もくじ
ドラムセットに座って、なんとなく練習していませんか?ただ叩くだけになっているのでは、意味がありません。
スティックの握り方、叩くときのフォームなどを意識しながら、正確なリズムで、効率的な力の入れ方で、安定してリズムキープができているかなど、気にし始めたらいろいろと気にするところがあるはずです。
ここでは、どのようなことに気をつけて練習するのが良いか、ご紹介していきます。
「練習は嘘をつかない」とよく言いますが、これは必ずしも正しくありません。正確に言うなら「正しい練習は嘘をつかない」になるのではないでしょうか。
ただ闇雲に何も考えず叩き続けるだけでは、時間ばかりかかってなかなか上達しないということも起こりかねません。その場合、何を意識して練習するべきかという点を見つめ直す必要があります。
基礎練習のときに意識するポイントは、メトロノームに合わせて叩くということです。まずは、メトロノームにピタッと合っている感覚を身体で覚えるまで練習してみてください。リズムがピッタリ合っていると、メトロノームの音が聴こえなくなるので、そうなるまで繰り返し練習しましょう。
初めから速い速度でドコドコ叩くことを目指さず、最初はゆっくりから始めましょう。メトロノームの音が聴こえなくなったら、少しテンポを上げます。
またメトロノームの音が聴こえなくなったらさらにテンポアップ、という形で、少しずつレベルをあげながら繰り返し練習していきましょう。
ある程度すれば限界だなとなるテンポが出てくると思うので、そうなるまで繰り返し練習します。
初心者にありがちなのですが、「ゆっくり」のテンポをおろそかにすることです。実は、ゆっくりのテンポのメトロノームに合わせるのは一番難しいことをご存知でしょうか?
ある程度速いテンポなら合わせることができても、ゆっくりになると突然合わなくなってしまうというのはよくあることです。うまく合わないからといって、ゆっくりのテンポでの練習をせずに速いテンポだけで練習している人は、ぜひゆっくりのテンポでの練習に立ち戻るようにしてください。
メトロノームの音が聴こえなくなるまで、諦めずに繰り返し練習しましょう。こうすることで、スティックコントロールが正確になります。
ドラム練習の目的は、リズム感をつけて、安定したリズムを刻み、さまざまなスピードでスティックをコントロールできるようになることです。
この練習は、ドラムセットではなく練習パッドを使ってできるものなので、気軽にすることができます。代表的な3つの基礎練習をご紹介しますので、ぜひ試してみてください。
メトロノームに合わせて、4分音符、8分音符、3連符、16分音符をそれぞれ重点的に練習していく方法です。
メトロノームの音が聴こえなくなったら音符を細かくしていき、16分音符までいけたら少しテンポを速くしていくようにします。
シングルストロークから、ダブルストローク、トリプルストローク、4ストロークへと進んでいく練習方法です。
これもメトロノームを忘れないようにして、音の粒が同じように聴こえるように練習していきましょう。
メトロノームに合わせて、4分音符、8分音符、3連符、16分音符を順番に繋げて叩いていく練習方法です。
1小節ごとに音符を細かくしていくイメージですので、ゆっくりのテンポから始めていきましょう。メトロノームの音が聴こえなくなったら少しテンポを速くしていくようにします。
練習パッドでの基礎練習はとっても大切です。しかし、ドラムセットを使わないとできない練習もあるので、ご紹介します。
なにより、ドラムの上達を目指して練習しているのですから、モチベーションを保つ意味でもドラムセットには定期的に座るようにしましょう。
ハイハットで8分音符を刻み、スネアとバスドラムでアクセントを加えるというドラムとしては基本のリズムパターンです。
このリズムを基本にして、テンポを速めたり、スネアやバスドラムのリズムを変えたりしている楽曲がたくさんあります。
メトロノームをしっかり感じながら、リズムキープできるように反復練習していきましょう。ピッタリ合えば、少しずつテンポを速くしていきましょう。
バスドラムのペダルを、まずは1回からでもしっかりと鳴らせるように練習していきましょう。
しっかりと鳴るようになったら、ダブルキックへとステップアップします。ダブルキックは、バスドラムを2回連続で叩くこと。つまり、ドドっという音が鳴るということですね。
これができると全体的にリズムが引き締まるので、ぜひできるようになりましょう。ドラマーを目指したもののダブルキックで挫折する人も多いのも事実です。
ダブルキックには、3つの方法があります。
それぞれについて説明していきます。
アップダウン奏法
かかとを上げた状態で1打目をつま先で踏み、跳ね返ってきたら足全体でペダルを踏みこむ奏法です。
スライド奏法
まずは1打目を、ペダルの真ん中くらいをつま先で踏みます。
2打目は、ペダルの奥あたりを足全体を踏みこむ奏法です。
アップダウン奏法と似ているような気がしますが、実際やってみると違いを感じることができるでしょう。アップダウン奏法に比べて、バスドラムの音が大きくなりますし、ダブルで踏みやすい点でも、初心者が習得しやすい奏法といえます。
ヒール&トゥ奏法
1打目はかかとを地面につけたまま、つま先で踏みます。
そして2打目は跳ね返ってきたところに、かかとを上げて踏みこむという奏法です。
いずれの奏法も、1打目によって跳ね返ってきた力を利用して2打目を打ち込むことでダブルキックを鳴らしているという点で共通しています。
力み過ぎず、ある程度力を抜いて踏み込むことが重要なので、これもメトロノームと合わせて練習するようにしましょう。
AメロからBメロに入るときやサビに入る前など、その一瞬にドラムが変則的なリズムを刻むことがあるのをご存知でしょうか?
それをフィルインと呼び、ドラマーが曲の中で目立つ場面です。フィルインに決まりはありませんので、自分の持つさまざまなリズムパターンを駆使して、オリジナルのアレンジを楽しみましょう。
独学で練習していると、どうしても遠回りになるところや、自分流にアレンジしてしまうところが出てきてしまいます。
それでも上達していく人はいると思いますが、自分では難しいと感じているなら、音楽教室に通って基礎からしっかりプロに教わる方法もあります。
実践を踏まえてしっかりと学ぶことができるので、結果的に独学より早く上達するかもしれません。
数多くの音楽教室の中からオススメするのが、「EYS音楽教室」です。
この教室でドラムコースを選択すると、トレーニング用のドラムセットをプレゼントしてくれます。これは、他の音楽教室にはない特典ですし、音の出ない練習用ドラムセットが家にあれば、自宅での自主練にも熱が入りますよね。
また、半年かけて1曲叩けるようになるまでプロの講師が指導してくれるので、上達を実感することができます。
それに、同じ教室に通う他のパート(ギター・ベースなど)の人とも交流も盛んなので、バンドメンバーを見つけやすいのも魅力的です。
ドラムの基礎練習とはいえ、ドラムセットに座る以外でもできることがたくさんあることがご理解いただけたかと思います。
また、独学で限界を感じるようなら音楽教室でプロの指導を受けることも検討してみましょう。
いずれにせよ、楽しくドラムが叩けるようになることが目的なので、自分にあった手段を選んでみてください。