いきなり筆者の私的な話ですが、
先日知り合いからクラシックコンサートに誘われました。
「行きます♪」と気軽な気持ちで即答したものの、考えてみたら私が以前クラシックコンサートに行った記憶といえば、もう10年以上も前のこと。汗
服は何を着ていけばいいの?気を付けることは?
と気になることが多かったので、私のようなクラシックコンサート初心者が知っておくべき最低限のマナーや注意するべきポイントをまとめてみました。
今回は、クラシックコンサートによく足を運ぶ筆者の知人や、ステージに立つ側の演奏家さん数名にお話を聞いて記事にしています。
もくじ
やはり、これが一番最初に気になるところ。
ドレスコードに細かな決まりがあることは実はあまりなく、極端な話ジャージで行っても入場を断られるようなことはほとんどないそう。しかし、その場に合った服装をすることで、気持ちも高まり自分自身もより一層楽しめますよね。
例えば、ロックバンドのライブにスーツ姿で行くとTシャツに着替えて開放感を味わいたくなるし、ディズニーランドに行ったらいつもは絶対着けない“耳”も無性に着けたくなる!(例えが分かりにくいですか?汗)
繊細な音を心静かに楽しむクラシックコンサートにもっとも似合うのは、やはり正装です。
基本のスタイルは、男性はスーツ、女性はキチンと感のあるオフィスカジュアルと考えれば間違いはなさそうです。
男性のスーツはビジネススーツで問題ありません。女性は露出を抑えめに。例えば夏でもトップがノースリーブ一枚という服装は避けて、薄手のカーディガンなどを羽織るようにしましょう。
基本スタイルを軸に考えながら、そのコンサートに合わせてアレンジするのも良いですね。
オペラのような特に格式の高いコンサートの場合、海外のオペラハウスでは男性はタキシード、女性はロングドレスなどドレスアップして行く人も多いそうです。日本ではそこまでする必要はありませんが、男性ならやはりネクタイは着用した方がよいでしょう。
逆に、カジュアルなコンサートの場合はノーネクタイでも問題ありません。
その他に、男女問わず注意点として、ガサガサと衣擦れの音が目立つ素材の洋服は避けましょう。
クラシックコンサートでは、余計な音を立てるというのがもっともNGな行為。
大きな足音がする靴や、チェーンアクセサリーなどの金物も気を付けましょう。
また、冬場のコートは席の足元などに置くとガサゴソと邪魔になるので、受付のときにクロークで預かってもらい、身軽な状態で席につくようにしましょう。
クラシックコンサートを楽しむために重要なのは、やはり事前の準備。
ポップスも同じですが、曲を知っていた方が知らないよりも何倍も楽しめます!
クラシックコンサートの場合、曲のセットリストは事前に公開されることが多いので、それを調べて曲を聴き込んでおきましょう。
特にクラシックのおもしろいところは、はるか昔に作られた曲を誰もが譜面に忠実に演奏するのに、オーケストラによって雰囲気がガラッと変わるということ。
その違いを楽しむためには、曲を知るのと同時に、そのオーケストラがこれまでに行ったコンサートの演奏を聴いたり、指揮者や演奏者のことを知っておくのも良いでしょう。
※ちなみに、筆者はこの事前準備をしてコンサートに行ったら、自分でも驚くほど演奏を楽しめました!もちろん居眠りもしてません!笑
これはクラシックコンサート初心者のあるあるNo.1といっても過言ではないでしょう。
「演奏が終わったのになんで誰も拍手をしないの?演奏が良くなかった?それとも、みんながタイミングを逃しているの?恥ずかしがってるの?だった自分が先陣を切って…!」
なんて考えてしまいますが、待って!拍手しないで!笑
クラシックでは、ひとつの楽曲が複数の楽章(曲)で構成されていたりします。
多くのコンサートでは、楽曲が終わるごとに拍手をするのが正解。正解というか、古くからの慣習というべきでしょうか。
楽曲の構成は予習しておけばわかるので、そうすればパーフェクトなタイミングで拍手ができます♪
予習できなかった場合は…甘んじて周りに合わせましょう。
「自分が先陣を切って…!」という正義感は発揮しないこと!そんなあなたのことは大好きですが!笑
クラシックの中でもリズミカルな曲は、つい体が動きだしそうになるかもしれません。
ポップスなら自由に体を動かしたり、時には踊るのもいいですが、クラシックで重要なのはやはり周囲への気配り。
多くの人がリズムよりも、旋律に耳を傾けています。
軽く揺れるくらいならいいと思いますが、大きく体を動かすようなアクションは控えて、心の中で楽しみましょう!
人の咳って、とっても気になりますよね。クラシックコンサートで近くの人が終始咳込んでいたら、演奏に集中できないでしょう。
もちろん周囲にうつしてしまいそうな状態ならモラル的にも自粛すべきですが、治りかけでも咳が止まらない場合は、残念ですがコンサートに行くのは控えて、自宅のオーディオで楽しみましょう。
クラシックコンサートでもっとも大切なことは、何よりも「音に集中する」ということ。自分も周りの人も気持ち良く音に集中できるように、服装やマナーに気をつけましょう。
そして難しく考えず、まずは日ごろの緊張をといて、リラックスしに行くぐらいの気持ちで楽しんできてください♪
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