もくじ
ドラムセットは座った状態で演奏するので、座り方はとても重要になってきます。なぜなら、座った姿勢がそのまま、ドラムを叩く姿勢になるからです。
座る位置や姿勢によって身体にかかる負担も変わってきますので、上達にも差が出てくる可能性があります。変な癖がつく前に、一度自分の座り方を見直してみましょう。
ドラムのイスの高さのポイントは、以下の2点です。
多分思っているより低いと思いますが、最初は結構低めのセッティングで始めてみましょう。イスの高さについて、低い場合と高い場合とでそれぞれメリット・デメリットもあるので紹介していきます。
メリット
デメリット
メリット
デメリット
イスに腰掛ける深さのポイントは、身体の垂直軸に重心がしっかり乗っているくらいの深さで座ることです。わかりやすく言えば、思っているよりも深めに座ることを意識してみてください。
座ったときに、体重がつま先や足の裏に乗っているようなら椅子が高すぎるか、座るポイントが浅すぎると思われますので、イスに体重がしっかりと乗っていることを確認してみましょう。
手足の長さは人それぞれなので一概には言えませんが一般的な基準としては、座ってバスドラムのペダルを踏んだときに膝の角度が90度になるくらいの位置がちょうど良いとされています。ただ、これでは少し窮屈だという人もいると思うので、膝を90度にするというところを基準にして少しずつ調節していってみましょう。
ただし、あまりドラムに近づいてしまって90度よりもきつい角度になってくると踏み込む力をペダルに伝わらず、パワー不足になってしまうので注意しましょう。
これも人によるところがあって、背筋を伸ばしたほうがいいという意見も多いのですが、オススメは猫背気味に座ることです。肩肘張らず、力を抜いて座って軽く猫背になるくらいの脱力感を目指します。
演奏するときに力を入れ過ぎないという意味もありますが、背筋がピンとしていると叩いたり踏み混んだりしたときの衝撃が全て腰に乗ってくるので、腰を痛めやすい可能性もあります。
だからといって無理に背中を丸める必要はないのです、ゆるく力を抜いて座ってみてください。
自分の座り方がベストがどうかを知りたい場合、どうすればいいか、ご紹介します。
まず、ドラムイスに座った状態で右足をあげてみましょう。
このとき、身体のバランスが崩れたり、背中が後ろに倒れたり、あげていない方の左足に変な力が入ったりするなら、座る位置が浅すぎる可能性があります。座る位置を浅くしたり深くしたりしながら、バランスが崩れないポジションを探しましょう。バランスが取れていない状態で座っていると、バスドラムが踏み込みにくかったり、腰が痛かったりするので、無理のない姿勢を探してみてくださいね。
いいポジションを見つけたら、両足を軽く上げてみましょう。体重がズッシリと身体の中央に収まる位置に座れていれば問題ないといえます。ドラムセットは両手と両足をバラバラに動かして演奏する楽器ですので、手足を自由自在に動かせるようにしておく必要があるのです。そのために重要になってくる座る位置を、しっかり見直してみましょう!
先ほども少し触れましたが、人によって座り方は異なりますので一概にはいえません。
さまざまな座り方の人がいるなかで共通しているのは、バランスの良さです。身体に負担のかからない方法でバランスの取れた姿勢で叩いている人が多く、そのコツがどこにあるのか、憧れのドラマーの叩き方をしっかり見て研究してみると、いろいろと見えてくるものがあると思います。
叩くだけでなく、見て研究することも大切な練習のひとつです。
上級者だからといって同じような座り方をしているわけではないということは、前述の通りです。しかし、憧れているドラマーの座り方というのは、やっぱりかっこいいものですよね。
そこで、ライブ映像やミュージックビデオを見ながら、そのドラマーがどのように座っているのか、どのようなフォームで叩いているのかを研究して自分のものにしていくのもいいでしょう。自分流に咀嚼して、取り入れていくことで、自分なりの叩き方や座り方が身についてくるのです。
ただ、くれぐれも無理しないようにしてくださいね。かっこいいから、憧れだからという理由で無理してその人のドラミングを真似しすぎて、身体を壊したのでは意味がありません。楽器演奏はあくまでも人それぞれのプレイスタイルに合わせて確立されるものですから、100%同じように叩こうと思っても、やはり難しいものです。
先ほどご紹介した通り、イスが低いとパワーが出て、高いとコントロールしやすいというところを生かして、曲によって座り方を変えるという方法もあります。
パワーが欲しいロックの場合は低め、ジャズなどのテクニカルな楽曲のときは高め、といった具合です。ご自分のプレイスタイルに合わせた高さを探してみましょう。パワーが欲しいロックの場合は低め、ジャズなどのテクニカルな楽曲のときは高め、といった具合です。
自宅に練習用ドラムセットを用意して叩いていたとしても、今回ご紹介したような細かな部分の確認はなかなかできないものです。
もちろん自己流を突き通して上達する人もいると思いますが、もし自信が内容なら、音楽教室に通ってプロの指導を受けてみることも検討してみましょう。変な癖がついて上達しにくい状態になるくらいなら、はじめからしっかりと教わっておくことも悪くないと思います。
自宅に練習用ドラムセットを用意して叩いていたとしても、今回ご紹介したような細かな部分の確認はなかなかできないものです。独学で伸び悩んでいるのなら、ぜひ一度音楽教室も検討してみてください。
全国には数多くの音楽教室がありますが、その中でもオススメしたいのが、「EYS音楽教室」です。
この教室の特徴は、トレーニング用のドラムセットを無料でプレゼントしてくれるということ。音の出ない練習用ドラムセットなので、自宅でも思いっきり練習することができます。
また、半年かけて1曲叩けるようになるまで教えてくれるので、上達を感じることができるでしょう。
同じ教室に通う他のパート(ギター・ベースなど)の人とも交流があるので、ひとりで始めたとしても、バンドメンバーを見つけやすいのも魅力的と言えます。
ドラムを叩くにあたって座り方はそこまで重要ではないというイメージだったかもしれませんが、実はとても重要であるということをご理解いただけたかと思います。
全身を使って演奏する楽器ですから、この先も長くドラムと付き合っていくためにも、ちゃんとした座り方で身体への負担を抑え、安定してプレイできるように心がけてください。
「かっこいい」は重要なことですが、それだけが全てではなく、身体をいたわった叩き方も心がけましょう。