【クラリネットの種類を解説!】同属楽器やアンサンブルで人気の曲をご紹介
投稿者 :中島彩香
18世紀に誕生したとされる木管楽器『クラリネット』。
クラリネットは、その歴史の中で数ある変貌を遂げてきました。
現在クラリネットの楽器の中でもあらゆる音域を兼ね備えた『同属楽器』が存在しているのはご存知でしょうか。クラリネットだけでオーケストラが成り立つと言われるほど、同属楽器によって充実したサウンドが実現できるのです。
今回は、クラリネットのあまり知られていない同属楽器とその特徴についてご紹介してまいります!
これでアナタもクラリネット通に慣れるかもしれませんよ!?
もくじ
突然ですが、クラリネットの音域はどのくらい出るかみなさんご存知でしょうか?
なんと、『4オクターブ弱』もの幅広い音域を持つ木管楽器なのです。
ソロからアンサンブル、大人数での合奏などではメロディから伴奏まで大活躍のパートとなっております。
西洋の楽器と言われておりますが、クラシックだけでなく、ジャズやポップス、歌謡曲などにも馴染みやすい、温かみと柔らかい音色が特徴的です。
現在のクラリネットで使用されている素材のほとんどがグラナディラと言われているとても硬い木を使用しています。
かなり硬い木ですので、削ったりする際は金属を削る方法と同じで加工しています。気乾比重はおおよそ「1.2〜1.3」くらいなのではないかとされています。水に対して沈む素材です。
昔はグラナディラではなく、『黄楊(ツゲ)』が一般的だったようです。この素材は「リコーダー」の材料でもあり、軽い吹き心地と重量感・素朴な音色が特徴的な楽器とされておりました。
時代が進むにつれ、より重厚感のある響きを求められた事もあり、素材自体にも変化を遂げていったのです。
上記でお伝えしたグラナディラの素材ですが、とても強度がありますが、『水』と『日光』と『温度変化』に繊細な素材となっています。
クラリネットを演奏すると管内に水が溜まりますので、こまめに掃除して水滴を拭き取る必要が出てきます。水滴を放置してしまうと、雑菌が繁殖して悪臭の原因になったり、楽器がひび割れしたりなど、様々な問題が生じかねませんので、注意が必要になります。
また、気分転換に屋外で演奏されたいというお声も耳にしますが、グラナディラ素材のクラリネットは出来るだけ控えて下さい。もし野外で気にせず演奏されたい方は、「プラスチックの樹脂製クラリネット」もございますので、一つ持っておくと気兼ねせずに演奏いただけるかと思います。ただし、雨や風にも注意が必要です。
その他にもグラナディラは日光に大変弱く、夏場などの強い日差しに当たってしまうと、急激な温度変化により『ひび割れ』を招いてしまう可能性があります。雨や風にも注意が必要です。
どうしても屋外で吹きたい場合は、樹脂製のクラリネットを活用する、直射日光を避けてなるべく日陰で演奏する、真夏の炎天下や真冬などの極端な気温変化のある時期は避ける、晴天で湿度が低いカラッとした天候を心がけて演奏日を選択しましょう。
クラリネットの中でも小さな楽器は全長約25cm、一番大きな楽器は全長約2メートル超える仲間が存在します。
そんな大家族のようなクラリネットの各モデルを紹介してまいります!
通称『Esクラ』とも呼ばれております。クラリネットサイズの中でかなりコンパクトではありますが、サイズに劣らず存在感の強い甲高い高音域を得意としています。
ラヴェル作曲の「ボレロ」や、ベルリオーズ作曲の「幻想交響曲」では、オーケストラの中で引けをとらずその存在感を発揮されています。
今こそ吹奏楽やオーケストラで活用されておりますが、かつては19世紀あたりでは軍楽隊に用いられていた楽器でした。
吹奏楽やオーケストラ、音楽教室のレッスンで演奏されている一般的なクラリネットがこのクラリネットになります。通常『ベー(B♭)クラ』と呼ばれています。クラリネットいえばこのイメージ!といったモデルではないでしょうか。
明快で煌びやかな響きが特徴的ですが、息のコントロールで柔らかい優美な音色に変化したり、ダイナミックでドラマティックな響きも兼ね備えている幅広い演奏パターンを持つ楽器です。
あまり馴染みのない種類かもしれませんが、和音を構築するにはとても重要なパートとなっております。
上記ソプラノクラリネットより長さが加わったサイズで、全長が長くなる程、音程が低くなります。アルトクラリネット はより低い音程を持ち、ハーモニーとメロディを掛け持ちするなど、サウンドの充実感を実現するには欠かせない存在の楽器です。
吹奏楽では、アルトサックスと同じメロディで演奏される事が多く、ハーモニーではホルンと溶け込むような和音を作り上げていく役割も担っています。
さらに長さが加わり、ソプラノクラリネットの倍の低い音域を持つクラリネットです。音域はさらに低く、重厚感はありますが、温かみのある豊かな音色が特徴的です。チェロの音域に近く、ハーモニーやテンポの刻み、サウンドの厚みを加える役割も担っている重要な存在であると言っても過言ではないかと思います。
管が長いので、おさえるキィとトーンホール(穴)の感覚が少し狭くなっております。
弦楽器の「コントラバス」を思い浮かんでいただければ想像しやすいかと思いますが、クラリネットも『コントラバスパート』が存在します。
クラリネットの中で最も低い音程をもつパートで、コンサートでもなかなか登場する機会の無い、珍しい楽器となっております。
コントラバスクラリネットを扱う楽曲がかなり少ないため、吹奏楽団やオーケストラ団体も所持しているところは少ないようです。
低音域は大変豊かでホールに振動が伝わるほどの重厚感が特徴的です。
長さは2メートルほどありますが、キィが密集しているため、意外にも手の小さい方でも指がおさえやすく、慣れてくればキィのコントロールが扱いやすいのも特徴の一つでございます。
登場の機会が少ないため、コンサートでお見かけした際は是非とも注目してみて下さい!
