ステージの中心でスポットライトを浴びるボーカル。そして、その後ろで静かにリズムを刻むドラマー。
ボーカルやギターに比べるとドラムは地味なイメージですが、寡黙に音楽の屋台骨を支える頼り甲斐のある存在感と、両手両足を使った巧みなテクニックに憧れる人は多いと思います。
何を隠そう、筆者も中学生の頃、ドラムに興味をもって音楽を始めようと思ったものの、バンドを組むときに学園ヒエラルキーに敗れ(笑)ベースをやることになったという、ドラムに憧れをもつ人間のひとり。
今回のドラムの無料体験レッスンで、ようやく念願が叶いました!
「ベースをずっとやってきたので多少叩けるだろう。」と予想する一方で、全然叩けなかったらどうしよう…もしくは逆に、上手くいきすぎてレッスンがつまらなかったらどうしよう…と、バンド経験者が故の屈折した不安が止まりません(笑)。
その結果はいかに?詳しくレポートします♪
もくじ
無料体験レッスンの場所は、EYS音楽教室の銀座校。
有楽町駅から徒歩5分のビルにあります。
今回教わるのはリンタロウ講師。
高校生でドラムを始め、2012年にロックバンドaquarifa(アカリファ)でデビュー。これまでに秋山タカヒコ(downy)さん、柏倉隆史(toe)さん、大倉大輔(ATATA)さん等に影響を受けて今に至るのだそう。
現在は、アイドルグループ、sora tob sakanaや私立恵比寿中学のレコーディングに参加するなど、多方面で活躍しています。
また、ドラムメーカーZildjian、wincentとエンドースメント契約を結び、Twitterで演奏動画を定期的にあげるシリーズ「ドラムのオカズでゴハン」も人気を集めています。
体験レッスンの時間はだいたい30分。
服装は、女性の場合ヒールのある靴やスカートでなければなんでもいいそうです。裸足でもOKとのこと。
まずはドラムスティックの握り方から教えてもらいます。
「スティックの下から3分の1か4分の1くらいの場所を親指と人差し指でつまみ、他の指を自然に添える感じです。」
ふむふむ。
続いてドラムセットの説明をしてもらい、基本的な姿勢を教わります。
「ドラムセットの中でもっとも大切なのは、バスドラム、スネア、ハイハットの3つで、これを『3点』と呼びます。座った時の基本姿勢としては、両手を交差させるようにして、右利きの場合、右手をハイハット、左手をスネアの上に構えます。そして、左足はハイハットペダル、右足はキック(バスドラムのペダル)の上に置きます。」
基本姿勢を覚えたら、実際に叩いてひとつひとつの音を確認してみます。
さすが生ドラム。なかなかの大きな音量で、鳴らしてみるだけでも爽快感がありますね!
「生ドラムはエレキギターのようにアンプから音が出る楽器ではなく、人間の手や足で直接鳴らす楽器なので、強く叩けば強くなり、弱く叩けば弱くなる。フィジカルな要素が強い楽器です。」
「では実際に『3点』でリズムを演奏してみましょう。今回は体験レッスンということで、基本中の基本である『8ビート』をやってみましょう。8ビートを叩くことができたら、多分世の中に溢れる1万曲以上のドラムが叩けちゃいます!いや、もっとかな(笑)。」
「まずはハイハットを叩いてみましょう。1小節の中でハイハットを8分音符で8回鳴らします。ハイハットだけ叩いてみると、「チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ」これで1小節です。
「そして、ハイハットの1つ目と5つ目のタイミングでバスドラム、3つ目と7つ目のタイミングでスネアドラムを叩きます。」
いきなり「3点」で叩くのではなく、先生のカウントに合わせてハイハットとバスドラムだけ、ハイハットとスネアだけ、バスドラムとスネアだけと、徐々に慣らしながらそれぞれのタイミングを理解していきます。
ハイハットとバスドラムだけ…
「ドン、チッ、チッ、チッ、ドン、チッ、チッ、チッ」
ハイハットとスネアだけ…
「チッ、チッ、タッ、チッ、チッ、チッ、タッ、チッ」
バスドラムとスネアだけ…
「ドン、、、、タッ、、、、ドン、、、、タッ、、、」
先生が一緒に叩いてくれるので、結構できている気分になれる!
口で「1・2・3・4・5・6・7・8」と声に出しながら練習するのがポイントなのだそう。
そしていよいよ、3点全部で8ビートに挑戦。
「ドン、チッ、タッ、チッ、ドン、チッ、タッ、チッ…」
おー!一応できた!
