もくじ
練習サボっているわけでもないのに、なぜか上達している実感がないという方は意外と多いのではないでしょうか?
上手い下手は他人が判断するものだとしても、自分自身の中で達成感がないとモチベーションも保てませんよね。そんな人は、もしかしたら練習の質が低いのかもしれません。
なんとなく練習していたのでは成果が出にくいので、しっかりと目的と目標を持って「何を目指してどんな練習するのか」ということを意識してみましょう。
そのために、意識するポイントの一例をご紹介します。
ギターやベース、キーボードなどにはない、ドラマーだけに許された特権といえばコレです。どこにいても、何をしていても、ドラムスティックさえあれば握って振ることができますよね。
毎日しっかりとリズムの練習することも大切ですが、その前に「スティックを毎日握ること」を意識してみてください。手に持てば自然と叩いてしまいませんか?
実は、それが重要なのです。
初心者の頃は、少しでも練習しないとすぐに感覚を忘れて下手になってしまう傾向にあります。これは、まだリズムやスティックの感覚が身体に馴染んでいないからです。忙しくてリズム練習する暇がないという場合でも、とにかくスティックを握ったときの感覚や振る感覚を、全身にインプットするようにしましょう。
ひとりで練習していると、好きなことをだけを好きなように叩いてしまいがちです。ドラムを楽しむという点ではとても有効なのですが、練習という意味ではこれはちょっと問題があります。
その理由は、メリハリがなくなってしまうということです。なので、練習をするときは練習に集中して、自由に叩くときは精一杯自由に叩いてドラムを楽しむというように区別するようにしましょう。
人にもよるので一概には言えませんが、一般的に自由に叩いていてもあまり効率的に上達しないといわれています。だらだらと好きなことばかり叩くのではなく、かっちり時間を決めて練習することが大切です。
初心者の方にありがちなのですが、練習でメトロノームを使わないのは大きな問題です。正しいリズムを刻むために、正しいリズムを身体に染み込ませることはとても重要になってきます。
メトロノームを使わずに練習していると、変なリズム感がクセ付いてしまって、自分がズレていることに気づけないばかりか、あとで修正するのが難しくなってしまうので、初めからメトロノームで練習するクセをつけるようにしましょう。
中には「メトロノームに従った機械的なドラミングはしたくない!感情を表現したいんだ!」という方もいると思いますが、感情を込めて叩いていれば自然とリズムに揺らぎが出てきますし、その揺らぎは正確なリズムキープがあってこそ成り立つものです。
何事も基本が大切なので、メトロノームをないがしろにしないようにしてください。本格的なメトロノームを買ってもいいですし、最近はスマホアプリでもいろいろなメトロノームがダウンロードできるので、自分にあったものを探してみるのも楽しいですよ。
勢いに任せて速いテンポでドコドコ叩いていても、上達には遠回りになってしまいます。速いテンポの曲がやりたくてドラマーになりたいと思った人でも、まずはゆっくりしたテンポで叩くところから始めましょう。
最初は簡単すぎると思うくらいのテンポからスタートして、メトロノームにきっちり合っているか、音の大きさやツブが揃っているか、叩いているときのフォームが崩れていないか、変なところに力が入っていないかといったような、細かいところを意識するようにしてみてください。
もしこれらの中でどこか納得いかない部分があれば、最初から集中してやり直すようにして、練習を繰り返します。一見楽しくないように感じるかもしれませんが、メトロノームにきっちりとハマったときは気持ちいですし、バンドにおけるリズムキープのカナメであるドラマーが「人間メトロノーム」になれたなら、そのバンドの安定感は揺るぎないものとなるでしょう。
練習しても成果が見えない場合、「なんとなくできた」と思って練習を終わっていませんか?
