初心者ドラマー向け。ドラムスティック選びはここを見るVol.1【基礎知識】
編集スタッフ :グッドラック・ナギ
ドラムを演奏する上で欠かせないものはいくつかありますが、中でも特に大切なものの一つがスティックです。常に直接手に触れているものですので、プレイのテクニックに影響するのはもちろんのこと、サウンドの決め手にもなります。
メーカーはもちろん、材質やサイズなどさまざまな種類のものがありますが、初心者ドラマーの方は、どれを選んでいいか分からないもの。そこでここでは、初心者向けのドラムスティックの選び方について基本的な知識を説明していきます。
もくじ
まずはスティックのサイズをチェックしてみましょう。同じメーカーのスティックであってもさまざまな長さ・太さのものがあります。プレイスタイルや手の大きさ、求めるサウンドによって「ベストなサイズ」は異なります。ですが、初心者の場合、まずは「5A」というサイズのものをチョイスしましょう。
長さは400mm前後で、グリップ部の直径は14~15㎜ほどのものがこの「5A」というサイズにあたります。各メーカーの「標準」となるサイズですので、そのメーカーのスティックの傾向を知る上でも役立ちます。
もちろん、このサイズが全ての人にとって理想的なものであるとは限りません。しかし、ひとまず5Aサイズのものでドラムに触れることによって「より長いもの」「より太いもの」といった形で自分にぴったりなスティックを探しやすくなるでしょう。
同じサイズのスティックでも、材質によって重さは変わります。ここも叩きやすさやサウンドを左右する大切なポイントです。
重ければそれだけ力強いサウンドになりますが、うまくコントロールするにはそれなりの握力や手首、腕の強さが必要です。逆に軽いものは、弱い力でもコントロールしやすく、繊細な表現にも適しています。しかし、音は軽めで、音量を出すのが難しい傾向にあります。
そこで、両手で持ち、振ってみて無理のないものを選びましょう。材質的にはヒッコリーなどが定番です。ただ、同じ材質であっても、元は天然の木ですので重さにはバラつきがあります。できるだけ左右の重さのバランスが良いものを選ぶことも大切です。
金属などの重すぎるスティックをいきなり無理に振ると、手首などを痛める原因になりますので、初心者の方は避けた方がいいかもしれません。
スティックの先端の、ドラムヘッドを叩く部分を「チップ」と呼びます。この形状にもさまざまなものがあります。ちょっとした形状の違いでも、リバウンドやサウンドに大きく影響します。
メーカーにより呼び名が変わりますが丸型、四角型(樽型)、卵型、涙型、円錐型などがあり、初心者の方におすすめなのは、リバウンドをコントロールしやすい丸型です。角度による音の変化に乏しいという欠点があるものの、その分安定した音を出すことができます。
チップのみナイロンなど異なった材質のものもありますが、最初はスタンダードな木のチップに慣れておいた方が良いでしょう。
一見ほとんど同じに見えるスティックにも、一つ一つ異なった個性があるもの。まずはスタンダードはものでドラムに慣れていけば、自然の本当にあなたにピッタリなスティックと出会えることでしょう。
続いて「ドラムスティック選びはここを見るVol.2【材質・メーカー】」では、スティックの詳しい材質やメーカーの違いを解説します。
プロに習うと上達が速い!
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