映画とコンサートが融合した最新のライブエンターテイメント、「シネマコンサート(シネオケ)」をご存知でしょうか。シネマコンサートは、映画とオーケストラの生演奏が両方楽しめ、お得感・満足度の高いハイブリッドコンサートです。
映画にライブ感を付加することで、ミュージカルやオペラともまた違ったエンターテインメントショーが観られます。特に映画音楽好きにとっては、シネマコンサートの鑑賞は、この上ない贅沢になるでしょう。大好きな映画の音楽を、より大迫力で楽しみましょう。
今回は首都圏で、2017年~18年初めに向けて上映予定となっている3つの作品をスケジュールとともにご紹介します。
もくじ
巨大スクリーンで映画を上映し、音楽の部分をオーケストラの生演奏で鑑賞できるシネマコンサートは、最新のエンターテインメントショーとして世界的に注目が高まっています。日本もこれにならって、2015年ごろから本格的に興行がスタート。上質なエンターテイメントを求める人や、映画・音楽好きのあいだで密かなブームが湧き起こっていました。
過去には、『2001年宇宙の旅』や『ゴッドファーザー』など、タイトルを聞けばまず頭の中でメロディが流れてくるような名作が、続々と上映されています。シネマコンサートを鑑賞すると、映画にとっての音楽が、作品の雰囲気を作り出すうえでいかに重要な要素かを再確認できるはず。
まだシネマコンサートが未体験だったとしても、自分のお気に入りの映画に合わせて、プロオーケストラの生演奏が聴けることを想像すれば「これはすごい発明だ!」と予感せざるをえないでしょう。
昨年の夏に開催され大好評を博した、『ハリーポッターと賢者の石』に続く、シリーズ第2弾となります。シリーズの傑作の『ハリー・ポッターと秘密の部屋』を、シネマコンサート仕立てにしたものです。数々のシネマコンサートを手掛け、アメリカのシネマコンサート市場を開拓したシネコンサーツ社が、ワーナー・ブラザーズの協力のもと製作しました。
サウンドトラックを聴けば、ミステリアスでスリリングな映画の雰囲気を盛り上げるのに、ジョン・ウィリアムズの手掛けた楽曲がバツグンの効果を発揮することが容易に想像できます。
演奏するのはご存知、東京フィルハーモニー交響楽団。シネマコンサートにふさわしい安定感のある演奏で、映画に素敵な魔法をかけてくれそうです。指揮はオーストラリア出身で、指揮者、作曲・編曲家でピアニストやバイオリニストとしての顔も持つニコラス・バック。
彼は、ディズニーやピクサーをはじめ、『スター・トレック』や『レイダーズ 失われたアーク』などのライブコンサートでも世界中の超有名楽団を指揮しています。東京フィルハーモニー交響楽団とは、『美女と野獣』のライブコンサートでの世界初演も果たしました。
多くの人に書籍と映画で愛されるJ.K. ローリング『ハリーポッター』の世界を、オーケストラによる臨場感あふれる生音とともにご堪能ください。
東京公演
場所:東京国際フォーラム ホールA
神戸公演
場所:神戸国際会館こくさいホール
名古屋公演
場所:愛知県芸術劇場・大ホール
大阪公演
場所:フェスティバルホール
料金(全公演):S席 ¥9,800 A席 ¥7,800
冒頭のシーンで『Another Day of Sun』が流れる『ラ・ラ・ランド』。最高にご機嫌なこの曲に合わせたハイウェイでのダンスシーンを観るだけで、生演奏とこの映画の相性の良さはいわずもがなでしょう。
女優を夢見るミアとジャズピアニストを目指すセバスチャンの恋とすれ違いを描いたミュージカル映画です。ご存知のようにアカデミー賞6部門を獲得し、そのなかには「最優秀作曲賞」「最優秀主題歌賞」が含まれます。
シネマコンサートの素晴らしさを知っている方なら、『ラ・ラ・ランド』を観た瞬間に、まずシネマコンサート化を待望するでしょう。そんな人たちが世界中にいたのでしょう。これまで旧作中心だったシネマコンサートですが、本作に関しては、映画館での上映の興奮冷めやらぬまま、超速でシネマコンサートとして帰ってきました。
日本上陸については、5月予定だったのが延期。そのときの情報を知らなかった人にとっては、これもまたラッキーといったところではないでしょうか。
あの浮き浮きした劇中曲を生演奏で聴きながら、映画が観られることに幸せを感じない方はいないはず。世界中が恋し、ミュージカルへの熱狂を巻き起こしたこの映画が、今度はシネコンサートの素晴らしさを世に広めることになるかもしれません。
演奏は、ここでも東京フィルハーモニー交響楽団が大活躍。300公演を超えるシネマ・コンサートで指揮してきたベテラン、エリック・オクスナーが率います。特にピアノと管楽器の生演奏に合わせたダンスシーンは想像しただけでワクワクしますよね。シートの上に立って踊り出す人が出てこないかだけが気がかりです。
横浜公演
場所:パシフィコ横浜国立大ホール
名古屋公演
場所:名古屋国際会議場
大阪公演
場所:フェスティバルホール
料金(全公演):S席9,800円 A席7,800円
世界中で世代を超えて愛される、ディズニー・アニメーション映画の名作『リトルマーメイド』。本格的なミュージカルにもなっていますが、今度はシネマオーケストラで鑑賞できるチャンスです。
昨年米国ハリウッド・ボウルで開催され絶賛され、エンターテインメントショーとしてのクオリティは保証されているといってもよいでしょう。
『リトルマーメイド』といえば、楽しい音楽、そして歌とともにファンタジックな物語が展開しますが、シネマコンサートでは、豪華キャストによる生歌やパフォーマンスも披露される予定です。限りなくミュージカルに近い作品となりそうですね。
演奏を担当するのは、若干創立2年強にして各方面から高い評価を得ているTHE ORCHESTRA JAPANです。THE ORCHESTRA JAPANは、デビュー以来「ディズニー・オン・クラシック」や「ピクサー・イン・コンサート」など約130公演をこなし、出演するコンサートは、ほぼすべての公演でソールドアウト。国内外からの実力派が集い、斬新かつ芸術性や完成度の高いパフォーマンスを披露してくれます。
何度も観ている『リトルマーメイド』に、主張する演奏を交えることで、立体的にリメイクされることになるかもしれません。詳細の発表を首を長くして待ちましょう。
東京公演
場所:日本武道館
大阪公演
場所:大阪城ホール
※映像はTHE ORCHESTRA JAPANによる「ディズニー・オン・クラシック」(2016年秋)での演奏です。
いかがでしたでしょうか?ご紹介したもの以外にも『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』や『砂の器』、『アマデウスLive』といった作品のシネマコンサートが予定されています(パイレーツ・オブ・カリビアンに関しては首都圏の公開はすでに終了)。いかにもオーケストラによる演奏が映えそうな作品ばかりですよね。
単体で作品を観た時点で、かなりの高まってしまっているこの感動。オーケストラの生演奏でさらに増幅させたらいったいどうなってしまうのでしょうか。名作と一流オーケストラのライブを同時に鑑賞できる究極の贅沢を、ぜひ会場で体験してみてください。
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