【クラリネットとオーボエの違いとは?】楽器の構造から演奏時の音の違いを徹底比較!
投稿者 :中島彩香
管楽器の中でも木管楽器の音色は、心に染み入るような、深くて温かみがあってどのジャンルにも馴染む楽器だと思います。
木管楽器にご興味ある方からよく『オーボエとクラリネットはどう違うの?』とご質問をいただく事がございます。
著者も、楽器を手にする前、そのような質問をしていたのをよく覚えております。
今回は、同じ木管楽器の中でも「クラリネット」と「オーボエ」に焦点を当てて、それぞれの特徴を踏まえて比較していきたいと思います!
もくじ
上の画像左が「オーボエ」、右が「クラリネット」になります。
まずは上記画像をみていきましょう!見た目、色合いは本当に似ていますね。
最初はどちらクラリネット ?オーボエ?と見た目だけでは、判断出来ないかもしれません。
画像を踏まえながら違いが異なるポイントは『3つ』ございます。
①マウスピース(楽器の先端)
②ベルの形(楽器の下方)
③キィの形と数
まずは、上記それぞれチェックいただき、後半により掘り下げてお伝えしてまいります!
クラリネット、オーボエは共に『グラナディラ』という木材が素材となっております。歴史はオーボエの方が先輩で、元々は「葦笛」として野外楽器として用いられており、やがて世界に発展していきました。
ルネッサンス期の木管楽器『ショーム』がヨーロッパに伝わって、さらに改良されたものが、オーボエの起源になったと言われているのです。
クラリネットはバロック時代の1700年代に発明されました。
最初は庶民派の楽器として、片田舎と言われていたドイツ・ボヘミア地方で演奏されており、やがて18世紀末になると、クラリネットの存在が知れ渡っていき、クラリネットの独奏曲も生み出される事になりました。
その後長い歴史を経て改良を重ね、徐々に今のデザインに近づいていったのです。
クラリネットとオーボエは音域の違いではどうなのでしょうか?画像をご覧いただくと、若干ではありますが、クラリネットの音域の方が広めに見えますね。
ただ、さほど大きな差はなく、クラリネットの最高音域に関しては、演奏で登場する機会が少ないので、実際は同じような音域で互いに演奏しているといっても過言ではありません。
楽器によってよく響く音域があります。作曲家は、このように楽器の得意とする音域を活かして楽曲を生み出しているのですね。
クラリネットは豊かで時に輝かしい華やかな音色が特徴的です。また、イタリア語で『小さなトランペット』という意味合いもあるそうです。
オーボエはフランス語で「高い音のなる木」との意味が含まれているそうです。よく響き渡る音色は、ホール全体を包み込むような包容力のある優美さが特徴的なのではないでしょうか。
とはいえ、理屈だけではイメージが浮かびにくいかと思います。
ここは、実際に双方の演奏を聴いてみましょう!
それぞれの音色を味わいましたが、いかがでしょうか。
ここからは、さらに構造の違いも踏まえてご紹介してまいります!
クラリネットとオーボエはどちらも「葦」と言われる植物を素材とした「リード」を用いて演奏します。ただ、先述でお伝えしたように、マウスピースなどの『先端の吹き口』が異なります。
クラリネットは『シングルリード』と呼ばれる、1枚のリードをマウスピースに装着させて音出しを行なっております。
それに対して、オーボエはクラリネットのような、マウスピースのような部品はございません。オーボエは『ダブルリード 』と呼ばわれる「リードが2枚合わさったもの」を固定し、コルクに挿入してオーボエ本体に取り付けて演奏する構造となっております。
どちらの楽器もリードを振動させて音を出す事は同様なのですが、マウスピースに当てて振動を行うクラリネットと、2枚のリードを振動させて、その隙間から息を送り込んで吹くオーボエとでは、吹奏感もかなり異なっていると言えるでしょう。
それぞれの管体に注目いただくと、キィの細かさやトーンホール(穴)の大きさが異なるかと思います。
クラリネットの方が、穴は大きく自身の指でしっかり塞ぐ必要があります。
オーボエもトーンホールはありますが、クラリネットほどがっしりと掴んでいる感覚はなく、少し軽めに握っても、しっかり穴を塞いでくれるのではないでしょうか。
次に『ベルの開き』に注目してみましょう!オーボエの方がなんとなくベルが小ぶりな形をしていませんか?
それは、オーボエは『円錐形』の楽器だからなのです。
オーボエは吹き込む穴が狭いので、少しの息しか入らないのです。よって、たっぷり息を吸い込んだとしても、実際に楽器に入る息は少しですので、「吐けなくて苦しい」なんていう声もよく耳にします。その代わり、ちょっとの息でも長いフレーズを一息で吹き切る事もよくあるそうです。
対してクラリネットは『円筒の形で閉管楽器』の構造になります。
閉管楽器とは、簡単に申し上げますと『片方閉じられている状態で、もう片方のから音が出る仕組み』を指します。
クラリネットの方が息の量が必要となりますので、最初は「こんなに息を吹き込むのか」と実感される方が多いのも特徴の一つです。
オーケストラや吹奏楽によって両者は異なる位置にて演奏しております。オーケストラの場合、多くの団体ではオーボエはフルートの隣、クラリネットの隣にはファゴットが並んでセッティングされる事が多いです。
吹奏楽などでは、オーボエは2名〜3名までと人数はクラリネットより少なめとなっております。
配置は団体や楽曲の編成によってことなりますが、隣同士になるという事は滅多にないといっても良いでしょう。
これは、それぞれの音色の影響力が異なりますので、それぞれの音響やバランス考慮しての配置となっているのではないかと考えられます。
ここまでそれぞれの楽器に関してご紹介してまいりました!実際に両者が奏でると、どんなハーモニーが成り立つのでしょうか?
ここからは、実際のアンサンブル演奏をいくつかご紹介してまいりましょう!
木管楽器の音色が合わさる音色をぜひともお楽しみください♪
もともとはピアノのための楽曲ですが、こちらをクラリネットとオーボエの両者が奏でると、また違った雰囲気を楽しめますね!
3人でのアンサンブルとなっておりますが、両者のメロディの掛け合いや相乗効果がうまく発揮されている演奏に成り立っていますね!
木管楽器がさらに加わって、より深みと厚みのあるサウンドに!
クラリネットとオーボエが合わさった演奏をお聴きいただきましたが、いかがでしたか?楽器にはどちらが良い悪いなどどいう見解は愚問であると思っています。
木管楽器の中でも特徴や歴史は異なっているからこそ、それらが一緒に奏でられた時、演奏という形で一つの作品が出来上がるのですね。
ぜひこれをきっかけに他の演奏にもご興味いただけたら幸いでございます。
楽器を始める際は、誰しも初心者からのスタートになります。
楽器の手ほどきは必ずみなさん受けてきておりますが、最初こそとっても肝心となるでしょう。
特に、独学の場合は、解釈がズレてしまいますと、無理な演奏方法や身体の使い方に癖が生じてしまうケースが多々見受けられます。また、その癖はなかなか改善されるまでに数年ほどかかるケースもあるのです。
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クラリネットとオーボエについてそれぞれの特徴を踏まえてお伝えしましたが、いかがでしょうか。楽器にはそれぞれの歴史と改良を重ねて、現在の姿があります。クラリネットもオーボエも、古くから愛されて今もなお存在し続けている楽器と言えるでしょう。
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