【クラリネットの音域を解説!】綺麗な音を出すために知っておきたい基礎知識
投稿者 :中島彩香
突然ですが、クラリネットはどの音域まで存在するかご存じでしょうか?
実は、なんと「4オクターブ弱」まで音域が分かれているのです。
ここでは、クラリネットの低音域から高音域まで、それぞれの特徴を一挙にご紹介していきます。
もくじ
先述でもお伝えしましたが、クラリネットは「4オクターブ弱」までの音域が存在する為、「メロディ」から「伴奏」まで、合奏などのシーンにて幅広い演奏に対応しております。
クラリネットには、吹奏楽で一般的に使用されている「ソプラノクラリネット」の他に、エスクラリネット・アルトクラリネット・バスクラリネット・コントラアルトクラリネット・コントラバスクラリネット(一部種類除く)など、同じクラリネットでも特殊管と言われている種類が存在しています。
一般的なソプラノクラリネットも音域は十分幅広いですが、管体の長さやデザインも異なる特殊管は、さらに音域の高低差がある構造となっている為、クラリネットアンサンブルという名のクラリネットのみで編成されたオーケストラが巷では結成されているほど、充実した音域によるサウンドが特徴的です。
吹奏楽での編成では、オーケストラでいうところのヴァイオリンの役割を担っている存在とも言われているくらい、とても目立つポジションで演奏されている楽器なのです。
確かに、吹奏楽の編成を見てみると、多くの団体の前列三分の一は、クラリネットパートが占めているように感じる方もいらっしゃるかもしれません。
芯の強い重厚な響きから、明るい音色まで、音域によって様々な特徴がございます。
それらを一つずつご紹介していきます。
クラリネットの最も低い音域となります。
暖かく包み込んでくれるような、豊かで柔らかい響きが魅力的な音域です。
芯の強さを感じる音色も特徴の一つです。
音の範囲は、最低音の「ミ」から、五線譜内の「ファ」の音までが低音域となります。
伴奏やサウンドの重厚感を際立たせてくれる音域です。バラードや牧歌風の曲調にもよく似合う音域となっております。
「橋渡し」とも呼ばれているだけあり、左右の指を一度にたくさん動かす運指が存在します。
その為、初心者の方には慣れるまで少々時間を要する音域でもあります。
音色は、しっとりと落ち着きがあり、響きは控えめで霞んだような音質となっております。
大きな音量が出にくい音域ですので、少しでも力んでしまうと、音がひっくり返ったりするなど、技術面で繊細なコントロールが求められる場合があります。実際クラリネットを吹くと、軽い吹奏感なのに、他の音域よりも少し音が響きにくいと感じる方が多く見受けられます。
音の範囲は、五線譜内の「ソ」の音から「♭シ」までの範囲を指します。範囲は他の音域より一番狭くなっております。
アンサンブルや合奏などでは、ハーモニーの役割を示す事が多く、メロディの味わいをより際立たせてくれる音域でもあります。
クラリネットの名前の由来でもあり、明快で美しく、華やかな雰囲気が印象的な音域です。
音域の範囲は、五線譜内の「シ」の音から五線譜上の「ド」までを指します。クラリネットのメインメロディがこの音域を使用して作曲される事が多いため、クラリネットの演奏を耳にしたことのある方は、とても馴染みのある音域と言えるでしょう。右手と左手それぞれの動きが活発で、演奏中は楽器全体を操っている感覚も得られる音域でもあります。
最も甲高く、鋭さが際立つような音色が特徴的な音域です。
合奏で他の楽器のサウンドに負けないくらいの存在感を放ちます。上級者でも息のコントロールや発音の微調整が難しく、初心者の方は発音がうまくいかない音も存在します。曲の中で滅多に登場しない音もこの音域には含まれているため、馴染みがなく、聞いた事がない音もあるという方も一定数いらっしゃるほど、演奏機会の少ない音域とも言えるでしょう。
この音域を練習する際は、基礎的な練習をしっかり習得した上で演奏すると、音程が安定し、非常に優美で伸びのある音色を実感出来る事でしょう。
それぞれの音域と特徴をご紹介しました。
クラリネットは、音の高低が万遍なく織り込まれている楽曲が多く存在します。
息が楽器の管体に十分に吹き込まれていないと、音の響きが弱々しくなるためうまく音が発音出来なくなってしまいます。どの音域も滑らかな響きの音色を確保するにはたっぷりの息を送り込む習慣を身につけていきましょう。
クラリネットは音域ごとに運指の種類が存在します。最初こそ習得までに時間を要する方もいらっしゃいますが、クラリネットにとって音程がより安定出来るように試行錯誤を重ねた結果の運指でもあるのです。運指はしっかり覚えてしまえば、技術面での上達が目に見えて実感できるので、演奏の楽しさへと繋がっていける事でしょう。
クラリネットはマウスピースを下唇と前歯で挟んで吹く楽器(シングルリップとも言われるくわえかた)ですので、その口の形をどの音域もキープして吹く必要があります。
特に、低音域は振動を強く感じやすい為、慣れないうちは、ビリビリとした振動に耐え切れずに位置がだんだんズレてしまう方も多く見受けられます。無意識にズレた位置のまま癖がついてしまわないように、初心者の方は鏡を目の前に用意して、チェックしながら吹いてみる事をオススメ致します。
クラリネットは音域により運指の種類も多く存在しています。複雑な指づかいもあるため、中には覚える前に挫折してしまう方もいらっしゃる事でしょう。
最初こそ、プロ講師によるレッスンで、しっかり楽しく習得していく事が、上達の一番の近道かもしれません。
ご自身で、気づかないうちにフォームが崩れていたり、余分な負荷によりすぐに疲れてしまう、「演奏の妨げとなっている要因」を、プロ講師によるレッスンで、改善への道を見つける事が出来るでしょう。
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また、楽器プレゼントキャンペーンをお選びいただく事で、楽器購入という最初のハードルを払拭出来ますので、クラリネットをすぐに始めたいという方には最大のメリットではないでしょうか。
半年後には、楽曲が演奏出来るよう、効率的なメニューもご提供致しておりますので、楽しみながらレパートリーを増やして、上達を実感出来るでしょう。
クラリネットの音域を自由自在に演奏出来るようになると、今まで馴染みがなかったジャンルの演奏に興味を示す方も多く見受けられます。楽器を始めるのに早いも遅いもなく、「始めてみたい!」と感じた時が、あなたのタイミングなのではないでしょうか。
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