前編ではユーフォニアムの歴史や楽器の特徴をご紹介しました。今回は、ユーフォニアムの音色が特徴的な曲をご紹介します。
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もくじ
フィリップ・スパークは、ブラスバンド・吹奏楽に馴染みのある方のなかではとてもビッグな存在です。音楽経験者でなくても、東日本大震災の復興支援のために書かれた『陽はまた昇る』で知った方も多いのではないでしょうか。
スパークはユーフォニアムのための独奏作品を多く手がけており、今回もご紹介するうちの3曲は彼の作曲です。なかでもこの曲『パントマイム』は超有名ですのでユーフォニアム奏者で聴いたことのない人は皆無でしょう。
ユーフォニアムの深みがあって柔らかい音色に圧巻される前半と、奏者の軽快な指回しに目を奪われる後半から成り、ユーフォニアムの魅力が存分に堪能できます。
イギリスの作曲家、ケネス・アルフォードは英国海兵隊の軍楽指揮者を務めていたこともあり、「イギリスのマーチ王」として知られています。『ボギー大佐』はアルフォードの代表曲。映画『戦場にかける橋』で「クワイ河マーチ」の名で使われ、これがきっかけで世界中で有名になりました。
日本人には、みんなの歌の『口笛吹いて』など歌詞付きのもののほうが馴染みのある方が多いのではないでしょうか。そういった方には、昔からよく知っているこの曲に、ユーフォニアムが活躍してることに驚かれるかもしれません。
意識して聴いてみると、どのパートよりも深みのあるユーフォニアムの響きは、曲全体を包み込むような役割を果たしているのがわかると思います。ユーフォニアムが、行進曲の壮大さをさらに増しているのです。
今回ご紹介するスパークの2曲目は、『ハーレクイン』です。前、後半から成っていて、ユーフォニアムとピアノ伴奏、もしくはブラスバンド伴奏の作品です。こちらもユーフォニアムの奏者なら、みんながうまく演奏してみたい有名曲でしょう。
壮大でメロディアスな前半から一転して、後半ではスピード感の溢れた陽気な雰囲気に変わります。特に後半の、勢いよく低音を奏でるユーフォニアムの演奏が聴きどころです。
こちらもスパークの代表作のひとつ。彼が初めて作曲したユーフォニアムの協奏曲がこれです。『ユーフォニアム協奏曲第1番』にも、ピアノ伴奏バージョンとブラスバンド伴奏バージョンがあります。
3つの楽章から成るこの作品ですが、1楽章でいきなりスパーク節全開の勢いよく上り詰めるような演奏を聴くことができます。ユーフォニアムの持ち味のひとつである広い音域を活かした演奏が思う存分楽しめる一曲でしょう。ブラスバンド伴奏バージョンでのフィニッシュへ向けての陽気で華やかな演奏も聴きどころでしょう。
最後にご紹介するのは、ロシアの作曲家、モデスト・ムソルグスキーの代表曲『展覧会の絵』です。ピアノ組曲として発表したこの曲ですが、後にラヴェルが管弦楽用に編曲したものが世界的に有名になりました。
展覧会の10枚の絵を見立てた10曲から成っていて、ラヴェルが編曲したものでは管楽器奏者それぞれを引き立てる内容となっています。ユーフォニアムが活躍するのは第4曲の「牛車(ビドロ)」。当時はフレンチテューバという、高音域も出せるC管の楽器が担っていたのですが、現在ではこの楽器自体が珍しく、音域が近いユーフォニアムで代替されていることが多いようです。
約3分間のこの曲にユーフォニアムのソロが2回出てきて、ゆったりと牛車が近づいてきて去っていく様子を表現していますので、情景を思い浮かべながら聴いてみてください。
いかがでしたか?曲を聴いてユーフォニアムの音色に恋してしまった方も多いと思います。『響け! ユーフォニアム』の読者・視聴者であれば、より深くリアルに作品の世界が理解できるようになると思います。
ユーフォニアムの曲を何度も聴き、奥深い音色を味わううちに、自身で表現したいと思うようになるかもしれません。実際、活躍の場の多いユーフォニアムは、これから楽器を始めようと考えている方にはとてもよい選択になるのではないでしょうか。
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