前回に引き続いて、生徒のみなさんの顔あわせを兼ねたバンド・プログラムのためのイントロダクション、「バンドやろうよ!パーティー」に参加。
2度目ということで気持ちの余裕が出てきたせいか、パーティーのナビゲーターによる秀逸な舵取りぶりはじめ、スタッフ諸氏のきめ細やかな対応や、講師の
方々の底知れない魅力など、この前とは違ったところでココロが強く揺さぶられることに。
そこで今回は、改めてその奥深さを実感した「バンドやろうよ!パーティー」について、スタッフや講師の先生たちの活躍にフォーカスしながらレポートします!
もくじ
「バンドやろうよ」の会場となったのは前回と同様、EYS音楽教室 新宿スタジオでした。本来、知らない人同士が集まるパーティーと聞くと、落ち着かない気持ちになるもの。ところが、このパーティーは特別。パーティーのナビゲーターを務める舵取り名人がいるおかげで、参加者側はただただ身を任せていればOKなのです。
この舵取り名人、とにかく司会運びがうまいだけでなく、朗らかでフレンドリー、そして優しい声の持ち主。いつも笑顔で親しみやすく声をかけやすいこんなスタッフさんが中心にいるから、おのずと場がやわらかくて丸みのある雰囲気になるというわけなんです。
聞けば、このスタッフさん、大の(?)ゲーマーなのだとか。しかもサブカル全般に造詣が深く、マンガからアニメ、映画にお笑いまでとにかく受け皿が広い。どんなボールを投げてもど真ん中に、しかも優しくボールを返してくれるから、気負わず安心してお話できるのです。
包容力・頼り甲斐があり…ポジティブ・オーラ全開。ところが、押し付けがましいところがまるでない。初対面でも、気がついたら舵取り名人と何往復もキャッチボールしてしまっているという方、多かったはずです。
はじめはどこか硬め寄りだった参加者の方々の表情が、いつのまにかほぐれ、気がつけば笑顔の比率が高くなり、会場のバイブスもあがる!はたから見ていると、舵取り名人を中心に笑顔のネットワークが広がるのが手に取るようにわかります。
舵取り名人が起こす渦は、とっても心地がよく楽しいはず。まだ未体験の方は、ぜひともその身を放り込んで巻き込まれてみてください。
今回のパーティーで初めてお見かけした、ひときわ鮮やかな黄色いセーターがとてもお似合いの男性。聞けば、和洋楽器混成バンド「魏志倭人伝」で講師として活躍されている先生(ご専門は尺八!)なのだそう。終始、神々しいとでも形容したくなるような和やかな表情が印象的で、お話を聞かせてくださった参加者のなかには、「お人柄が良さそうだから『魏志倭人伝』に入ってみたい」という声もちらほら。
実は同じようなことをおっしゃる参加者の方は結構多くて、例えば、ベーシストの先生はほんのり色気をただよわせながらも、気さくで自然体なお人柄なのですが、その飾らない雰囲気があまりに素敵で、お話するだけで楽しい、いっそバンドに入ろうかしらなんて方も。もちろん、フルートの先生(美人で評判)率いるバンドに入りたいという男性陣が少なくなかったのはいわずもがな…。
音楽教室というと、「楽器を上達させたい」という気持ちがモチベーションになるのが普通。ところが、EYSのバンド・プログラムでは、参加するバンドが決まるプロセスが、こんな風に人がきっかけとなることが少なくない。それだけ、音楽とのユニークな関わり方が生まれるのではないかと思うのです。
格別の演奏技術を備えた音楽講師の先生というと、素人からすると雲の上の存在に思えるもの。ところが、パーティーでの先生たちはまるで“先生然”としていないから、尺八やベーシストの先生みたいに、魅力的なお人柄がきっかけでバンドに入るなんてことに(私が生徒だったなら、いつも気さくに接してくださるギタリストの先生のバンドに入りたい!)。
一緒にいたい、お話したいという気持ちがはじめにあって、その先に音楽がある。これってとても、素敵なことでは?幼少期からクラシック・ピアノを習っていたせいか、孤独に五線譜と向き合うのが音楽との正しい付き合い方だとばかり思い込んでいましたが、“音楽は人と一緒に楽しむもの”だってこと、いまさらながら先生方に教えていただいたような気がします。
パーティーのさなか、ことあるごとに驚かされたのがスタッフの皆さんのきめ細やかな対応。なかでもとりわけ目立っていたのが、体調を崩しているにもかかわらず、会場を所狭しと動き回っていた男性スタッフ。ミキシング・コンソールを操作されていたと思ったら、急遽ミキサーを務めることになった尺八の先生が来るが早いか、さっと身を引いてうしろに下がる慎ましやかさが素敵。参加者の皆さんのためにお酒を注いだり、部外者の私にも声をかけてくれたりと、もろもろフォローしてくださるおもてなしぶりに感服です。
また、女性の私も惚れ惚れとするようなすらりと長く美しい御御足(おみあし)が印象的な、受付を担当されていた女性スタッフ。ベロア・ジャケットにツイードのミニワンピ、ヒール・パンプスが眩しい、いかにも“デキる”風のルックスながら、こぼれたお酒をキレイに拭き取ったり、こまめにゴミの始末をされていたりと、実に甲斐甲斐しい(涙)。
ダークグリーンのコーデュロイ・スーツがおしゃれなキュートなルックス(ジャニーズ系!)の男性スタッフが、とびっきりの笑顔でお荷物を預かってくれるという贅沢さが参加者さんのあいだで話題となるなど、超絶気がきくスタッフのご活躍があってこその有意義なパーティーであることも改めて実感しました。
本来、バンドというと音楽を楽しむためのものですが、EYSのバンド・プログラムは、まず、“人”ありき。講師の先生、生徒さんたちがパーティーをきっかけに交わり、コミュニケーションを重ねながら人間関係ができて、バンドが、音楽が作られていきます。
そういえば、舵取り名人さんがおっしゃっていました。
「今日は、みなさんに仲良くなっていってほしいんです。」
「仲良く」なんて手垢のついた表現ですから、ともすれば空虚に聞こえそうなのですが、「バンドやろうよ」に参加してみれば、その言葉に嘘がないことがよくわかります。
お互いを尊重し合って、みんなが仲良くしながら一緒に音楽を楽しむ。バンドをやることって、もしかして人生を楽しむこと?そんな風に考えさせてくれる「バンドやろうよ」は、ココロを強く揺さぶる、史上最強に“エモい”パーティだと確信したのでした。
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