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映画「ドラえもん Stand By Me」や様々なCMのタイアップソングとしても使用された秦基博さんの17枚目のシングル「 ひまわりの約束 」。アニメソングとしてかなりのロングヒットとなっており、子供達も「ドラえもんの曲だ!」と人気にもなってますね!
とても穏やかなこの曲をドラムで叩くにあたって注目したいのはクローズド・リムショットとハイハットの刻み方です。バラードを演奏するのがドラムのレベルアップの一つなのですが、バラードだからと言ってクローズド・リムショットを打っていればバラードになるという事では無いのがドラムの奥深い所。順番に解説していきましょう。
実際に【ひまわりの約束/秦基博】を演奏してみました。
1番のAメロでは殆ど演奏するシーンが無いこの曲。しかし、2番ではちゃんと出番がきますよ!そしてBメロも同様に叩くのですが、ここでしっかり聞かせたいのが「クローズド・リムショット」ですね。クローズドリムショットとはスティックを通常と上下逆さまに持ち(チップが手元に来る)掌を打面に置き、文字通りスネアドラムのリムを叩いてあげる手法になります。
動画の中でも説明していますが、【なぜわざわざスティックを持ち替えるのか】という疑問があるかと思います。これは筆者なりの解釈なのですが、やはり「重さ」なのではないでしょうか。通常スネアドラムを叩く時は腕の重さで叩く事ができますが、このクローズド・リムショットでは掌を打面に接地させている為に腕の重さは使えません。なので頼れるのはスティックの重さなんです。確かに、わざわざ持ち替える事なく演奏する事もできます。しかし、それよりもスティックの重さを使ってしっかりとリムショットを打ってあげた方が良い音がなります。
次に、ハイハットの叩き方ですね。これはポップスのように色々な楽器が鳴っていたりアコースティックギターやバラードなど静かな曲を演奏する時には全般的に言えるのですが、シャープなハイハットの音が必須なのです。
8分音符で刻んでしまうと音数が多くなってしまい、ヴォーカルの声を邪魔してしまう事もあるので「ひまわりの約束」では1番は割と4分音符で叩いているように見受けられ、2番では8分音符=8beatに戻しているアレンジはヴォーカルの事を考えてだけではなく、1番と2番で印象を変える素晴らしいアレンジだと思います。
サビでは、極力シンプルなフレーズをプレーしています。このようなバラードに於けるシンプルな8beatはフレーズそのものよりも休符に着目して頂きたいのです。
バラードを叩く事がなぜ難しいかというと、「休符を感じられているか」どうかなのです。では、一概に休符を感じるとはどういう事かと言いますとスティックを振っている時に1.2.3.4とカウントするのではなく1&2&3&4&と1と2の間に「&」を感じられているかどうか、なのです。
この休符を感じられるかが「リズム感が良い」か否かに繋がってきます。ドラムを叩いていてハシってしまう方は休符を感じる事ができていないのでドンドンとテンポが速くなって行ってしまいます。一方、休符をキチンと感じられる方は休符を感じてから次の音に行く為速く叩けない(良い意味で)のです。「ひまわりの約束」はスローテンポな所にシンプルなリズムをしっかりハメる事ができるかどうかが鍵となってきますので、音数の多い右手をコントロールするには打ってつけの曲になってます。なので、「シンプルだから楽勝!」という位置付けではなく、「シンプルだからこそ」の難しさを見極めて頂けると良いと思います。
EYS音楽教室では決まった教本は使っておりません。なので、「演奏してみたい」と思った曲をスグに演奏できるようになるのがポイントです。また、経験豊富なインストラクターが多数在籍しているので、今回のチェリーのように曲の裏側まで熟知したインストラクターにより更に深くまで音楽を紐解く事ができるのも魅力の一つです。ドラムコースでは電子ドラムをプレゼントしているなど、楽器を演奏するハードルを極力下げる努力をしており、音楽は気軽に始められる。決して敷居の高いものではないと感じて頂ければ何よりです。最近ではお家にいながら技術向上できるオンラインレッスンも行なっておりますので、気になった方はぜひ気軽にいらしてくださいね!
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いかがでしたでしょうか?今回は映画「ドラえもん Stand By Me」のテーマソングでもある「秦基博/ひまわりの約束」を執筆させて頂きました。ドラムの醍醐味は音数を多く叩くだけではなく、リズムキープするのが本来の役目です。ドラムは他の楽器に比べて音の数が圧倒的に多いので、今回のようなバラード曲は自分のテンポ感やフォームチェックなどをするにはとても良い曲なのではないかと思います。基礎練習も勿論大事なのですが、その基礎的な練習をぜひ実践の中でコントロールしてみてください。ご拝読頂きありがとうございました。