【ドラムの選び方】電子ドラムは練習にならないのか?その理由とは
編集スタッフ :グッドラック・ナギ
楽器初心者の方は、楽器の中でもドラムは特に練習するのが難しい…そんなイメージを抱いている方も多いのではないでしょうか?
生ドラムをプレイするとなれば、かなりの音量が出るので練習場所の確保が悩みのタネ。自宅練習となれば、騒音が気になり生ドラムの練習をするのは困難でしょう。それが自分がプレイする楽器の選び方にも影響し、ドラムを始めることができない方もいるようです。
練習方法がかなり限られてしまいますので、なかなか上達できないことが多くのドラム初心者の悩みになっているようです。
近年では、音を抑えながらプレイすることのできる電子ドラムも一般的なものになってきました。では、本当に電子ドラムには練習にうまくなる効果はあるのでしょうか?
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もくじ
初心者の方の中には、そもそも電子ドラムって何?という疑問を抱いている方もいらっしゃるかもしれません。
簡単に言ってしまうと、電子ドラムとは電子的な処理によってドラムのサウンドを出せる楽器です。さまざまな形のものがありますが、いくつかのパッドがそれぞれのドラムの役割を果たし、生ドラムセットと同じように演奏することができます。
生ドラムと比較すると、サイズをかなりコンパクトにできますし、音量調節も可能です。そのため、日本の住宅事情でも気軽にドラム演奏を楽しめるので、人気が高まりつつあります。
よく「電子ドラムと生ドラムは別ものなので練習にならない」と言われますので、購入を迷っている方もいらっしゃるでしょう。
電子ドラムにはメリットがたくさんあります。しかし、生ドラム上達のために必ずしも適しているとは言い難い面もあるのです。
そこには2つの理由がありますので、それぞれ詳しく解説しましょう。
最初のポイントは、スティックで電子ドラムのパッドを叩いた時と、生ドラムのヘッドを叩いた時では、スティックのリバウンド(跳ね返り)の感覚がまったく異なる、という点です。
ドラムのスティックコントロールを身に着ける上で、リバウンドの感覚を覚えることはとても重要です。リズムを正確にキープする上でも、ロールなどで連打する際にも、リバウンドの感覚を把握し、コントロールしなければならないのです。
この感覚が電子ドラムと生ドラムでは、別ものです。
もちろん、電子ドラムのパッドにはさまざまな素材のものがあります。高級モデルで採用されることの多いメッシュ系のパッドは、見た目が生ドラムのヘッドに似ていますので感覚も近いと思われるかもしれません。ですが、これはリバウンドを生み出すためではなく、静音性を高めるためのものです。なので、やはり生ドラムのリバウンドの感覚を再現するのは難しいのです。
生ドラムに実際に触れたことのある方であれば、叩き方や、強弱などによってサウンドが大きく変化することはご存じでしょう。しかし、電子ドラムの場合は叩き方の微妙な変化によってサウンドを変化させるのが難しいのです。
モデルによっては、叩く強さによって強弱をつけることは可能ですが、スティックを入れる角度によってのサウンド制御などはできません。極端な話、変な角度でやみくもにスティックを打ち付けても「まともな音」が出てしまいます。これでは、生ドラムを正しく鳴らす方法は身に着かないでしょう。
ただ、この点についてはドラム初心者であっても「良い音」を出しやすいという電子ドラムならではのメリットでもあります。
このように言ってしまうと、電子ドラムなんて何の意味もないじゃないか!と思われてしまうかもしれません。ですが、もちろん電子ドラムならではのメリットも非常に多いのです。
ここではそんなドラムセットならではの強みや、活用の方法についてお話しましょう。
電子ドラムは前述の通り、電子的な処理によって音を出す楽器です。なので、簡単に音を変えることができるのです。
生ドラムの場合、まったく違ったサウンドを出したければキットそのものを変えなければなりません。例えば、10種類のキットのサウンドが必要なのであれば、ドラムセットを10セット揃えなければなりません。
それに対して、電子ドラムであれば1台でさまざまなキットのサウンドを出すことができます。そのサウンドのクオリティもとても高くなっています。レコーディングし、加工された音であれば、生ドラムとの聞き分けは難しいほどです。
その気になればドラム以外の楽器の音だって出すことも可能です。ライブなどで上手く使えれば、従来のバンドの形で表現できないサウンドを生み出せることでしょう。
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生ドラムのレコーディングはとても難しいものです。しっかりとバランスの良い音で録ろうと思えば、いくつものマイクをセッティングしなければなりませんし、チューニングもかなりシビアなものになります。クオリティの高いサウンドでレコーディングしようと思えば、技術的な面でも、機材的な面でも専門のエンジニアの力を借りなければなりません。
それに対して電子ドラムであれば、面倒なセッティングは必要ありません。モデルによってはUSBケーブルでパソコンと接合するだけで、バランスの良いサウンドでレコーディングできます。前述の通り、さまざまなサウンド作りもできますので宅録の強い味方となってくれるでしょう。
このように、電子ドラムと生ドラムは似ているようでとても大きな違いがあります。その違いをしっかりと把握できれば、双方を上手に使いこなすことができるでしょう。
生ドラムに電子ドラムを組み合わせて、これまでにないサウンドを生み出しているドラマーも少なくありません。
どちらも、使いこなせればドラマーの大きな武器になってくれますので、積極的に挑戦してみましょう。
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