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「DIVE」は、CMタイアップキングでもあるB’zの46枚目のシングルですね。車のCMでも使われたり、認知度の高い曲であると共にレコーディングでは「レッド・ホット・チリペッパーズ」のChad Smithが参加している事でも有名なナンバーです。
今回は音楽教室の現役ドラム講師である筆者が実際に「DIVE」を演奏してみました。
アップテンポなナンバーであると共にドラムセットに於ける全ての楽器を余す事なく使った演奏スタイルがとてもカッコいいです。中でも、フロアタムを駆使したフレーズがとても象徴的だったり8beatを刻まないフレーズメイクなどとても叩き甲斐のある一曲です!
実際に【DIVE/B’z】を演奏してみました
イントロでは楽器隊のアクセントに合わせてタム類で演奏しています。ここで「敢えてスネアドラムを使わない」という演奏に注目して頂きたいです。ポイントはスネアとフロアタムの音程と余韻を意識して頂くと解りやすいかもしれません。
スネアドラムは8beatなどバックビートでも多用するように耳につきやすい音色にするように音域が高く余韻が短いです。一方フロアタムは音程も低く、余韻も長いです。パッセージに合わせた楽器のチョイスもドラマーの腕の見せ所ですね。敢えてスネアドラムをアクセントユニゾンには使わずに8beatに入る直前まで取っておく事により、その後のフィルインが活きるのではないでしょうか。
スタジオにあるドラムセットはフロアタムが一つの所が多いですが、中にはフロアタムを二つセッティングしてある場合もあります。より、深みのあるサウンドを出したい時にはこのようにフロアタムを二つ並べるセッティングがかなり有効ですので色々なドラマーのセッティングをチェックしてみてください。
Aメロの演奏方法が筆者は一番好きなのですが、テンポは変わらずバックビートの位置を倍にズラし(通常は2拍目4拍目に叩くスネアドラムを3拍目のみに叩き1フレーズのテンポ感を倍にしている)大きくリズムを取っているのですが、全編的に8beatを叩いているのではなく基本的にはキメに合わせる事を重視しながら、要所要所で8beatで繋いで行っているというイメージでしょうか。曲の土台と言われるドラムがセクションの中で歌よりも後に入ってきている所もポイントですよね。リズムを刻むだけではなく、敢えて休符にする事によりボーカルをより際立たせている狙いが汲み取れます。
Bメロはメロディーに派手な音程の跳躍がありません。そして、ボーカル自身も決して大きな音量で歌おうとはせずに音量と音域を低めで歌っている事が解ります。そこで、ドラムも8分音符の刻みをハイハットにせずフロアタムにする事によって暗めな印象を出す事ができています。筆者がドラムを叩く時、、、アレンジする時に意識しているのはドラムセットに於けるそれぞれの楽器の音域です。よく言われているのはスネアドラムですね。
スネアドラム一つ取っても音程はあります。高い音域の女性ボーカルのバックで演奏する時は歌の音域に被らないように低いピッチのスネアドラムを使用したりするなどドラムはただリズムを刻めば良いというものではありません。その辺りを意識してフレーズをアレンジできると良いですね。
特にこのBメロはシンプルな8beatを叩いているだけでも刻む楽器をハイハットからフロアタムに変えているだけで大きく印象を変えているという所に注目したいです。サビに入る前はギターのフレーズを活かす為に休符を入れてから足で16分音符を入れて緊張感のあるフィルインになっている所にもご注目ください。
サビでは右手の刻みが4beatになります。これは趣味にもよるかもしれませんが、筆者は必ずしも右手は8分音符を刻む必要性は無いと思っています。これは楽曲を俯瞰的に見た時に8分音符で刻んでいると、うるさく聞こえてしまうかもしれないからです。サビのパターンは簡単なのですが、ポイントはどの楽器で刻むかによると思います。
ドラムでは主にハイハットかライドシンバルで刻むのが一般的ですが、ハイハットの中にも閉じるのか開けるのか、スティックの先で叩くのか、真ん中で叩くのか、、、など一つの楽器で4種類以上もあります。筆者もアレンジする時は一つの楽器に様々な可能性を見出します。ライドシンバルの方が金属的な重みのあるサウンドメイクができるのではないか、、、ハイハットの方が明るいブライトなサウンドメイクも悪くない、、、などですね。
この曲のサビでは後半になると拍の取り方(スネアの叩く場所)が表になります。そこで初めてハイハットをオープンさせて叩くのもありだと思います。また、レコーディングとライヴでは環境も違ったりするので、CDや譜面の音源(表記)が必ずしも正しいとは限りません。この固定概念を外す事がアレンジする事への第一歩となる気がしているので、ぜひ演奏方法に決まりは無いという事を心の隅に置いて頂ければと思います。
EYS音楽教室では決まった教本は使っておりません。なので、「演奏してみたい」と思った曲をスグに演奏できるようになるのがポイントです。また、経験豊富なインストラクターが多数在籍しているので、今回の「DIVE」のように曲の裏側まで熟知したインストラクターにより更に深くまで音楽を紐解く事ができるのも魅力の一つです。
ドラムコースでは電子ドラムをプレゼントしているなど、楽器を演奏するハードルを極力下げる努力をしており、音楽は気軽に始められる。決して敷居の高いものではないと感じて頂ければ何よりです。最近ではお家にいながら技術向上できるオンラインレッスンも行なっておりますので、気になった方はぜひ気軽にいらしてくださいね!
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いかがでしたでしょうか?今回はB’zの「DIVE」について執筆させて頂きました。特に今回注目して頂きたかったポイントは「右手の刻む楽器」ですね。必ずしも右手はハイハットのみ叩かなければならないワケではなく、周りの楽器フレーズや曲の印象によっても変わってくるという所を意識して臨機応変に対応して頂ければ、とても世界が広がりますしアレンジする上での第一歩となります。音楽、楽器演奏に決まりはありません。ぜひ、固定概念を取り払って色々な楽曲を聴いてみて下さい。