しかし、なんだか少し叩いただけで頭をフル回転させているような感覚。
「ドラムを上達するためには、体の動きをまず頭で理解することが重要です。言い方を変えると、頭で理解できないリズムを叩くことはできません。口に出した方がいいというのにもそういった意味があります。だから、ドラムはとても『頭の体操』に効果的な楽器だと思います。そのせいか、プロドラマーには頭がキレる人がとても多いんですよ。」
そしてさらにこの後、ドラムが上手く聞こえるようになる“ちょっとしたコツ”や、簡単でかっこいい「おかず(フィルイン)」も教えてもらいました。
「それでは最後に、この曲を演奏してみましょう。」
「星野源の『SUN』という曲、実は先ほどやってもらった8ビートで叩けるんですよ。」
えーホントに?
曲を流して、それに合わせながら叩いてみます。
「ドン、チッ、タッ、チッ、ドン、チッ、タッ、チッ…」。
おー!すごい!
曲とひとつになった感覚…楽しーい!!!
そして最後は先生が、同じ曲に合わせてプロの技を披露してくれました。
言うまでもありませんが、やはり同じことやっても、迫力もリズムのキレも全然違う…。
プロの演奏をこんなに間近で体感できるとは、お土産に素晴らしいものを見せてもらいました!
30分の体験レッスンは、終わってみると思っていたよりもあっという間で、それでいて濃密な時間でした。
筆者の予想通り、私はバンド経験者ということで多少叩けましたが、予想を超えるドラムの楽しさを実感できた気がします。
上達のスピードは人それぞれで、ドラムやバンド未経験者の場合、最初から8ビートが叩けるようになる人は少ないと思いますが、先生の丁寧な説明と明るいキャラクターで、ドラムの役割や楽しさに触れることができるはず。
何と言っても、最後の曲に合わせたドラム演奏の爽快感は忘れられません。
「ドラマーってこんな視点で音楽を聞いているんだな。」と、まるで星野源の背中を見つめながら、そして、その先のお客さんを見つめながら演奏している気分になれました。
この感覚、多分他の楽器では味わえないと思います。
というわけで、すっかりドラムにハマり、帰り道に早速ドラムスティックを購入する筆者でした(本当)。
このリンタロウ講師にも習うことができるドラムレッスン。そしてなんとなんと…入会すると電子ドラムが無料でもらえるんです!出血大サービスですね…。
まずは、気軽に無料レッスンを体験してみてはどうでしょうか。
体験入学を終えて、「やっぱり楽しいから通いたい!」と思えたら、具体的に通うことを想定して、教室の場所を考えてみましょう。
初回は「なんとなく体験入学に行ってみた」という方が大半かと思います。
そこで、これから長期間にわたって通い続けることを想定して、無理なく通学できるのかを考える必要があります。
時間に余裕がある場合は、通学に時間がかかってでもレッスンに行くという行為そのものが楽しみのひとつになるかもしれません。
しかし、仕事や家事、育児で忙しい人からすると通学にかかる時間も負担になり、途中で行くのをやめてしまう可能性も出てきてしまいます。
そのため、職場や自宅に近い、もしくは普段よく通るルート上にあるスクールを選ぶ方が無難です。
自宅の近くや行動圏内にあるアクセスしやすい街や駅など、自分がずっと通っているイメージを持って、想像しながら教室の場所を選んでみましょう!
EYS音楽教室なら全国さまざまな場所で開校しているため、無理なく選ぶことができます!
これも立地に関係するところではあるのですが、例えばすぐに引っ越すことがわかっているのに現在の居住地近くの教室を探すというのは少し無理があります。
なぜなら全くの初心者が、数回通っただけで目標とするレベルにまで上達することはないからです。
だからこそ、目標を明確に持って「いつまでにどうなりたいか」を定めておくことがいいでしょう。
その方が、ダラダラ続けることなく、限られた時間の中で集中して練習することができるのです。
例えば、半年後にある友人の結婚式の余興で披露して驚かせたい、といったもので構いません。
教室に通う目的は上達だけでなく、楽しみたい、大切な人を驚かせたい、喜ばせたいなどさまざまですが、どういう理由であれ目的があることが大切なのです。
目安としては、自分で満足できるレベルになるまでだいたい半年~3年程度と思っておくとよいでしょう。
あまりに長すぎる期間を設定したり、高すぎる目標を持ってしまうとモチベーションがキープできずに挫折してしまいますので、程よいところの目標がオススメです。
迷うようなら、教室の先生に質問してみてもいいかもしれません。
もちろん目標を達成するごとに次の目標を掲げてステップアップしていくのもよし、レッスンをやめてしまってもいいでしょう。
いずれにせよ、ゴールを設定することによって、楽器の上達や集中力が格段に上がるのです!
他の楽器にも興味があるという方は、ぜひ以下の体験レッスンの記事も併せて参考してみてください。EYS音楽教室の雰囲気がよくわかると思いますよ♪