【初心者必見】クラリネットの組み立て・持ち方・基本的な奏法をご紹介
投稿者 :中島彩香
「僕の大好きなクラーリネット♪」でお馴染みの木管楽器。
クラリネットって縦長の形をした黒い笛をなんとなくイメージされる方も多いのではないのでしょうか?
今回は、初めてクラリネットを手にする方に、クラリネットの基本的な組み立て方・楽器の持ち方から音出しまでまとめてご紹介していきます。
もくじ
クラリネットは縦長の形をしておりますが、組み立てる前は「5箇所の部品」に分解されています。楽器ケースにコンパクトに収納出来るので、持ち運びしやすいサイズとなっております。
それぞれの部位には名前があり、下から<ベル・下管・上管・タル・マウスピース>という順番に組み立てていきます。
それぞれの部位を隙間なくはめ込んでいきましょう。
上管と下管の接続部分には、突起している「金属のキィ」が存在します。
この2つの部位に関しては、そのままはめ込もうとすると、互いのキィがぶつかって傷つけてしまいます。
それを回避する為に、上管の穴のある金属キィ(リングキィとも言われます)を押しながら、少しずつ慎重にはめていきましょう。
身体は真っ直ぐ、腕は身体に沿って自然な状態で落としていきましょう。
上半身はゆったりリラックスにし、特に肩が力んで上がらないように心がけましょう。
立って演奏する場合は、どちらかの片足を軸とし、もう片足は添えるように立ちます。
そうする事により、演奏の際に自由に身動きが取れやすくなり、力がうまく分散出来るので、疲れにくいフォームが期待できます。
両足がしっかり揃った「仁王立ちスタイル」は、上半身が強張ってしまうので、なるべく避けた方が良いでしょう。
自身の手で楽器を支えて演奏する為、まずはクラリネットの重量感に慣らしていきましょう。特に右手の親指は、クラリネットの重さを感じる箇所であるため、しっかりと指掛けに置くことを意識してみましょう。
楽器本体にある穴(トーンホール)を、自身の指でしっかり塞いで音を出すので、「穴は隙間なく塞ぐ」必要があります。慣れないうちは、鏡を前に持ってきて、指の位置を確認しながら塞いでみる方法をお勧めします。
両肘を身体にピタッとくっつけてしまうと、肺の動きを制御してしまい、息が吸いづらくなってしまう可能性があります。
両肘それぞれ「拳一個分」または「両脇をピッタリとしめないように少しあけてみる事」を心がけて、息が取り入れやすい状態を姿勢から作っていきましょう。
座って演奏する際によく見かけるのが「巻き肩」と「猫背」の姿勢です。
原因としては、楽器の重量につられて、無意識のうちに上半身が前に少しずつ傾いてしまうことが考えられます。
加えて肩も少しずつ前に出てきてしまうと、脇がしまり、肺の動きを制御してしまい、呼吸も浅くなる為、十分な息を取り入れる事が難しくなってしまいます。
これは立って楽器を吹く際も同様に起こりやすい姿勢ですので、楽器の重量に自身が合わせるのではなく、【自身が演奏に負担の感じない姿勢を作り、その位置に合わせるように楽器を持ってくる】と回避出来るでしょう。
姿勢は気がつかないうちに変化してしまうので、時折振り返ってみましょう。
クラリネットをマウスピースまで組み立てましたら、「リード」と「リガチャー」の2つのアイテムを取り付けていきましょう。
リードは葦という水辺に生息する植物で出来たものです。このリードが自身の息によって振動をし、管体に響いてクラリネットの音が鳴る(共鳴する)という仕組みとなっております。
リードは湿っていないと振動しずらい為、取り付ける前には必ず「水」か「唾液」で湿らせてからつけましょう。
湿らせたリードは「マウスピースの先端より1ミリほど下の位置」に取り付けます。
最後に金属(または革)の輪っかの形をした「リガチャー」でしっかり留めましょう。ネジは「キツすぎず、緩すぎず」を心がけましょう。
ちなみに演奏前には必ず口腔内を洗浄しておきましょう。
アンブシュアとは、マウスピースをくわえて吹く際の「口の形」を指します。
アンブシュアは吹奏感や音質・コンディションにもダイレクトに影響しますので、最初にしっかり確認しておく必要があります。
①下唇は、下の歯を隠すように内側へ巻きます。下の歯を被せるように下唇を乗せるという表現をされる場合もあります。
この時「少し微笑むくらい」口角を横に広げてみましょう。引っ張りすぎないよう、あくまで「少し微笑むくらい」にとどめておきます。口は、上の歯と隙間が出来ているくらい少しあけておきましょう。