自分で「できた」と感じることはとても重要で、そうした積み重ねが自信につながっていきますが、その基準となるゴールが曖昧だと、いつまで経っても「なんとなくできた」状態が継続してしまいます。
例えば、メトロノームとズレていない状態が維持できたという目標を持って、それがクリアできるように練習する、ということを最初のゴールに設定しましょう。それができたら、メトロノームに合わせた状態でムラのない音で継続してリズムが刻めるということを目指します。
このようにして、メトロノームと自分の叩いた音に集中し、ここがキッチリ合っている状態を「できた」として、練習を重ねることがとても重要です。
基礎練習ができてくると、だんだんいろいろなリズムの練習をしていくことになると思います。そうなったとしても、基礎は繰り返し練習するようにしましょう。
初歩的なリズム練習も、メトロノームに合わせた練習も、反復して継続することでどんどん自分のものになっていくのです。
練習に対する意識を確認できたところで、実際に練習する方法をご紹介します。
最初はスピードよりも、正しいフォームで叩くことを身体に覚えさせることに注力します。フォームが崩れてしまうと上達しないばかりか、身体に無理な負荷をかけすぎてしまって腱鞘炎になってしまう場合もありますので、とても重要です。
まずはドラムスティックの持ち方から。ドラムスティックの1/3くらいの位置で親指と人差し指でつまむようにして持ちます。このとき、握り込むのではなく、他の指は添えるだけです。まずは自然とこの持ち方ができるように、身体に覚えさせましょう。
「ストローク」とは、叩き方のことです。
代表的なストロークは、大きく分けて以下の2つがあります。
シングルストロークは、振り下ろしたスティックで1度だけ叩くことを指します。
右→左→右→左と、左右交互にポコポコ叩くときを想像していただければわかりやすいのではないでしょうか。
ダブルストロークは、振り下ろしたスティックで2度叩くことを指します。
右右→左左→右右→左左と、片手で2回ずつ叩いていく形です。
慣れるまでは難しいかもしれませんが、シングルストロークとダブルストロークを混ぜて叩いていても、聴いている方はどちらのストロークで叩いているかわからないほど、ツブが揃って同じボリュームで叩けるよう練習していきましょう。
このストロークを使い分けることで、ドラムパターンの幅がぐっと広がります。
綺麗なフォームで正確なリズムキープができるように、練習も重ねていきます。正確なリズムが叩けるようになるために、綺麗なフォームで叩くことが必要になるので、どちらも欠かすことができませんので、常に意識するようにしてください。
速く叩く必要はないので、ゆっくりでも正確に叩くことを心がけて練習しましょう。
練習に入る前、決まったルーティーンを決めておくと、切り替えになるのでオススメです。
例えば、ドラムセットに座ったらタム回しをする、といったようなことが挙げられます。身体を温める意味でも有効なので、ぜひ一度試してみてください。
基礎練習で感覚をつかんできたら、曲に合わせて演奏してみましょう。
しかしあまりにも難しい曲を選んでしまうと「できない自分」に自信を失ってしまいかねませんので、簡単だと思うくらいの曲を選ぶようにしてください。
まずは1曲通して叩けるようになることを目指して練習します。
初心者でも演奏しやすい邦楽曲をピックアップしてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
独学で練習するより効率的にドラムをマスターするなら、音楽教室に通ってプロの講師に教えてもらうという方法もあります。
中でもおすすめなのが、「EYS音楽教室」です。
この教室はなんと、トレーニング用のドラムセットを無料でプレゼントしてくれるという点でも他の教室とは一線を画しています。
また、半年で1曲叩けるようになるまで教えてくれますし、同じ教室に通う他のパート(ギター・ベースなど)の人とも交流があるので、バンドメンバーを探しやすいのも魅力です。
ドラムを始めたいけど何から始めていいのかわからないという人に向けて、まとめてみました。
基礎は面倒だと言ってやらない人もいますが、基礎がしっかりしているとその後の成長やドラミングの幅で大きな差が出てきますので、ぜひサボらずにやってみてください。
自分ひとりでは心が折れそうなら音楽教室でしっかり習う手もありますし、自分に合った方法でドラムを習得していきましょう。