その他紹介しきれなかった『バセットホルン、C管クラリネット、コントラアルトクラリネット』などございますが、登場の機会こそ少ないですが、それぞれに素晴らしい特徴を備えております。
各々が集結した『クラリネットアンサンブル』の演奏も多数輩出されておりますので、ぜひとも一度お聴きくださいませ。クラリネットをもっと好きになるかもしれません。
クラリネットの家族と特徴をお伝えしておりますが、いかがでしょうか。
ここからは、同属楽器が集合したクラリネットのみで編成されたアンサンブルの人気楽曲をご紹介してまいります!クラリネットの各パートが集結した魅力あふれる楽曲となっております。
クラリネットだけでこんなに重厚感ある充実したサウンドを発見いただけるかと思います。
この楽曲はアンデルセンの「絵のない絵本」をもとに作曲されました。
クラリネットも幅広い編成で演奏されており、中間部分はクラリネットならではのまろやかな音色が存分に活かされている楽曲へと完成されております。
ブエノスアイレスの四季の楽章の中の『春』は特にオススメです。アルゼンチン出身の作曲家『アストル・ピアソラ』はタンゴの革命家と呼ばれた人物です。
想像するほんわかしたほのぼのした春というよりは、力強くてドラマティックな存在感あるサウンドの厚みが印象的です。
中間部分はどこかしっとりしていますが、雰囲気は暗めで、終盤もメリハリの聞いたリズムでクールなアンサンブル演奏へと成り立っておりました。
タイトルからもクラリネットと名乗っているように、クラリネットのために書かれた明るいアップテンポのリズム感を持つポーランドの民俗舞曲です。
クラリネットの幅広い音域を活かし、縦横無尽に駆け上がるようにメロディが繰り広げられております。心が弾んで、思わず楽しくなるような雰囲気が印象的な楽曲となっております。
上記に挙げた楽曲以外にも、クラリネットの種類が集合されている楽曲が多く存在しています。
ぜひクラリネットアンサンブルにもご注目してみましょう!
独学で楽器を始められる方もいらっしゃいますが。お一人で進めていくうちに、『モチベーションが上がらない』『上達までの道のりが長く感じる』『教則本を誤った捉え方で認識してしまう』とつながったケースを多くお見受けしました。
また、楽器と演奏に負担のかかる身体の使い方を行っていたことで、演奏してすぐに疲労を感じてしまったり、身体の痛みを生じてしまう可能性も出てくるかもしれません。
最初の手ほどきこそ、ぜひプロ講師のレッスンで、着実に演奏を習得いただくことをオススメ致します。
半数以上の方が、楽器未経験者でしたが、半年後にはの楽曲を演奏披露出来るまで上達を実感されております。
レッスンを受講されるまで、誤った癖に気がつかなかった!というお声もあり、今では演奏することに集中できて充実感のある演奏ライフを送られている様です。
EYS音楽教室では、レッスンカリキュラムは決まっておりません。
レッスンをご受講される目的は個々によって異なります。基礎を中心に取り組みたい、憧れの楽曲を短期間で習得して演奏したい!ジャズも習得したい!など、何を望んでいるのかを教室側がしっかり把握してレッスンをご提供する必要があると考えております。
EYSでは個々の目的に応じてコミュニケーションを図り、その方にとってより最適なレッスン内容を構築させていただいております。まるで『オーダーメイド感覚』のレッスンスタイルで、安心して、ご自身のペースでレッスンをご受講いただきながら、上達へのお手伝いをさせていただきます。
クラリネットを始めたいと感じた時に『楽器の購入』について迷われるかと思います。
レンタル楽器もございますが、レッスンの時だけ使用しても、次のレッスンまでに指づかいを忘れてしまったり、なかなか次のステップに進めずもどかしい思いをされる可能性もございます。
また、クラリネットはメーカーも豊富ですので、楽器を始める前にどのモデルを選んだら良いか分からず不安なお気持ちになり、ハードルを高く感じてしまう方をお見受けしてきました。
どんな方でも気軽に演奏を楽しんでもらいたい!そんな想いから、EYSでは『楽器プレゼントキャンペーン』を実施させていただいております。
楽器がない方でも、EYSが選定した安定のメーカーにより、憧れの楽器をレッスン前にお届け致しております。
お手入れセットも付属でございますので、すぐに楽器がスタート出来るお得で実用的なキャンペーンとなっております!
まずは、一度レッスンでクラリネットを体験いただき、キャンペーンについてもご検討頂けましたら幸いでございます。
クラリネットの種類からオススメの楽曲まで一挙にご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
メロディから伴奏まで幅広い演奏に対応している楽器だからこそ、レパートリーも充実しております。
ぜひ最初の一歩を踏み出して、クラリネットの音色や吹き心地を体験してみてはいかがでしょうか?
初めての方、ご経験者の方も個々に応じたレッスンをご提供させていただいておりますので、どうぞお気軽にご参加くださいませ。
お待ち致しております♪