②巻いた下唇の上にマウスピースを乗せて、上の歯も、マウスピースを挟むようにしっかりと乗せます。
その後、口の隙間をなくすように、上下の唇をしっかり閉じてみてください。
③最終的に、噛んでくわえるような状態になります。
最初は下の歯が下唇内側に食い込んでいる感覚がありますが、無理せず慣らしていきましょう。
クラリネットを支えて吹くの事にまだ慣れない、楽器がグラグラしてしまう場合は、無理せずマウスピースだけで吹いて、アンブシュアを確認する事をお勧めします。
息を吐く際は、熱いものを覚ますイメージで、素早く・鋭い息で思いっきりマウスピースに吹き込んでみましょう。
マウスピースで音の出る感覚、息づかいに慣れてきましたら、いよいよ楽器本体も装着して吹いていきます。
キィがたくさんありますが、今は何も押さない状態で吹き込んでみましょう。
先述で述べました「吹くときの姿勢」「右手親指の位置」「アンブシュア」をそれぞれゆっくりおさらいしながら確認していきましょう。
全身が写る鏡を前に置いて行うと、客観的に状態を把握出来るのでオススメです。
吹き終わったら、必ず掃除を行い、楽器ケースに保管しましょう。
現在のクラリネットはほとんどがグラナディラというとても硬い木で作られておりますが、温度・日光の変化にとても繊細な素材です。くれぐれもそのまま出したままにしないよう注意しましょう。
毎日のお手入れに欠かせないアイテムを一挙にご紹介していきます。
管の中に溜まっている水分を一気に拭き取る事が出来ます。重りがついているので、それを中に通して最低2〜3回は拭き取りましょう。
クラリネットのキィには、自身の指紋や手汗がつく事が多いので、それを拭き取るためのクロスとなります。強く擦りつけないように心がけましょう。
長時間吹くと、クラリネット本体に空いている穴(トーンホールとも呼ばれます)に水分が溜まります。クリーニングスワブでは取りきれなかった箇所の水分を、このシートを挟んで染み込ませて水分を取り除きます。
楽器を組み立てる際、接続部分がキツくてはめ込みづらい事がよくあります。(特に新しい楽器ほどその傾向が見られます)組み立てる際に、滑りを良くする潤滑クリームとしてお使いいただけます。スティックタイプと手にとって塗るタイプなどがございます。
クラリネットは水分残して放置してしまうと、木が膨張して、接続部分と合わなくなってしまったり、木材にヒビが入って、管体が割れてしまう可能性がございます。ヒビが入って割れてしまった楽器は、完全に修復できないとも言われており、やっかいな事にヒビは進行していく事もあり、より悪化させてしまう可能性もございます。お手入れを心がけて、未然に防いでいきましょう。
独学で始められる方もいらっしゃいますが、楽器の取り扱いや演奏のフォームなど、ご自身でアレンジされてしまう方も多く見受けられます。
それで演奏に支障がない場合もありますが、知らず知らずのうちに、余分な負荷をかけて演奏するクセが身についてしまうと、そこから解消するのにとても労力を費やしてしまい、上達の遠回りをしてしまう可能性もございます。
最初こそ音楽教室のプロによるレッスンで、しっかり基礎から実践までご受講いただくと、演奏を楽しみながら上達をより実感できるかもしれません。
プロ講師の生演奏を身近で聴くことで、目標やモチベーションも感じられる事でしょう。
数ある音楽教室の中で、オススメするのが「EYS音楽教室」です。
クラリネットを始める最初のハードルが「楽器を購入するか否か」で迷われる方も多いのではないでしょうか?
どんな楽器を選んで良いのかも分からない状態では、何かと不安がつきものです。
EYS音楽教室は「楽器プレゼント」をお選びいただいた方全てに楽器をお送り致しております。クラリネットも楽器プレゼント対象楽器でございますので、すぐにご自身の楽器で演奏する事が実現できるでしょう。
初心者の方でも半年後には1曲演奏を披露出来るなど、懇切丁寧にレッスンカリキュラムをご提供致しております。
また、グループレッスンもございますので、同じ教室に来校される方と楽器を通じての交流も楽しみの一つでもございます。
楽器を始めるのに早いも遅いも関係はなく、「始めたい!」と感じた時がご自身にとってのタイミングなのではないでしょうか。
そのお気持ちを大切に、まずは気軽に体験レッスンに一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
一緒に楽器を通じて、演奏の楽しみを分かち合いましょう。
是非ともお待ち致しております。