巻のパフォーマンスで会場全体を魅了。
素人とは到底思えない超絶技巧に思わずうっとり。こんなにうまくなれるのなら始めてみようかしら、と思ったのは私だけではないはずです。
そのほかのみなさんも負けず劣らずの腕前で、EYSの生徒さんの層の厚さを改めて実感させていただきました。
今回の「ユビフェス Spotlight」の会場に緊張感が張り詰めていた理由の一つが、EYSのこうしたイベントとしては初めて本格的な動画撮影が行なわれていたこと。
全身黒ずくめの、いかにもそれらしい出で立ちをした撮影クルーが、普段はあまりお目にかかることがない大きな定点カメラを3台も設置しているほか、プロのカメラマンさんやスタッフの方、そして私のものも含めるとカメラの数は常時6台以上!
演奏が終わったあとも、撮影クルーのディレクターから「OK」の声がかかるまで、決めのポーズで静止していなければなりません。これにはみなさん不慣れな様子で、顔をこわばらせてしまう方や、思わず失笑恐怖症を発症してしまう方も。
プロミュージシャンのPV撮影さながらの雰囲気で、おのずと生徒のみなさんのテンションも上がるというわけです。
また、いつもの拍手や掛け声はもちろん、ノイズになるものはシャックリを含めすべてNG(笑)。カメラのフラッシュも厳禁で、シャッター音にも厳重注意が出されました。
普段は誰も気に留めない楽器に付着した指紋をディレクターが目ざとく見つけ、拭き取るよう指示する一幕もあるなど、スタッフの方々や取材陣もいつになくピリピリ気味でした。
ちなみに、当日の様子は近日中にEYSのYouTube公式チャンネルにて公開予定です!
趣味をとことん突き詰めて楽しむ光景を、自撮りでなく第三者視点で、しかもプロの撮影で残せるのですから、参加された生徒さんにとっては、SNSにアップしたり、セルフブランディング動画として引用したりするのにうってつけの内容になっているはずです。乞うご期待!
今回のイベントでも、会場設営や進行、出演者のサポートなど、要所要所で抜かりなく立ち働くスタッフの方々の存在感が目立ちました。
生徒さんやバックバンドのミュージシャンらがパフォーマンスを存分に発揮できるのは、そうやって“Spotlight”の当たらないところで尽力されているスタッフの方々あってこそ。撮影クルーやスタッフの方々を含め、どのピースが欠けたとしても、今回の「ユビフェス Spotlight」ような大成功はなかったはずです!
参加者全員の思い出に長く残るのはもちろんですが、もしかしたら、いつの日か振りかえって、時代の区切りにふさわしい、歴史的イベントだったと言える日が来るかも!?